断酒会に行きたくなかった私に例会が与えてくれた様々な事

この記事は「断酒会に行きたくなかった私に例会が与えてくれた様々な事」です

断酒会はアルコール依存症の自助グループです。
松村春繁さんと医師の下司孝麿さんたちが高知で立ち上げたのがスタートです。
私はアルコール依存症の自助グループが嫌いでした。
特に断酒会は「説教臭い」とよく言われます。
私は自分が尊敬していない人から説教をされて素直に聞くような人間ではありません
ですから自助グループに行きたくない人の気持ちはよくわかります
アルコール専門病院に入院した時「例会参加」が治療のカギだと言われました。
なぜ自分や家族の体験を語り、聞くことが治療の成功・回復になるのか?

ずっと納得できませんでした

しかし、結局私は断酒のきっかけを自助グループのおかげでつかみました。
確かに私が自助グループを嫌がったのは治療への否認の面があります。

それでも自助グループにはメリットとデメリットがあり、メリットのほうが上回っているというのが私の感想です

私は人から強制されることが好きではありません。
読者の方の判断材料の一つになれば幸いです。

断酒会とは

日本発祥の自助グループとして断酒会があります。

1958年に高知市で松村春繁さん、下司孝麿さんたちがAAを参考に「高知県断酒新生会」を立ち上げました。

その前年に「東京断酒新生会」が発足していましたがその両団体を中心に1963年全日本断酒連盟が結成されました。

詳しくはこちら

自助グループ一覧
この記事では代表的な依存症・メンタルヘルスの自助グループのサイトをまとめまて一覧にしました。最期に私の自助グループに参加し始めた当時の体験記事のリンクも貼らせていただきました。  最近はLineミーティングでの分かち合いもあり、今後色々な形での参加が可能になると思います。

私は断酒会に行きたくなかった

酔っても問題さえ起こさなければ

私の断酒会の最初への印象は最悪でした

傷口のなめ合い

活気がない。断酒老人村だな

説教臭い宗教

私が断酒例会に参加して強く反発したのは「断酒を人生の目的にするつもりはない」ということです。
私は確かに「アルコールの魔力」に手を焼いていました。
ですから酒を飲んで酔っても「問題さえ起こさなければそれでいい」と思っていたのです

断酒会は嫌いだが、会長には好印象を持った体験です

私のAAミーティング初体験
AAはアルコール依存症の自助グループです。「AA」に参加した経験のない方に、私が初めてミーティングに参加した時の体験を書いて具体的にリアルな人とのつながりはどんな感じなのかを伝えることができたらいいかなと考えました。

アルコール専門病院入院中にきっかけがやってきた

私が断酒会に参加するようになったのは、3度目のアルコール専門病院への入院中の患者との出会いがきっかけです

同じ部屋になった人が断酒会の会員でした
彼は「断酒会の会員なのにスリップしてしまった。今度こそ」と強い意気込みを持っていました。
私もこの3回目の入院の時は、何が何でも断酒をしたいと思っていました
ですから自助グループは嫌だけど、それまでと違って「少しは参加しなければマズイかな」とは思っていました。
私は最初AAに行くつもりでした。以前少しの間参加していたからです
ところが断酒例会に参加しているうちに、私は病院から断酒会に毎日行く患者たちと仲良くなりました。

私は自助グループそのものが嫌いだったのですが、参加を続けているうちに少しずつ「いいかも」と思い始めていました

断酒例会が与えてくれた宝

断酒会で感謝を語る人に惹きつけられた

私が入院中ある断酒例会で「感謝の大切さ」を語る人がいて、その人の体験談に感銘を受けました

  • 感謝の反対は当たり前
  • 感謝は与えること。アル中はあれが欲しい、これが欲しいばかり。感謝の心で断酒ができる
  • 人生で一番大切な言葉は「ありがとう」。「ありがとう」と言われて嫌な気分になる人はいない
冴えないアル中のおじさん達が「感謝の言葉」にうなづきあっていました。

私は「感謝」をきっかけに「断酒会」に惹かれていきました

退院後私は自分が住んでいる地域の断酒会入会しました。
そして毎日例会をし、土日祝日遠方の例会・記念例会、大会に参加しました。
関東・関西だけでなく、知り合いが増えるにしたがって日本中を回るようになりました。
私は自分と同じアルコール依存症の人が語る「感謝」の体験談を聞きたくて夢中になっていました
当時私は断酒後1年たってから再就職しようと計画していました。
そのころいつも妻から言われていた言葉があります。

お金がないのに、毎週出かけてどうするの!

私は今度こそ断酒したいと思っていたので「なぜわかってくれないのだろう」と思っていました

そんな時、断酒例会でよく言われた言葉があります。
  • 奥さんが離婚しないでいてくれるだけでありがたい
  • 結局君が例会に通うのを許してくれている。感謝しようよ
  • 分かってもらえないは奪う心。分かってあげるは与える心
君は断酒会のおかげで酒をやめられたという。そうかもしれないが君を断酒会に導いてくれた病院スタッフに感謝したかい? ずっと耐えて待ってくれた家族に感謝したかい?

私はそう言われてますます自分にとって「感謝」は大切な言葉だと思うようになりました。

  • 酒をやめている仲間が日本中にたくさんいる。自分一人で苦しんでいた頃を思い出すと仲間が日本中にいると思うとありがたい。
  • 断酒会があり、やめ続ける人がいてくれたおかげで我々は酒を手放せている。感謝。
  • 断酒会でやめられない人の世話をさせてもらえる。ありがたい。
「初めてAAミーティングを知った私の体験」という記事で、AAで知り合った「J」が語る「神」という言葉に惹かれたと書きましたが、断酒会の「感謝」にも惹かれました
結局私の心の闇を埋めてくれるのに「神」「感謝」という言葉は最適だったのです。

感謝から「当たり前のものは何一つない。すべて与えられている」

12のステップから「自分なりに理解した神の配慮にゆだねる決心をした」

この二つが自分の中でリンクして「心の穴」を埋めていきました。

それでも私が体験した自助グループの問題点

トラブルが多い

しかし良いことばかりではありませんでした。

私はどうしてもAAの「12のステップ」を学びたかったのです

そのことが私が所属していた断酒会の会員さんにとっては許せない裏切り行為と映ったようです。
トラブルなので詳細を書くことは控えたいと思います。

ただ自助グループと言っても「断酒会」「AA」と言ってもそれぞれの例会やミーティングではかなり違いがあります

私が経験したことはむしろ数少ない事例です。
それよりも実際にトラブルとして多いのはこういったことです。
  • 人間関係のもめごと
  • 異性の問題
  • 金銭トラブル
断酒が長く、会長などをしていてもギャンブルにハマる人は結構います。
自助グループは会社ではありません。
依存症という病気を持った人が、お互いの回復のために集まっています。

自主的な集まりなので、企業のようには運営できません

自助グループは様々なことを教えてくれる

上手くいかない姿から学ぶことも依存症の回復に役立つ面があります。

今もすっかり回数は減りましたが例会に参加はしています

ただ、運営面では個人的に頼まれたこと以外にはお手伝いしていません。

断酒会とAAで学んだこと

断酒会で教えてもらった「感謝」AAで教えてもらった「神」は私の心を埋めてくれました

先ほども書きましたが「例会」「ミーティング」にはかなり違いがあります。
私はAAで知り合った「J」のフランクな感じが好きでした。
始めて断酒会で知り合った会長の人格にも尊敬の気持ちを持ちました。
ただこれらはどこへ行っても味わえるものではありません
初めて出会った自助グループが自分に合わなければ嫌いになるのは仕方がないことです。
私は万人に共通する断酒の方法などありえないと思っています。

理由は断酒・回復にとって大切なのは「心の穴」「心の闇」を埋めることだと思うからです

何がその人の「穴」「闇」を埋めるかは一人一人で違います

同じことは自助グループにも言えます。集っている人によって考え方も、自助グループの基本方針への解釈も違うからです。
唯我独尊の人たちの集まりといえばそうかもしれません
  • 私の経験から今言えることは、一度も参加したことがない人は「食わず嫌いかもしれない」と思っていただけると幸いです。
  • 自助グループの良さは認めるが「今のグループが厳しい」と思う人は別の「例会」「ミーティング」に参加することをお勧めします。
  • 「それでもやっぱり嫌だ」と思う方は、別に無理をする必要はないと思います。

そして私自身は同じアルコール問題で悩んでいる人たちと何らかの形でつながり続けたいと思っています

参考記事

断酒
お酒をやめられなくて苦しんでいる最中ではまず「断酒」ですよね。 私も「断酒」という結果を求めてきました。 目次 断酒断酒の効果断酒の方法お酒を飲むと嫌われます断酒と禁酒の違いですスリップ防止断酒に底つきは必要です否認...


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