断酒を継続させるには原因自分論

この記事は「断酒を継続させるには原因自分論」です

結論は「原因が自分にあることを知って、自分を苦しめている根っこの感情を知りましょう」です

なぜ断酒が継続できないのでしょうか?

依存症は脳の病気と言われます

アルコールでもギャンブルでもゲームでも同じような脳の異常反応が確認されているからです。

簡単に言えば理性を司る部分の働きが落ちて、本能・感情の働きが強くなります

大脳辺縁系という本能や感情をめぐるドーパミンのネットワークが暴走して「依存症の脳の回路」になっていきます

理性は通常本能や感情の暴走をある程度抑えます

食欲・睡眠欲・性欲・不安・イライラなど。

依存症になると本能領域が暴走する上に理性の働きが弱ってしまいます

そこで弱った理性は○○のせいにして本能や感情の働きを合理化しようとします

断酒が続いていても、この習慣は簡単に治りません

自分でも気づかないうちに繰り返してしまう「心・脳の習慣」だからです

ですからスリップのリスクを減らし断酒継続するのに原因が自分にあると認める習慣は大切です

ただ回復過程で気をつける対策ポイント「自分を責める」「結果主義」があります。

「自分を責める」「結果主義」という落とし穴に気をつけて、ストレスの根本原因が分かってくれば、断酒は安定し継続できていくと思います

スリップとは・依存症の脳とは

スリップが具体的にどういったものか、どう考えたほうがいいかについてはこちらにまとめました。

断酒 スリップ
スリップの原因を明らかにし、防止に役立つものを集めました。自分の実体験(苦闘の8年間と断酒の9年半)や数多くの仲間の姿をもとにして書いています。

依存症になっていく脳の仕組みについてはこちら。

依存症になっていく脳とドーパミンのメカニズム
この記事では脳の報酬系や悪循環の仕組み・一度依存症になるとなぜ元通りにならないのか?についてまとめました.こういった知識があると理性の力だけで依存をコントロールできないと納得しやすくなります。無駄な抵抗はやめようと思えるのでその意味ではお勧めの内容です

アルコール依存症は○○のせいにして飲む

冒頭にも書きましたがアルコール依存症になると自分が飲んだことを正当化する傾向が一層強くなります

○○の理由があったから飲んだと言います

  • 暑かったから飲んだ。
  • 寒かったから飲んだ
  • 嬉しかったから飲んだ。
  • 腹が立ったから飲んだ。
  • 悲しかったから飲んだ。

奥さんに「飲み過ぎよ」と言われると「お前が、がみがみ言うから飲んだんだ」などと言います

スリップするときには知らないうちに誰かの(何かの)せいにしている

依存症の人が気をつけたほうがいいことは知らないうちに誰かの(何かの)せいにしていることです

こちらが大半だと思います。

冒頭で書いた「暑いから飲んだ」「寒いから飲んだ」も、そういう反応をする「こころと脳の癖」がついています。

それは「原因が自分にあると認めるとお酒を飲めなくなる」からです

心の底で、薄々このことに気づいています

  • 本当は自分が飲みたかったから飲んだ
  • でも酔っぱらっている自分はカッコ悪い

酔いたかった、でもそんな自分は嫌」この筋の通っていない部分

矛盾したことを自分が思っていることが後ろめたい感情を引き起こす原因です。

ですから知らないうちに癖・習慣になっている「○○のせいで飲んだ」に気づくのが第一歩です

断酒を継続するには根本の原因を探る

私は断酒継続を安定させるのに大切に考えているのは根本の原因です

飲みたい気持ちにさせる根本の感情です。

なぜ飲みたいのか?」言い換えれば「なぜ酔いたいのか?

その気持ちを起こさせる感情です。

毎日生活していく中で

  • 「酒の力で不安をごまかしたい」
  • 「酔っぱらって頭をくらくらさせてしまいたい」
  • 「飲んで嫌なことを忘れたい」

こういった感情の根本部分をアルコールが入っていない頭で探っていければ断酒継続は安定します

断酒継続のカギは「原因が自分にあることを知る」

体験談から「原因=自分」断酒が継続できると知った

私はアルコール依存症の自助グループで人の体験談を聞き、自分を振り返るにつれて「原因があって結果がある」と感じることが増えていました

最初は「ぼお~っと」聞いていたのです。

そのうち「色々な人がいる。一人一人違う。違うけれど同じところがある。そこが自分と同じ原因と結果がある部分だ」と考えるようになりました

イライラしやすい人には、よく似た原因があります。

喜んだり悲しんだりと落差の激しい人からは、同じような体験が聞かれます。

アダルトチルドレンにはアダルトチルドレンの。

スリップしそうな人にはよく似たシグナルが出ます。

仲間の話と自分の過去から原因は何かを探りました

自助グループでの体験についてはこちら

自助グループ
このページは「アルコール依存症の自助グループ」です 目次 自助グループ自助グループのメリットとデメリットについてまとめましたAAに興味を持った方へ私の体験を書きました。断酒会での体験です自助グループの...

ビジネスで使われる「原因自分論」はこちら

「原因自分論」の実践 | 人事評価システム

第7回 原因自分論で考える【人生論】

原因自分論の落とし穴

自分を責める道具に使わない

原因は自分にあるとわかって、何とかしようと思う。けど素面の頭で考えてみても続かない。

私の経験上一番の理由は「自分を責める道具に使ってしまう」ことでした

アルコール依存症の人は、自己肯定感が低いです。

自信がなく、自分をダメ人間と思っています。

そもそも断酒したいのに、スリップを繰り返す状態では自信を持つことは難しくなります

原因は自分=自分はダメなやつと考えがちです

「職場の人間関係が悪い」⇒「原因は自分」=「自分が悪いから」

  1. 自分を責めるのではなく人間関係が悪いなら、まずはその種に当たるところを探すことです
  2. そしてその原因の種から解決できるかもしれない行動を選んでいきます

他人と比較して解決策だけを選ぶと、自分はダメだという気持ちに引きずられてしまいます

  • 自分は人間関係が苦手だから
  • 自分は学歴が十分でないから
  • 自分は若くないから
  • これといった技術も資格もないから

どうしてもこういった感情に襲われがちです。

かと言って無理をし過ぎると、疲れ果て、お酒の誘惑がちらついてきます

自分が無理せず今できることを探すことです。

迷った時は、自助グループやTwitterなどで感情の混乱を避けましょう

それをせずに「自分が悪い」といっても少しもよくなりません

またたまたま運が悪かったと言っても同じような選択をする可能性も出てきます。

大切なのは、今の自分に変えられるものと、変えられないものを見分けることです

結果主義

発展していくためには、結果を追求することが求められます。

しかし、依存症の人が気を付けるべきポイントがあると思います。

ポイントは「ハードルを高くしてしまう」ことです

結果を出さなくてはならない「ねばならない」状況になると、依存症の人は「できないことまで自分に果す傾向」が出がちです

自分の成長を楽しむ余裕がなくなり、自分を追い詰めます

結果にばかり囚われると、人間関係でも人を裁くようになり段々孤立していきます

依存症の人は、人にお願いしたり、上手に逃げるのが下手なので、すべて自分で背負い込みがちです

こういった負担が自分を疲れさせ、孤独にさせます

結果がすぐに出ない自分にいら立ちを覚えます。

例えばこの記事で原因を探しましょうと書くとそればかりになる人がいます。

しかし、極端から極端に走る「白か黒か思考」となると、それもスリップのリスクを高くします

言い訳は人の常なので、死ぬまで続きます

目的は心を楽にして、お酒に頼らず生きていくことです。

「原因を探す」という結果にばかり囚われてしまうと本末転倒です

結果主義から離れるには、自分の成長を大切にしましょう。

些細なことでも自分は成長したという喜びを持つことができればうんと楽になります

断酒継続には「原因自分論」

最後にまとめると「原因が自分にあると考えるのは、上手くいかない原因を探る」ことです

自分を責めたり、自分を苦しくする考えではありません

我慢の勧めではありません

根本的な、根っこの原因知ることです。

知って対策を立てます

その時に、

  • いたずらにハードルを高くしたり、完全主義にならない
  • 今の自分にできることに集中する。
  • 自分に変えられるものと、変えられないものを見分ける
  • そして過去の自分より前進しているところを認める

そういった自分のチャレンジを支えてくれるのは仲間の力です。

原因が自分にあることを知って、自分を苦しめている根っこの感情を知りましょう

そしてできることを着実にこなしているうちに、断酒継続ができるようになると思います

自分の人生に責任が取れるということは素晴らしいことです。

自己肯定感を高められます

今よりも責任を取れる範囲を少しずつ自分のペースで広げていきましょう


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参考記事

断酒 方法
誰にでも同じような効果のある断酒法は存在しないと思っています。しかし最大公約数的に考えて似たようなポイントで成功したり失敗したりしています。できるだけ具体的にいろいろな記事で書いています。
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