
この記事は「酒好きと依存症の違いをチェック」です
あなたの飲酒は大丈夫ですか?
- お酒で失敗をしたので控えようかなと思う。
- アルコールには弱いけど飲み会が頻繁にある。
- めったに飲まないけど飲むと酒癖が悪い。
- 夫は問題ないと言ってるけど、休日の昼はいつもビールを飲む。
こういったとき「アルコール依存症? まさか!」と思いながらも誰に聞けばいいかわからないのが普通です。
依存症の境界は専門医による診断が必要ですが、目安となる基準はあります。
この記事ではアルコール依存症の代表的なチェックリストである「新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト」「AUDIT」「CAGE」のそれぞれの特徴をまとめました。
- それぞれのテストには特徴があります。
- 点数にばらつきがあるかもしれませんが、もし悪い点数が出たら早期にアルコール専門病院を受診することをお勧めします。
アルコール依存症は否認の病と言います。
アルコールは依存性のある薬物の仲間なので、大きなお世話かもしれませんが、私から見れば晩酌が楽しみだと言って毎日飲む人は要注意です。
アルコールには耐性があるのでやがて量が増え始めます。
たいていの人は休肝日を作れない、量を守れない、記憶をなくす、肝臓の数値が悪いといった症状が出るとヤバイと思うのですが、その頃になってからやめるのはかなり難しいのです。
周囲から注意されても自分はまだ大丈夫と言っていう事を聞きません。
一度「新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト」「AUDIT」「CAGE」といったこれらのテストを行って自分の状態を見直すことをお勧めします。
日本で作られた酒好きと依存症の違いを知るテスト
新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト
久里浜式アルコール症スクリーニングテストは1978年にわが国で最初に作られたアルコール依存症のスクリーニングテストです。
アルコール専門病院だけではなく、事業用自動車の運転者に対する飲酒運転の防止など様々なところで活用されています。
- 14項目の質問に最近の6ヵ月について回答するようになっています。
- 2点以上だと「アルコール依存症の疑いがある」と判定します。
- 標準化から30年以上も経過していることから最近改定され、新KASTとなりました。
- 新KASTは旧KASTの重みづけ点数をからすべての項目を1点にしています。
- 男性版(KAST-M)と女性版(KAST-F)の2バージョンがあります。
- 旧KAST はまだ依存症でない人まで広く拾いあげてしまう傾向や重みつけ点数の計算が煩雑といった問題点があったそうです。

男性版は10項目です

4点以上だと「アルコール依存症の疑い」

1点から3点は「要注意」

女性版は8項目です

3点以上が「アルコール依存症の疑い」

1点から2点が「要注意」
この新KASTは旧KAST・AUDITやCAGEに比べてアルコール依存症の判別精度がより高いことが示されています。
- 旧KASTはアルコール依存症者とアルコール問題のない首都圏の一般人合計1000人近くのアンケート調査により問題飲酒者と非問題飲酒者をうまく振り分けたテストでした。
- 新KASTは2003 年度に実施された「成人の飲酒行動に関する全国調査」の回答者と全国のアルコール依存症専門治療 8 施設に初回入院した患者を対象としています。

久里浜病院や他の専門病院のデータやノウハウが活きているのかな
- ちなみに私がひどい状態の頃はこのテストでも10点満点です。
- しかし現在断酒11年ですが0点ではありませんでした。
- 「食事は1曰3回、ほぼ規則的にとっている」が「いいえ」だからです。
この辺りは意味深いですね。
WHOが作成した酒好きと依存症の違いを知るテスト
AUDIT
AUDITは世界保健機関(WHO)が作成した分類テストです。

アルコール依存症の平均点は24点です

20点以上はアルコール依存症の疑いが濃厚です

アルコール性肝障害のある人の平均は15点です

ほとんどの妻が悩みを持つのが14点

他人からやめなさいって言われる平均が10点
- AUDIT は医療従事者の役に立つように作成されています。
- 患者の危険な飲酒、アルコール依存症かどうかを特定する際に使います。
- 特に節酒・禁酒が有益な人々を特定するときに役立たせるのが目的です。
- AUDIT は6 カ国で妥当性が確認されています(ノルウェー、オーストラリア、ケニア、ブルガリア、メキシコ、アメリカ)。

国際標準化されるんだね
- ただしAUDITの被験者は過度の飲酒者の大半が診断を受けていません。
- 過度の飲酒者で認められる症状や問題がAUDITでは飲酒と関連付けられていないことが多いとされています。
ちなみに私は断酒しているので現在は0点です。

酷かったころは100点でしたね
A U D I T アルコール使用障害特定テスト 使用マニュアル
保健指導における アルコール使用障害スクリーニング(AUDIT)と その評価結果に基づく 減酒支援(ブリーフインターベンション)の手引き
簡単にできる酒好きと依存症の違いを知るテスト
CAGE
CAGEテストは4項目で判定する簡易的なテストです。
「CAGE」は質問の単語名の頭文字からきています。
- これまで自分の飲酒量を減らしたほうがいいと感じたことはありますか?(cut – 減らす)
- これまで周りの人からあなたの飲酒について批判され、そのことに悩まされたことはありますか?(annoyed – 悩まされる)
- これまであなたは飲酒することに罪悪感を感じたことはありますか?(guilty – 罪悪感)
- これまで、朝起きてすぐ神経を落ち着かせるため、または二日酔いから逃れる為に朝酒が必要だと感じたことはありますか?(eye-opener – 朝酒)

2項目以上でアルコール依存症の可能性が高いです
いかがでしょうか?
冒頭でも書きましたがもし不安な点数が出たなら一般の病院ではなくアルコール専門病院を受診することをお勧めします。
その理由は以下の記事でまとまています。

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