アルコール依存症はどこから?

この記事は「アルコール依存症はどこから?」です

結論は「この記事を読んで不安を感じたらアルコール専門の医療機関を受診することをお勧めします」です

主人は酒癖が悪いです!お酒を飲むと物を投げたり暴言をはくなどして暴れます!!

この場合はアルコール依存症でしょうか?

実は「どこからがアルコール依存症なのか」は判断が難しいです。

ネットで検索すると依存症かどうかを判定するテストが見つかります。

ただこれらは目安です。

実際にはアルコールの専門医でなければ正確な判定は難しいといえます。

  • この記事ではアルコール依存症の定義や状態。
  • アルコール依存症と酒乱の違い。
  • 代表的なチェックツールについてまとめました。

アルコール依存症とは 厚生労働省

厚生労働省はアルコール依存症を以下のように定義しています

長期間多量に飲酒した結果、アルコールに対し精神依存や身体依存をきたす精神疾患。
eヘルスネットより引用
  1. アルコールを慢性的に大量に飲酒していること。
  2. 身体的・精神的に機能が障害されていること。
  3. 障害が長期間であること。

具体的な身体的・精神的な機能の障害はこちらにまとめています。

症状
アルコールを飲むと様々な身体的な症状が出ます 適量ならばアルコールは問題がないという医師もいます。 しかし、今は食事も運動も健康を増進するためのいい方法は発見され、多様な商品・サービスが提供されています ...

アルコール依存症は精神疾患

WHOの策定した国際疾病分類第10版では、精神および行動の障害の中に分類されており、ただ単に個人の性格や意志の問題ではなく、精神疾患と考えられています。

eヘルスネットより引用

精神疾患なので医療機関で受診する場合は精神科になります。

性格が悪いとか意志が弱いとかは関係ありません

精神疾患とは

①精神的な負担によって起こるもの…心因性(強いストレスからくる反応性うつ病や不安神経症)
②身体の病気が原因で起こるもの…外因性(脳腫瘍や脳血管障害などの脳の病気、感染症や内臓の病気によって精神的機能に障害がでるもの)
③脳の器質的な問題によって起こるもの…内因性(統合失調症、そううつ病、うつ病など)

アルコール依存症
長期間多量に飲酒した結果、アルコールに対し精神依存や身体依存をきたす精神疾患。
アルコール依存症|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省
こころの病気(精神疾患)についての統計や資料、専門家の研修案内、治療ガイドライン、研究の実施状況など。

アルコール依存症とはどのような状態

精神依存と身体依存がある

精神依存は飲みたいという強い気持ち(飲酒欲求)が強くてお酒をコントールできないことです

  • 節酒ができない
  • お酒ばかり飲んで他のことへの関心が薄くなる
  • 肝臓の数値が悪かったり、胃が痛いのにお酒をやめられない

身体依存離脱症状があったり、酔うために飲酒量が増えることです。

離脱症状はこちら。

離脱症状は断酒を妨げる
この記事は「離脱症状は断酒を妨げる」です。結論は断酒を妨げるのは早期離脱、後期離脱です。「断酒・禁酒1日目から2日目の山」は眠れるかどうかと離脱症状がどの程度かによると思います。離脱症状がひどかった人も1週間あればほとんどの場合は一段落します。

飲酒量が増える具体例はこちら。社会生活にも悪影響がでます。

飲酒の優先順位が上がると依存症
お酒は薬物などと同じ依存性物質です。お酒ばかり飲む人の脳には「アルコール=快感」という回路が出来上がります。断酒以外に方法がなくなります。「どこからが危険領域?」「専門の医療機関」「断酒」などの対策についてもまとめました。

どこからがアルコール依存症?

線引きはできない

どこからがアルコール依存症で、どこまでが普通の酒飲みかという線引きは、はっきり出来るものではありません。厚生労働省eヘルスネットより引用

厚生労働省は線引きはできないと示しています。

しかし、次のように警鐘を鳴らしています。

しかしアルコールが依存性のある薬物の一種である以上、飲酒をしている人は誰でも依存症の回路がゆっくりと脳の中で作られていきます。つまり飲酒をしていれば、誰もが依存症になる可能性があるということです。アルコール依存症はゆっくりと進行していくため、依存が作られている途中では自分では気付きませんが、しまいには飲酒によって問題があるにもかかわらず、飲酒をコントロールできなくなります。そのコントロールできない状態がアルコール依存症なのです。eヘルスネットより引用

誰でも依存症になる可能性があるというのは耐性があるからです。

だんだん酔えなくなって同じ効果を得るのに量を増やさないといけなくなります

耐性
依存性薬物が効かなくなり、同じ効果を得るのに量を増やさないといけなくなること。

脳の中に依存症の回路ができる仕組みはこちらです。

依存症になっていく脳とドーパミンのメカニズム
この記事では脳の報酬系や悪循環の仕組み・一度依存症になるとなぜ元通りにならないのか?についてまとめました.こういった知識があると理性の力だけで依存をコントロールできないと納得しやすくなります。無駄な抵抗はやめようと思えるのでその意味ではお勧めの内容です

ゆっくり進行していく具体例はこちらです。

二日酔いの迎え酒は危険 アルコール依存症になった私の体験
「二日酔いの迎え酒はずっと酔っぱらっているだけ」です。完全な迷信で、効果がないばかりかアルコール依存症へまっしぐらです。迎え酒はなぜ危険なのか? について迎え酒が原因でアルコールにどんどん依存し、病気になった私の体験を交えて紹介させていただきます。
アルコール依存症の初期症状は? 
アルコール依存症になりやすい人の特徴。習慣飲酒での危険なシグナル。そして精神依存から身体依存へ。飲酒を始めてからアルコール依存症と診断されるまでの過程を私自身と私の断酒仲間たちの経験からまとめました。

アルコール依存症と酒乱は区別されている

厚生労働省は「酒乱」を酔ったときに問題を起こすことと定義してアルコール依存症とは違うと述べています。

  • 酔ったときにいくら問題を起こしても、たまにしか飲酒しない人はアルコール依存症ではありません
  • 逆に酔ったときに迷惑をかけなくても、飲酒がコントロールできなければアルコール依存症です

ただ私の経験ですが、酒乱タイプは飲酒の癖がつくと、すぐにコントロールできない傾向があるように思います

どちらにしてもアルコールには耐性があり、脳の報酬回路が変化することを考えれば酒乱タイプこそお酒を飲まないほうが良いと思います。

酒乱タイプかどうかは遺伝子が関係しているようです。

こちらです。

酒乱になりやすい遺伝子があるらしい
酒乱には遺伝子━アルコール脱水素酵素(ADH)とアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)━が関わっているようです。アルコール脱水素酵素のADH1B*2を2つ持っている人は酒乱の傾向があるそうです。久里浜病院神経内科医長だった真先敏弘氏の著作をもとに記事を作成しました。
アルコールと依存
アルコールは依存性のある薬物の一種です。飲酒を続け、耐性・精神依存・身体依存が形成され、飲酒のコントロールができなくなる状態がアルコール依存症です。アルコール依存症になると、身体・仕事・家族関係などの様々な問題が起きます。アルコール依存症は酔って問題を起こすこととは異なります。

アルコール依存症のチェックはできる

アルコール依存症かどうかの簡単なチェックツールがあります

以下の記事でまとめました。

酒好きと依存症の違いをチェック
「アルコール依存症? まさか!」と思いながらも誰に聞けばいいかわからないのが普通です。この記事ではアルコール依存症の代表的なチェックリストである「AUDIT」「新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト」「CAGE」のそれぞれの特徴をまとめました。

チェックリストはあくまで目安

アルコール専門病院ではチェックリストを使いますが、あくまで目安です。

各項目によりさらに問診等をして問題点を探し出し、患者とともに治療に役立てます。

ですから、テストで少しでも不安を感じたら早期に受診されることをお勧めします。

「アルコール対策」の進め方

結論はアルコール専門病院に行こう

結論としてはアルコールの専門医の診察を受けなければわからないと思います

もちろんある程度までの判定はできます

しかし、まずいのはまだ大丈夫だと自分で思い込み、どんどんひどくなっていくことです。

初期の頃なら別でしょうが「アルコール依存症かも?」というところまで進んでいる場合簡単にお酒をやめられません

嘘だと思われるなら今日から1か月間禁酒をすればわかると思います。

私は自分の経験から無駄な抵抗はやめて早いうちに対策をするほうが人生にいい影響があると思います

参考記事

アルコール専門病院へ行きたがらない人でも納得する5つの理由
お酒をやめられないという病気は精神科です。「お酒をやめられない」という場合はアルコール専門の医療機関を受診するべきです。専門の医療機関では専門医による診療とアルコール依存症という病気について理解するプログラムや再発を防止するプログラムが組まれています。
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