晩酌がアルコール依存になるのは飲酒の優先順位が上がる時

この記事は「晩酌がアルコール依存になるのは飲酒の優先順位が上がる時」です

結論は「専門の医療機関と断酒」です

晩酌を楽しみにしている方で「自分の飲み方はヤバいかも!」と思ったことはないでしょうか?

家でお酒だけを黙々と飲んでいる夫を見て「アルコール依存ではないか?」と気になる時はないでしょうか?

晩酌を続けていると、だんだん飲酒の優先順位が上がってきます

以前アルコール専門病院の医師から「夫婦で受診に来た時、奥さんに『酒と私とどっちが大切?』と聞かれ『』と答えて即入院した患者さんがいた」という話を聞いたことがあります。

アルコール依存の人なら笑えない話のはずです。

アルコール飲料を飲むのは合法です。

お酒はコンビニでもスーパーでも堂々と販売されています。

しかしお酒は薬物などと同じ依存性物質です

晩酌を続けると「アルコール=快感」という回路がだんだん出来上がります

やがてアルコール依存になり、断酒以外に方法がなくなります。

「どこからが危険領域?」「専門の医療機関」「断酒」などの対策についてもまとめました。

晩酌がアルコール依存になる時はいつから?

飲酒の優先順位が上がるとアルコール依存

医師がアルコール依存症かどうかを診るとき、様々な要素から総合的に判断します。

新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドラインに基づいたアルコール依存症の診断治療の手引き

わかりやすいポイントとして「飲酒が他のいろいろな物事と比べて優先されてくる」と危険です

私たちは意識している・いないにかかわらず行動するときに最もふさわしいことを選択しています。

「食事、睡眠、仕事、家事」には必ずふさわしい時と場所とあり方があります

飲み会で他の人とのコミュニケーションよりも「飲んでばかり」になる人は、記憶をなくすような飲み方をしていて依存症の素質が高い人です

家で毎日のように晩酌をして「奥さんの話は上の空」「食事は味わっていない」ならお酒をやめられない状態になっているかもしれません

お酒をやめられない」という悩みは

  • 「これくらいでやめておこうと思うのに、ついつい…」という量の問題。
  • この場所では酔っぱらってはいけないという場所の問題。
  • 今飲んではいけない時なのに、飲んでしまう時の問題。

晩酌が楽しみから酔うことを目的にし始めるとアルコールに依存し始めている

晩酌が習慣になると「酔う」以外のことへの関心がだんだん下がっていきます

食事・会話が中心でお酒は小道具だったのに、飲酒が中心になりたのことがだんだんどうでもよくなってきます。

一日2杯などの晩酌のルールが壊れていきます。

飲みたい。酔いたい」という感情から誤魔化して沢山お酒を飲もうとするようになっていきます。

精神的な問題だけでなく身体的・社会的にも問題が生じ悪循環に陥ります。

晩酌が小道具から酔うことを目的にし始めるとアルコール依存が始まった可能性が高くなります

アルコール依存に限らず人は何かに「ハマり」ます。

没頭してもその先にはっきりとした目的があれば修正をしていけます

ところが手段であるものに「ハマり」そのことが目的になったとき依存症になってしまいます 

晩酌をして酔えれば後はどうなってもいいというのがアルコール依存です

なぜ飲酒の優先順位は上がるのか

アルコールは身近で合法的だけど依存性の強い物質

アルコール飲料は合法です

ふさわしい時に、ふさわしい場所で、ふさわしい飲み方ならば、許されている嗜好品です。

当然成人ならば晩酌をしても誰にも何も言われる筋合いはありません。

法律で禁じられているのは未成年車両の運転です。

厄介なのは、合法だけれども依存性物質だということです

法律で禁止されている薬物の仲間です。

そして決して依存性が弱いわけではありません

イギリス薬物乱用諮問委員会(ACMD)の元会長だったデビッド・ナット氏の研究ではアルコールはヘロインに次いで依存性物質ランキングの2位になっています。

これらは研究者によって意見は異なります。

アルコールは手軽に入手できるけれども、厄介な依存性物質です

依存性薬物データベース | 特定非営利活動法人アスク
アルコール・薬物・その他の依存問題を予防し、回復を応援する社会を作るNPO法人「ASK」の情報発信サイト
DEFINE_ME

アルコールは依存性があるので逆戻りはできない

では「晩酌をする人」は徐々にお酒を減らせばいいのかというと残念ながら逆戻りは不可能に近いという現実があります

理由は脳の仕組みにあります

一度飲酒によって快感を得る回路ができた脳は一生そのままです。

詳しくはこちら。

依存症になっていく脳のメカニズム
この記事では脳の報酬系や悪循環の仕組み・一度依存症になるとなぜ元通りにならないのか?についてまとめました.こういった知識があると理性の力だけで依存をコントロールできないと納得しやすくなります。無駄な抵抗はやめようと思えるのでその意味ではお勧めの内容です

アルコール依存症への誤解

勘違いアルコール飲料だけではありません。

アルコール依存症に対する誤解もたくさんあります

  • 「仕事ができているからアルコール依存症ではない」
  • 「ビールしか飲んでいないから大丈夫」
  • 「肝臓の治療を受けているから心配ない」
  • 「うちの主人は今回ばかりは懲りています。もう飲まないと誓っているし信じます」

これらはよく聞く話で、一見当たり前のように思えます。

アルコール依存症は「意志の力が弱い、だらしない人がなる」とよく誤解されています

意志の力が、強いとか弱いとかとは関係ありません

アルコールは依存性のある薬物なので、飲酒を続けていれば誰でも依存症へと向かっているのは間違いがありません

どこからがアルコール依存症?

こういった事情で本人も周囲も薄々おかしいと思いながらそのまま放置されます

晩酌を習慣にしている人の飲酒の優先順位は上がってきます

では「どこからがアルコール依存症か?」と思えてきますが、明確なラインはありません。

一応権威ある機関からの定義もありますが、あくまで医師による個別な診断で判断されます。

詳しくはこちら

アルコール依存症はどこから?
「どこからがアルコール依存症なのか」は判断が難しいです。アルコールの専門医でなければ正確な判定は難しいといえます。この記事ではアルコール依存症の定義や状態。アルコール依存症と酒乱の違い。代表的なチェックツールについてまとめました。
酒好きと依存症の違いをチェック
「アルコール依存症? まさか!」と思いながらも誰に聞けばいいかわからないのが普通です。この記事ではアルコール依存症の代表的なチェックリストである「AUDIT」「新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト」「CAGE」のそれぞれの特徴をまとめました。

アルコールに依存したら対策は断酒

アルコール専門の医療機関を受診する

アルコール専門病院というとなじみがなく、敷居が高いと感じられるかもしれません。

しかし、アルコール問題は専門の病院を受診するほうが治療が早くなります

現在は初期の患者向けに薬を使って飲酒量を減らす「節酒外来」を行っているところもあります。

アルコール問題の治療・薬は専門の医療機関でしか行われません

詳しくはこちら

アルコール専門病院へ行きたがらない人でも納得する5つの理由
お酒をやめられないという病気は精神科です。「お酒をやめられない」という場合はアルコール専門の医療機関を受診するべきです。専門の医療機関では専門医による診療とアルコール依存症という病気について理解するプログラムや再発を防止するプログラムが組まれています。

アルコール依存症の治療は断酒

アルコール依存症の治療は断酒が基本です

アルコールにハマった脳には「適量」より「断酒」のほうが楽です

詳しくはこちら

断酒
お酒をやめられなくて苦しんでいる最中ではまず「断酒」ですよね。 私も「断酒」という結果を求めてきました。 目次 断酒断酒の効果断酒の方法お酒を飲むと嫌われます断酒と禁酒の違いですスリップ防止断酒に底つきは必要です否認...


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