スリップを繰り返さないためには原因自分論が早道

この記事は「スリップを繰り返さないためには、原因自分論が早道」です

結論は原因が自分にあることを知って、自分を苦しめている根っこの感情を知りましょう

アルコール依存症は人のせいにしてお酒を飲みがちです。

断酒が続いていても、この習慣は簡単に治りません

自分でも気づかないうちに繰り返してしまう心の癖だからです。

ですからスリップのリスクを減らし、継続するのに原因が自分にあると認めるのは大切です。

実際にうまく行き始めると、物凄く楽になっていきます

断酒しそうなときにも踏みとどまれるようになります。

ところがこの考え方には落とし穴があります。

ひとつは自分を責める道具に使う。

もう一つは結果主義に陥るです。

つまり悪い結果自分のせいにして自分をいじめてしまうという落とし穴です。

こういった落とし穴に気を付けて、自分を苦しめている根本原因が分かって来れば、断酒は安定し、回復が進むと思います。

自分を責めずに原因を探るのがポイントだよ

アルコール依存症は○○のせいにして飲む

アルコール依存症の人は、自分が飲んだことを正当化しようとします。

○○の理由があったから飲んだと言います。

  • 暑かったから飲んだ。
  • 寒かったから飲んだ
  • 嬉しかったから飲んだ。
  • 腹が立ったから飲んだ。
  • 悲しかったから飲んだ。

また誰かのせいにして飲んだということもあります。

奥さんに「飲み過ぎよ」と言われると「お前ががみがみ言うから飲んだんだ」などと言います。

がみがみうるさいから飲んじゃったよ

後ろめたい気持ちはある

周囲からは無反省に飲んでいるように見える依存症者ですが、後ろめたい気持ちあります

もし飲酒を100%いいことだと思い込んでいるなら、言い訳じみたことは言わないはずです。

「飲み過ぎよ」と言われて、「酒を飲むのはいいことだ。お前も飲もう。みんなで飲んでHAPPYだ」となるはずですが、そんな人はいません

ですから程度の差はあっても

  • 「飲みすぎは良くない」
  • 「飲んで人に迷惑をかけてはいけない」
  • 「酔っぱらっている自分の姿は恥ずかしい」

などの感情を持っています。

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悪いなぁとは思ってるよ…

原因は自分にある

原因は自分にあるというのは、多くの人が理解していることだと思います。

依存症になるまで飲んでいる人は、間違いなく自分の意志で飲んでいます

たまたまお酒を強要されたからといって、それが原因で依存症になるのは考えにくいことです。

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スリップしそうなときには知らないうちに誰かの(何かの)せいにしている

ただ依存症の人が気を付けたほうがいいことは、知らないうちに誰かの(何かの)せいにしていることです。

こちらが大半だと思います。

先ほど書いた「暑いから飲んだ」「寒いから飲んだ」も、そういう反応をする癖がついています。

それは「原因が自分にあると認めるとお酒を飲めなくなる」からです。

心の底で、薄々このことに気づいています

  • 自分が飲みたかったから飲んだのだ」
  • 「でも酔っぱらっている自分は嫌だな」

酔いたかった、でもそんな自分は嫌」この筋の通っていない部分

矛盾したことを自分が思っていることが後ろめたい感情を引き起こす原因です。

ですから知らないうちに癖になっている、習慣になっている「○○のせいで飲んだ」気づくのが第一歩です。

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酔いたい自分がいる。でも誘惑に負けてしまう自分は嫌。

そういう自分の姿を認めたくないのね

スリップを繰り返さないためには根本の原因を探る

私は断酒継続を安定させるのに大切に考えているのは、根本の原因です。

飲みたい気持ちにさせる根本の感情です。

なぜ飲みたいのか?」言い換えれば「なぜ酔いたいのか?

その気持ちを起こさせる感情です。

毎日生活していく中で

  • 「酒の力で不安をごまかしたい」
  • 「酔っぱらって頭をくらくらさせてしまいたい」
  • 「飲んで嫌なことを忘れたい」

こういった気持ちの根本部分を探っていかなければ、やがてスリップします

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だってムカついたんだ

断酒のカギは「原因が自分にあることを知る」

先ほど、奥さんに「飲み過ぎよ」と言われると「お前ががみがみ言うから飲んだんだ」と書きました。

私も何度も同じようなことを言ってました。

その時の自分の気持ちとしては「せっかく今日こそは2杯でやめておこうと思ったのに、うるさく言われたからもうやめだ」でした。

つまり「2杯でやめておこうと思っていた

けれど「がみがみ言われた

だから「ブラックアウトになるまで飲んだ

しかし、ブラックアウトになるまで飲んだのは私の意志です。

私が酒をグラスに入れて飲みました。

妻が嫌がる私の口に流し込んだのではありません。

「がみがみ言われた」のは事実かもしれない。

しかしその後の自分の行動は自分の判断でやりました

そこで自分に原因があることが分かれば「がみがみ言われた」後の行動を変えれば解決するということが分かります。

あるいは「がみがみ言われない」ようにすればよいわけです。

つまり「飲まない」という選択です。

がみがみ言ったけど、飲んだのはあんただよ!!

断酒は「原因=自分」で劇的に減る

私が強く実感したのは、断酒後再就職した時です。

私は9年前から断酒をはじめ、断酒1年後に再就職をしました。

40代後半、50才が目の前に来ていました。

不慣れな仕事でミスを連発していました。

以前の私なら

  • 「教え方が悪い」
  • 「年をとっているから、どうせできないだろうと決めつけている」
  • 「新入社員だからといって馬鹿にされている」

などと思って腹を立てていたかもしれません。

実際理不尽だなと思ったことはあります。正直なところは…

しかし

  • 「自分は相手から見て、教えてあげたくなるような態度・雰囲気か?」
  • 「少しでもコミュニケーションを取ろうとしたか?」
  • 「入社する前から、自分より若い社員が多いことを知っていたはず」
  • 「この会社での経験不足は、今までの経験で補えないか?」

そうやって今までの感情の習慣

  • 「この会社は嫌な会社だ。だから飲んで憂さを晴らす」
  • 「どうせ自分の人生は上手くいかないことばかり。飲もう」

から「自分が今できることをやる」に変わって行けました。

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自分が今できることをやりましょう

断酒継続・スリップしないのは自助グループの仲間のおかげ

これは1年間、自助グループで得たものが活きたと思った瞬間でした。

私は人の体験談を聞き、自分を振り返るにつれて「原因があって結果がある」と感じることが増えていました。

最初は「ぼお~っと」聞いていたのです。

そのうち「色々な人がいる。一人一人違う。違うけれど同じところがある。それは原因があり結果がある部分」と考えるようになりました。

イライラしやすい人には、よく似た原因があります。

喜んだり悲しんだりと落差の激しい人からは、同じような体験が聞かれます。

アダルトチルドレンにはアダルトチルドレンの。

スリップしそうな人にはよく似たシグナルが出ます。

仲間の話自分の過去から原因は何かを探りました。

そして、感情の原因自分の課題へと変えたいと思い始めました。

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感情の原因から行動の課題へ

原因自分論の落とし穴

自分を責める道具に使わない

原因は自分にあるとわかって、何とかしようと思う。

けれども続かない

一番の理由は「自分を責める道具に使ってしまう」ことです。

アルコール依存症の人は、自己肯定感が低いです。

自信がなく、自分をダメ人間と思っています。

お酒をやめたいのに、止められない状態では自信を持つことは難しくなります

ですから原因は自分=自分はダメなやつとなってしまいがちです。

「職場の人間関係が悪い」⇒「原因は自分」=「自分が悪いから」

そうではなく人間関係が悪いなら、まずはそのに当たるところを探すことです。

そしてその原因の種から解決できるかもしれない行動を選んでいきます

他人と比較して解決策だけを選ぶと、自分はダメだという気持ちに引きずられてしまいます。

原因の種を探すんだね

例えば

ブラック企業で働いている人が「自分が悪い」と考えると余計ひどい状態になります。

そうではなく「ひどい会社に入ってしまった、その原因は?」と考えます。

  • その会社に入る前に十分に調べたのか?
  • その会社と同業種と比べて待遇は良いのか?悪いのか?
  • 紹介してもらった転職サイトやハローワークから事前に情報を引き出せていたか?

そういったことを点検し、自分が今できる最善の方法を見つけていくことです。

  • 自分は人間関係が苦手だから
  • 自分は学歴が十分でないから
  • 自分は若くないから
  • これといった技術も資格もないから

どうしてもこういった感情に襲われがちです。

かと言って無理をし過ぎると、疲れ果て、お酒の誘惑がちらついてきます

自分が無理せず今できることを探すことです。

迷った時は、自助グループやTwitterなどで感情の混乱を避けましょう

それをせずに「自分が悪い」といって、会社の言いなりになっていては少しもよくなりません

またたまたま運が悪かったと言って、転職しても同じような選択をする可能性も出てきます。

大切なのは、今の自分に変えられるものと、変えられないものを見分けることです。

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変えられるものと変えられないものを見分けるのね

結果主義

結果主義競争の原理です。

発展していくためには、結果を追求することが求められます。

一人一人のモチベーションが上がりますし、組織は合理的に運営できます。

しかし、依存症の人が気を付けるべきポイントがあると思います。

それは「ハードルを高くしてしまう」ことです。

結果を出さなくてはならない

ねばならない」状況になると、依存症の人は「できないことまで自分に果す傾向」が出がちです。

自分の成長を楽しむ余裕がなくなり、自分を追い詰めます

結果にばかり囚われると、段々孤立していきます

依存症の人は、人にお願いしたり、上手に逃げるのが下手なので、すべて自分で背負い込みがちです。

こういった負担が自分を疲れさせ、孤独にさせます

結果がすぐに出ない自分にいら立ちを覚えます。

スリップのリスクが大きくなります。

例えばこの記事で原因を探しましょうと書くと、そればかりになる人がいます。

入院中ならそれもありかもしれません。

しかし、新しい職場で疲れているのに、「原因を探さなければいけない」となると、そちらの方がスリップのリスクは高くなります

言い訳は人の常なので、死ぬまで続きます。

目的は心を楽にして、お酒に頼らず生きていくことです。

「原因を探す」という結果にばかり囚われてしまうと本末転倒です。

結果主義から離れるには、自分の成長を大切にしましょう。

些細なことでも自分は成長したという喜びを持つことができればうんと楽になります

ストレスによる買い物の無駄を減らしたい
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スリップをしないためには「原因自分論」

原因が自分にあると考えるのは、上手くいかない原因を探ることです。

自分を責めたり、自分を苦しくする考えではありません。

我慢の勧めではないのです。

根本的な、根っこの原因知ることです。

知って対策を立てます

その時に、

  • いたずらにハードルを高くしたり、完全主義にならない
  • 今の自分にできることに集中する。
  • 自分に変えられるものと、変えられないものを見分ける
  • そして過去の自分より前進しているところを認める

そういった自分のチャレンジを支えてくれるのは、仲間の力です。

原因が自分にあることを知って、自分を苦しめている根っこの感情を知りましょう

そしてできることを着実にこなしているうちに、スリップのリスクが遠のいていくことを実感できるようになると思います

自分の人生に責任が取れるということは素晴らしいことです。

自己肯定感を高められます

今よりも責任を取れる範囲少しずつ自分のペース広げていきましょう


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