
この記事は「断酒会に行きたくなかった私に例会が与えてくれた様々な事」です
- 私はアルコール依存症の自助がグループが嫌いでした。
- 特に断酒会は「説教臭い」とよく言われます。
- 私は自分が尊敬していない人から説教をされて素直に聞くような人間ではありません。

ずっと納得できませんでした

それでも自助グループにはメリットとデメリットがあり、メリットのほうが上回っているというのが私の感想です

断酒会とは
- 日本発祥の自助グループとして断酒会があります。
- 1958年に高知市で松村春繁さん、下司孝麿さんたちがAAを参考に「高知県断酒新生会」を立ち上げました。
- その前年に「東京断酒新生会」が発足していましたがその両団体を中心に1963年全日本断酒連盟が結成されました。
断酒会のメリット
断酒会の会費は地域断酒会によって違う
断酒会には会費が必要です。
一般的に入会金と月会費ですが、各断酒会によって違います(2000円~3500円)。
詳しくはこちら

私は断酒会に行きたくなかった
酔っても問題さえ起こさなければ

私の断酒会の最初への印象は最悪でした

傷口のなめ合い

活気がない。断酒老人村だな

説教臭い宗教
- 私は確かに「アルコールの魔力」に手を焼いていました。
- ですから酒を飲んで酔っても「問題さえ起こさなければそれでいい」と思っていたのです
断酒会は嫌いだが、会長には好印象を持った体験です

アルコール専門病院入院中にきっかけがやってきた

私が断酒会に参加するようになったのは、3度目のアルコール専門病院への入院中の患者との出会いがきっかけです
- 彼は「断酒会の会員なのにスリップしてしまった。今度こそ」と強い意気込みを持っていました。
- 私もこの3回目の入院の時は、何が何でも断酒をしたいと思っていました
- ですから自助グループは嫌だけど、それまでと違って「少しは参加しなければマズイかな」とは思っていました。

私は自助グループそのものが嫌いだったのですが、参加を続けているうちに少しずつ「いいかも」と思い始めていました
断酒例会が与えてくれた宝
断酒会で感謝を語る人に惹きつけられた
私が入院中ある断酒例会で「感謝の大切さ」を語る人がいて、その人の体験談に感銘を受けました
- 感謝の反対は当たり前
- 感謝は与えること。アル中はあれが欲しい、これが欲しいばかり。感謝の心で断酒ができる
- 人生で一番大切な言葉は「ありがとう」。「ありがとう」と言われて嫌な気分になる人はいない

私は「感謝」をきっかけに「断酒会」に惹かれていきました
- そして毎日例会をし、土日や祝日は遠方の例会・記念例会、大会に参加しました。
- 関東・関西だけでなく、知り合いが増えるにしたがって日本中を回るようになりました。
- 私は自分と同じアルコール依存症の人が語る「感謝」の体験談を聞きたくて夢中になっていました

お金がないのに、毎週出かけてどうするの!

私は今度こそ断酒したいと思っていたので「なぜわかってくれないのだろう」と思っていました
- 奥さんが離婚しないでいてくれるだけでありがたい
- 結局君が例会に通うのを許してくれている。感謝しようよ
- 分かってもらえないは奪う心。分かってあげるは与える心
私はそう言われてますます自分にとって「感謝」は大切な言葉だと思うようになりました。
- 酒をやめている仲間が日本中にたくさんいる。自分一人で苦しんでいた頃を思い出すと仲間が日本中にいると思うとありがたい。
- 断酒会があり、やめ続ける人がいてくれたおかげで我々は酒を手放せている。感謝。
- 断酒会でやめられない人の世話をさせてもらえる。ありがたい。

感謝から「当たり前のものは何一つない。すべて与えられている」

12のステップから「自分なりに理解した神の配慮にゆだねる決心をした」
それでも私が体験した自助グループの問題点
トラブルが多い

私はどうしてもAAの「12のステップ」を学びたかったのです

ただ自助グループと言っても「断酒会」「AA」と言ってもそれぞれの例会やミーティングではかなり違いがあります
- 人間関係のもめごと
- 異性の問題
- 金銭トラブル

自主的な集まりなので、企業のようには運営できません
自助グループは様々なことを教えてくれる

今もすっかり回数は減りましたが例会に参加はしています
断酒会とAAで学んだこと

断酒会で教えてもらった「感謝」AAで教えてもらった「神」は私の心を埋めてくれました
- 私はAAで知り合った「J」のフランクな感じが好きでした。
- 始めて断酒会で知り合った会長の人格にも尊敬の気持ちを持ちました。

理由は断酒・回復にとって大切なのは「心の穴」「心の闇」を埋めることだと思うからです

何がその人の「穴」「闇」を埋めるかは一人一人で違います
- 私の経験から今言えることは、一度も参加したことがない人は「食わず嫌いかもしれない」と思っていただけると幸いです。
- 自助グループの良さは認めるが「今のグループが厳しい」と思う人は別の「例会」「ミーティング」に参加することをお勧めします。
- 「それでもやっぱり嫌だ」と思う方は、別に無理をする必要はないと思います。

そして私自身は同じアルコール問題で悩んでいる人たちと何らかの形でつながり続けたいと思っています
参考記事
