依存は悪循環の中で進行する

この記事は「依存は悪循環の中で進行する」です

依存症は色々な悪循環の中で進行していきます。

私がTwitterをしていてリツイートしていただいているtweetの内容を見ると依存の悪循環に関するものが多いということに気づきました。

多分フォロワーさんの中に悪循環、負のスパイラルに陥っているという自覚にある方が多いのではないかと思います。

依存症になるきっかけ、アルコールが依存性物質であること、共依存、どれをとっても依存の問題は負のスパイラルに陥り続けます

対策としては専門医療機関等を上げましたが、最後はアルコールに依存しないで、素面で日常生活を送ることだと思います。

依存は悪循環の中で進行する

うつとアルコール依存の悪循環

もともと「うつ病」があったり、そうでなくても「うつ状態」で酒にハマる人は多くいます

最初は飲むと「うつ」の気分が和らぎます

しかし、その快感にハマる飲んでいる時が普通酒が抜けると「もっとひどい落ちこみ」に襲われるようになります。

そしてまた飲んでしまう悪循環から依存症になります。

うつとアルコール依存症についてはこちら

うつな気分は不完全な自分を受け入れると楽になる
アルコール依存症とうつ病は深い関係にあります。断酒後のうつ病について、断酒が前提である。離脱症状などが原因の場合もあるので専門の病院で治療を受ける。期間はかかるが治ること。自分でも改善の努力ができることなどについて書きました。

酔いのリラックス効果は依存への悪循環への原因

悪循環の原因うつ状態だけではありません。

アルコール依存症には、お酒にハマる前は真面目で几帳面だったり無口で物静かな人また優しくて親切な人が多くいます。

色々な原因からストレスを自分の中にため込んで、モヤモヤしているときにアルコールに出会って依存してしまうパターンを多く見かけます

またアルコール依存症の人には言いたいことを我慢している人、人前で表現することが苦手な人もたくさんいます。

アルコールの力を借りて誰かに愚痴をぶちまけたら癖になってしまった

人前で話をしなければいけないときに「少し飲んだら落ち着くぞ」と言われて少し引っ掛けると上手く喋れて酒に頼るようになる人もいます。

そもそもお酒を飲んで、気分が悪かったり激しい頭痛・動悸などの苦痛を強く経験するとお酒を飲む気にはなりません

ところが、お酒を飲んで不安が和らいだり、コミュニケーションで満足感があると飲酒体験は自分の中で強化されていきます

これまでのストレス・悩み・不安・イライラ・苦痛な環境から気分が解放される。

あるいは現実世界から酔いの万能感へと心を遊ばせてくれる経験を持つとまた飲みたくなります

お酒にハマるきっかけについてはこちら

断酒の敵は言いたいことを我慢するストレス
依存症の人は言いたいことをうまく表現できなくて孤独を感じます。治療・回復は断酒ですが、孤独や我慢でストレスがたまると継続の妨げになります。依存症には機能不全家族で育った人が多く、言いたいことを我慢する自我が作られていきます。私の経験からお勧めの対策を書きました。
ほろ酔い状態で夕食を作るキッチンドリンカーは危ない
キッチンドリンカー、女性は男性と比べると短期間で依存症になる、女性向けのお酒の種類が増えた、飲酒の機会も増えたなど女性の飲酒について「最低限知っておいて頂ければと思うこと」についてまとめました。
寝酒はアルコール依存症への誘い水
寝酒からアルコール依存症になる人は多くいます。寝酒は「睡眠のリズムを乱す」「離脱症状」「睡眠時無呼吸症候群」「眠りの高齢化」「悪夢」について、寝酒から依存症になった私の体験をもとにまとめました。

アルコールには耐性がある

やがて酔いの万能感また経験したいと思いアルコールを求めるようになります。

飲酒が継続されると、酔いの効果は徐々に減弱します

最初の頃の効果を期待するには、もっと飲む必要が出てきます。

これをアルコールに耐性ができると言います。

耐性についてはこちら

どこからがアルコール依存症?
「どこからがアルコール依存症なのか」は判断が難しいです。アルコールの専門医でなければ正確な判定は難しいといえます。この記事ではアルコール依存症の定義や状態。アルコール依存症と酒乱の違い。代表的なチェックツールについてまとめました。

依存の悪循環はまず精神依存から

しかし、依存の第一段階は「精神依存」です

嫌なことがあったり、お酒の力で日常のストレスを乗り越えようとすることから飲酒の機会が増えます

やがて毎日飲むようになります。

不眠を抱えている人は、お酒に入眠効果があることから寝酒が習慣になります。

依存は悪循環の中で進行していきます。

飲酒が日常的になると、素面が普通でなくなります

何事もお酒の力がないと乗り切れなくなります。

どんどん酒量増えます

酔っている時間が長くなると、素面になると理由もなく落ち着かなくなります

酔いを求める欲求は激しくなり「強迫的な飲酒」へと拍車がかかるようになります

依存症が進んでいくプロセスはこちら

アルコール依存症の初期症状は? 
アルコール依存症になりやすい人の特徴。習慣飲酒での危険なシグナル。そして精神依存から身体依存へ。飲酒を始めてからアルコール依存症と診断されるまでの過程を私自身と私の断酒仲間たちの経験からまとめました。

精神依存から身体依存へ

精神的依存からアルコールによる「身体依存」へと進みます

身体依存になれば「離脱症状」が現れます。

アルコールが抜けてくる不眠・イライラ・不安・寝汗・手の震え・幻覚・幻聴などの症状が出ます。

そしてアルコールを飲むとピタリと治まります

離脱症状についてはこちら

離脱症状
このページ「離脱症状」です 目次 離脱症状具体的な離脱症状1|寝汗具体的な離脱症状2|不眠 離脱症状 アルコール依存症に最も特徴的な症状は離脱症状です 以下の記事で代表的...

飲酒の優先順位がどんどん上がる

アルコール依存症になると、離脱症状の不快感を回避しようとして、更に飲み続けます

金曜日の夜にしこたま飲んで土曜日は休みだからと朝から迎え酒

そのまま日曜まで飲み続け月曜日は酒が抜けず出勤できなくなります

そういったことが繰り返される連続飲酒になります。

連続飲酒になると自力でアルコールを断ち依存状態から脱出することはなかなか困難です。

アルコール依存になると、自分の健康は当然ですが家庭、職業など生活は無茶苦茶になります。

飲酒だけが生活の関心事・最も大切なことになります

連続飲酒についてはこちら

連続飲酒は典型的なアルコール依存症の症状
この記事は「連続飲酒は典型的なアルコール依存症の症状」です「連続飲酒」という言葉を聞かれたことはあるでしょうか?24時間アルコールを手放せなくなる状態です。簡単に言えばずーっと二日酔い、もしくは酔っぱらっています...

共依存も悪循環に進行する

さらに依存症者を取り巻く周囲の人

特に家族、例えば妻(夫)は「私は問題はないが、うちの旦那はアルコールで問題ばかり起こしている。妻である私が何とかしなきゃ」と思います

アルコール依存症の家族は大変です。地獄のような日々で、家族に一人依存症の人がいると全員が傷つき苦しみます。

妻にとって盲点なのが夫の世話をしていることで自分の心の傷苦しさにはをしてしまうことです。

アルコールに依存している人の世話をすると、依存症の人は無反省安心してお酒を飲み続けることができます

妻がどれほど真剣に訴えても愚痴小言と受け取り世話をされ続ける限りお酒をやめません

もっと世話をしてほしい後始末をしてほしいと愛情のブラックホールのようになります。

妻が「私がもっと頑張れば、上手に説得をすれば、離婚をするぞと脅せば、愛情いっぱいに献身的に尽くせば目覚めてくれるだろう」とすればするほど、愛情を受けた夫は飲酒を続けることができます

この関係を共依存妻の行為をイネイブリングと言います。

共依存とイネイブリングはこちら

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依存症が酒をやめるために必要なのは「底つき体験」です

自分で起こした問題と向き合わなければ、依存症は酒をやめようとしません。

共依存、イネイブリングは「底つき」の機会を奪うことになります。

依存症の夫は妻のケアが足りないというメッセージをいろいろな形で発信します。

共依存の妻は「私の愛情が足りないから? 私が悪いから? 私がダメな妻だから? 女として魅力がないから?」と自分を責め、ますます献身的に世話をして、悪循環の依存関係が進んでいきます

共依存は妻だけではありません。

カウンセラーでも同じです。看護師・ソーシャルワーカー・ケースワーカーも同じです。

彼ら、彼女たちの過去を調べてください。子供の頃に機能不戦家族で育ち愛着障害を抱えた毒親育ち、アダルトチルドレンがとても多いのです。

大切なのは自己肯定感を高めていくことです。

共依存関係の負のループから脱出しなければ、自己肯定感はますます低くなります

悪循環の対策はアルコール専門病院から

離脱症状、連続飲酒になれば一般の病院では十分な治療を受けられません。

アルコール依存症は精神科で治療される病気です。

しかも、依存から回復するには、専門の医師と専門治療機関によるプログラムが必要です。

専門医療機関についてはこちら

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治療の基本は断酒になります。

そして治療が順調に進み始めると自分と向き合うことが必要です。

アルコールに依存するようになった根本の原因を知って少しでも和らげることも回復です。

根本の原因を和らげるとは、アルコールで埋めていた心の穴を素面で埋めるということです

そのために自分の心と向き合い、原因を探ります。

原因を探ることについてはこちら

断酒を継続させるには原因自分論
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最も確実に効果を発揮するのが一対一のカウンセリングよりもグループカウンセリングです。

具体的には自助グループのような場所です。

きっかけはオンラインでの集まりでも、Twitterでもブログでも本でもあり得ると思います。

ただ、自助グループでも、その他の場所でも、メンター(師匠)とメンティー(弟子)の関係があれば共依存は続きます

大切なのは同じ悩み・苦しみを抱えた人との共感の中から、不完全な自分を認め自己肯定感を高めていくことです。

アルコールに依存することなく、心の穴を埋め、精神的に自立していくことが回復につながる方向だと思います。

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