アルコール依存症の回復は肝臓を治すことだけではない

この記事は「アルコール依存症の回復は肝臓を治すことだけではない」です

結論は「身体の治療だけでアルコール依存症は治らない。否認は苦しさを和らげてくれる杖を手放せない感情から来ているから」です

飲みすぎといえば肝臓ですね。

お酒が好きな人は肝臓の治療は受けても依存症の治療・断酒は拒みます

アルコール依存症はコントロール障害です。お酒を上手に飲めません

治療にはアルコール専門病院がお勧めです。

依存症になったら仲間と共に回復を目指すことが必要です。

飲みすぎといえば肝臓

飲みすぎといえば、一般的には肝臓です。

肝臓についてはこちらにまとめています

断酒 肝臓
このページは「断酒すると肝臓は回復する」です 断酒をすると効果を感じられるのは肝臓の数値です。 アルコールが原因で起こった肝機能障害は断酒をすれば基本的には回復します。 お酒の飲みすぎと言えば何と言っても肝臓です ...

肝臓の治療を受けても依存症の治療は拒む

アルコール専門病院では、断酒や自助グループの必要性を繰り返し説得されます。

しかしいくら言われても、断酒や自助グループを簡単に受け入れないのが依存症患者です

一般の病院なら、肝臓の治療だけで終わりです。

肝臓さえよくなれば堂々と(?)飲み始める人がほとんどです。

  • 「お酒が止まらない」
  • 「飲み続けていないと不安」
  • 「手が震える」

そういう自分の状態に「ひょっとして俺はアルコール依存症?」と居ても立っても居られなくなります。

ネットで調べると色々なサイトがあります。こちらにまとめました。

酒好きと依存症の違いをチェック
「アルコール依存症? まさか!」と思いながらも誰に聞けばいいかわからないのが普通です。この記事ではアルコール依存症の代表的なチェックリストである「AUDIT」「新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト」「CAGE」のそれぞれの特徴をまとめました。
どこからがアルコール依存症?
「どこからがアルコール依存症なのか」は判断が難しいです。アルコールの専門医でなければ正確な判定は難しいといえます。この記事ではアルコール依存症の定義や状態。アルコール依存症と酒乱の違い。代表的なチェックツールについてまとめました。

思い当たる項目がいくつもあり、不安になります

しかしほとんどの人は行動に移しません。見て見ぬふりをします

俺はアルコール依存症なんかじゃない!!

だってアルコール依存症は

  • 駅や公園のベンチで酒瓶を抱えて寝ている。
  • だらしない人間のクズだ。

俺は仕事もしていて家庭もある。酒癖は悪いがクズではない!!

家族の認識も同様です。

うちの主人は酒癖が悪いだけ。アル中じゃない

アルコール依存症の人は肝臓や膵臓などの治療は受けても、依存症だとは認めません

認めないことについてはこちら。

アルコール依存症は否認の病気
依存症の人は否認があります。「否認ってアルコール依存症だと認めていないことだろう? 俺は認めているよ」という方にももう一度否認を見直してもらうと断酒継続や生きづらさを減らせるかもしれません。まずは依存症にとっての否認について色々な角度から見てもらえるように書いてみました。
第一の否認は依存症の打消し
否認というのは「アルコール依存症であることを認めない」。さらに第一の否認・第二の否認と分けることもあります。第一の否認はアルコール依存症であることを打ち消したい否認です。私の体験をもとに第一の否認についてまとめました。

アルコール依存症はコントロール障害

アルコールは依存性物質です。

誰でも飲み続ければ、依存症になる可能性はあります。

依存性薬物データベース | 特定非営利活動法人アスク
アルコール・薬物・その他の依存問題を予防し、回復を応援する社会を作るNPO法人「ASK」の情報発信サイト

お酒を飲むと脳内麻薬が出て楽しくなります!

嫌なことがあってお酒を飲むとドーパミンが分泌されて快感を感じます。

快感は学習されてしまいます

ご褒美を感じる脳の回路ができてくると、意志や根性ではコントロールできません

一日2杯でやめておこう」と思っても、酔いつぶれるまで飲んでしまいます

詳しくはこちら。

依存症になっていく脳とドーパミンのメカニズム
この記事では脳の報酬系や悪循環の仕組み・一度依存症になるとなぜ元通りにならないのか?についてまとめました.こういった知識があると理性の力だけで依存をコントロールできないと納得しやすくなります。無駄な抵抗はやめようと思えるのでその意味ではお勧めの内容です
ドパミン
神経伝達物質の一つで、快く感じる原因となる脳内報酬系の活性化において中心的な役割を果たしている。

依存症には専門病院

アルコール依存症の治療には、病気に対する正しい理解が必要です。

これは一般の病院では、ほぼ不可能です。

大病院で精神科があっても、アルコール専門の医師がいるとは限りません。

仮に詳しい先生がいたとしても、専門病院の方が受け入れ態勢やプログラムが充実しています

アルコール専門病院の良いところは、離脱症状をはじめとする体の治療と同時に、知識を教えてくれることです。

詳しくはこちら

アルコール専門病院へ行きたがらない人でも納得する5つの理由
この記事は「アルコール専門病院へ行きたがらない人でも納得する5つの理由」ですお酒をやめられない人が病院で治療を受ける時何科を受診しますか?多くの人は内科を受診します。お酒を飲みすぎると肝臓をはじめとする内科疾患を...

悪魔のささやきは巧妙

お酒を飲まない期間が少しあると、悪魔のささやきがやってきます

これだけやめたんだから一杯ぐらい大丈夫だよ

断酒が順調な人ほど、この誘惑に乗ってしまいます

ある日一杯だけ飲みます

大丈夫だ

次の日は2杯飲みます

できるじゃん。俺はアル中じゃなかったかも

その次の日は3杯

少しずつ増やせば大丈夫。俺はもう飲めるぞ

飲みすぎなければいいんだ」が妄想であることがわかるまで、それほど時間はかかりません

詳しくはこちら

「底つき体験」から断酒が始まる
断酒継続に必要なのはまずは「底つき体験」です。「底つき」は知識として知っているだけでは効果を発揮しません。本当は多くの様々な人の「底つき体験」を知ることが早道ですが、簡単ではありません。「底つき体験」については、ブログの1記事だけでは説明しきれませんが、ガイドラインになるようなものを書きました。

依存症になったら回復を目指す

お酒を飲む動機は「酔い」が欲しいからです

依存症の人は、自分の苦しさや不安・悲しさを緩和するために、お酒にハマってしまったと言えると思います

断酒が嫌な理由は素面で日常のストレスを向き合うのが不安で怖いからです

依存症者が必要なのは、お酒にハマった原因を探り、断酒しながら克服することです。

断酒についてはこちら

404 NOT FOUND | 依存症からの回復

なぜ仲間の力が必要?

アルコール依存症は人間関係の病気だと言われます。

酒にはまるようになった原因スリップも、ほとんどが背景に対人トラブルがあります。

ですからアルコール依存症の回復には、人の力が必要です。

人間関係の傷は人とのつながりで癒やされます

依存症からの回復の入り口は医療機関です。

しかし、途中からは「仲間の力」です。

オーソドックスには「自助グループ」です

私自身の経験からも「自助グループ」が最もお勧めです

自助グループ
このページは「アルコール依存症の自助グループ」です 目次 自助グループ自助グループのメリットとデメリットについてまとめましたAAに興味を持った方へ私の体験を書きました。断酒会での体験です自助グループの...

どうしてもうまくいかない場合は、カウンセリング・ブログ・Twitterなどの併用もありかもしれません。

カウンセリング費用面相性の良いカウンセラーを探すのが難しいこと。

ブログ・Twitterなどの文字情報生身の人間とはパワーが圧倒的に違うということは知っておいてください。

何千字・何万字と費やして書かれた言葉よりも目の前の人の一言のほうが強い力を持っています。

結論は、苦痛を和らげる杖を使わずに自立するには、仲間の力が大きな支えになるということです

参考記事

断酒9年半の私から見た断酒一年ができる人の特徴
断酒一年の最も大切な意味は安定期に入ったということだと思います。断酒後のイライラなどが減って、断酒していいことのほうが具体的に感じられます。断酒一年を超えている人の特徴、断酒一年半後に起こるかもしれない注意・問題点などを私の体験を基にまとめました。
断酒を継続させるには原因自分論
断酒にスリップはつきものですが、これはアルコールが脳の病気だから当たり前に起こる症状の一つです。断酒を継続させながら原因が自分にあると認める習慣スリップのリスクを減らす方法。その回復過程で気をつけたい対策ポイントの「自分を責める」「結果主義」について書きました。


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