アルコール依存症の人は嘘つきなのか

この記事は「アルコール依存症の人は嘘つきなのか」です

結論は

  • 病気であることを知る
  • 断酒継続をしながら回復を目指す人が増える

アルコール依存症者は嘘つきだと思いますか?

こう質問すると周囲の人はほとんど「YES」と答えるだろうと予想します。

をつかれた人は酔って記憶がないのかな?と思ったりします。

もちろんそれもありますが、アルコール依存症の悪質な嘘飲みたい欲望からきています。

少し前に田代まさしさんを「大ウソつき」と言っていた報道がありました

専門医は「覚せい剤の依存症は、脳が薬による快楽でハイジャックされている状態になる」と言っていましたが良識派ぶっている人たちは納得していませんでした

沢尻エリカさんも「無責任」「快楽のために不法行為をして人に迷惑をかけた」と番組などで発言する芸能人を見かけます。

私は「依存症への理解がまだまだ不十分」なのが、一番の原因だと思います

確かに以前より報道関係者には「薬物報道ガイドライン」などが効果を発揮しているようです。

弁護士などが出演して治療の必要性を訴える場面も見ます。

TV局のアナウンサーなどは公平を装って自分たちは「人格批判」を避けていますが、代わりに芸能人に発言させているように見えます。

以前よりは改善されているかもしれませんがまだ誤解と偏見はあると思います。

私の会社の同僚などでも「依存症が病気と言われると本当の病気の人は可哀そうじゃないか。一緒にするな!」という人もいました

犯罪者の人権を守りすぎとか

依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク
2016年7月、依存症関連の市民団体、当事者団体、家族、治療者らの有志によって結成されました。アルコール、薬物、ギャンブルなど依存症問題が、テレビ・新聞・雑誌などのマスメディアで問題報道がなされたとき、協議し、改善を求めていく活動を行っています。
薬物報道ガイドライン | 特定非営利活動法人アスク
アルコール・薬物・その他の依存問題を予防し、回復を応援する社会を作るNPO法人「ASK」の情報発信サイト

アルコールも同じ物質依存です

アルコール依存症の人からお酒を取り上げようとするととんでもない嘘をつきます

そして、その嘘は「他人」に対してだけではなく「自分」に対してもです。

これは「否認」の一側面です

アルコール依存症のつく嘘・無責任な行為人格的欠点というより「飲みたい欲望をコントロールできない病気」からきていることを知るのがまず最初です。

使用者が法的に裁かれたり、社会的に不利益を与えたことに責任を取る必要はあります

周囲の人が「病気だから仕方がない」と言って飲酒・使用している人を安易に見逃すのは、イネイブリングであり「底つき」の機会を奪ってしまいます

病気の性質を知って断酒(断薬)・回復すれば依存症の人は不必要に嘘をつかない責任を取れるようになるのは間違いないと思います。

回復をして変わった本人の姿は依存症について知らない人たちが言う「反省」「改心」とは似ているようで違います

依存症について正しい知識を普及させる努力も必要ですし、それ以上に一人でも多くの回復者が現れることが偏見に打ち勝つ力となるのではと思います。

アルコール依存症が他人につく嘘

アルコールの臭いをさせていても飲んでいないと言い張る

アルコール依存症の人はアルコールの臭いをプンプンさせていても真赤な顔をしていても「飲んでいない」と言い張ります

飲酒に関することは何であれ「ごまかし」「嘘」になってしまいます

アルコール依存症は医者に飲酒量を聞かれると嘘をつく

アルコール依存症はγGTPの数値が高くてもが痛くても病院医師飲酒量を聞かれるととても少ない量しか答えません。

また風邪をひいた。骨折した「だから飲んではいけない」と医師から言われても飲みます。

飲めないようにするため抗酒剤を処方されても吐き出すなどして飲みません

また抗酒剤を飲んでいてもなんとか少しでも飲めないだろうかと実験する人もいます

依存症の人が嘘をつく心理についてはこちら

アルコール依存症の否認は罪悪感から生まれる
依存症者にとって「否認」は回復のカギです。否認を打ち砕くことは断酒・スリップ防止・回復に役立ちます。罪悪感という観点から否認を見ると新しい発見があります。「否認」を生み出す根源の罪悪感をチェックすると断酒継続の役に立つと思います

抗酒剤の説明はこちら

セリンクロがどれくらい効果があるかを聞いてみました
セリンクロってどれくらい効果があるの?薬価や仕組み、使った人の感想をまとめてみました。セリンクロはアルコール依存症と診断された人に対しての処方薬です。

アルコール依存症は家族の目を盗んで飲む

アルコール依存症夫に対してこれ以上飲ませてはいけないと焼酎のボトルにペンで印をつけて「これだけにして!」などと言います。

しかし、アルコール依存症になると家中ありとあらゆる場所にお酒を隠します

そして家族の目を盗み酒を飲みますが「決められた量しか飲んでいない」などと平気で嘘をつきます

また家族で買い物に出かけても「ちょっとトイレ」「仕事の電話」などと言い、コンビニんで飲んだりします

アルコール依存症の人が家族に行っていることはこちら

アルコール依存症の家族は地獄
この記事は「アルコール依存症の家族は地獄」ですアルコール依存症が家庭に一人いると、その家族は全員が疲れ果てますアルコール依存症という病気は外からは分かりずらく、病気のこともあまり知られていません。...

アルコール依存症が自分につく嘘

アルコール依存症は自分より重症の人がいるから大丈夫と自分に嘘をつく

アルコール依存症の人は専門病院の院内例会でも自助グループでも自分より重症の人を見つけると安心します

しかし客観的な判断ができているとは限りません

あるいは、ミーティングなどに参加した時、すべてにおいて自分よりひどいと思える人を一人だけでも見つけると「俺はアルコール依存症ではないから、飲む量を減らせば問題ない」と思います。

ある特定の評価が自分より低いと感じた場合に自分は酒を飲んでもよいと考えます

依存症の人が自分に都合のいい言い訳から飲酒をやめないのはこちら

アルコール依存症は否認の病気
依存症の人は否認があります。「否認ってアルコール依存症だと認めていないことだろう? 俺は認めているよ」という方にももう一度否認を見直してもらうと断酒継続や生きづらさを減らせるかもしれません。まずは依存症にとっての否認について色々な角度から見てもらえるように書いてみました。

飲酒が何より大切なので無責任になる

アルコール依存症になると飲酒が一番大切で、そのためには手段を択ばなくなります

職場でも家庭でも果たすべき責任を放棄して、言い訳ばかりして飲酒を続けます

治療が必要だと認めると飲酒をやめなければならなくなるので、治療を拒みます

治療が必要でも認めないことについてはこちら

γ-GTP100? 200?1000? 飲みすぎの肝臓数値
γ-GTPだけで肝機能を診断することは不可能ですが、アルコールの飲み過ぎが原因の場合ならお酒をやめれば下がります。効果がある食事やサプリメント、運動もありますが、お酒を飲まないことが前提です。γ-GTPの基準値やどういう状態になるのかを私の体験から まとめました。 
第一の否認は依存症の打消し
否認というのは「アルコール依存症であることを認めない」。さらに第一の否認・第二の否認と分けることもあります。第一の否認はアルコール依存症であることを打ち消したい否認です。私の体験をもとに第一の否認についてまとめました。

対策は病気であることを認めることから

アルコール依存症の人が嘘をつくのは、酒を飲みたいからです

アルコール依存症の人が「嘘つき・無責任という人格」とは限らない理由は、断酒して回復すると、嘘をつく回数が激減し責任を取り始めるから

まずアルコール依存症が精神科で治療される脳と心の病気であることを知ることが必要です

「理性で善悪を判断できない症状の病気」であって「人格問題」とは分けて治療されています

確かに嘘をつかれた家族や周囲の人は信じがたい話だと思いますが…

依存症になると理性によるブレーキが利かない理由についてはこちら

依存症になっていく脳とドーパミンのメカニズム
この記事では脳の報酬系や悪循環の仕組み・一度依存症になるとなぜ元通りにならないのか?についてまとめました.こういった知識があると理性の力だけで依存をコントロールできないと納得しやすくなります。無駄な抵抗はやめようと思えるのでその意味ではお勧めの内容です

そのためにも実際に断酒継続している人を数多く知ってもらうことが大切だと思います

当然本人は断酒するために依存症という病気のことを知る必要があります

依存症は仲間とともに回復する

アルコール依存症の人が断酒継続・回復できるかどうかの大きなポイントがあります。

それは治療・断酒・回復に熱心な気持を持っている人と仲間になることです

グループのなかでお互いを受け入れること、お互いを一人の人格として認めあうことは、お互いをアルコール依存症として認めあうことになります。

その結果自分で自分をアルコール依存症と認め続けることになります。

熱心な人たちと仲間になるんだね

はじめの頃は「俺はアル中じゃない。あいつらはアル中だろうが、俺だけは別なんだ」と現実や病気から目を背け自分に都合のよい理屈ばかりになっている心理状態仲間姿からだんだん回避できるようになります。

アルコール専門病院の院内例会・断酒会・AAミーティングなどのくり返される体験談で人との比較からの否認したい心理が和らぎます

本来治療を受けるべき人が人格批判を恐れるあまりに病院や回復施設・自助グループなどへ繋がる機会が減ることは本人にとっても周囲の人にとってもマイナスです

依存症という病気の恐ろしさを知ることが未成年の人にとっても一番の抑止ではないかと思います

当然飲酒・使用して周囲に与えた不利益は、回復とともに償う必要があります

当事者は自分の断酒・回復を優先させるほうがいい

依存症という病気が周囲の人にとっても本人にとっても不幸な病気であることは事実です

依存症への偏見から治療の機会が遅れたり、奪われたりといった現状を変えるために色々な団体が努力してくれています。

ただ依存症の当事者は、自分の断酒・回復を優先させるほうがいいと思います

一人でも多くの断酒・回復した人が出ることが結局偏見を打ち破る根本的な力になると思っています

お酒は飲んでいないけど相変わらず嘘をついたり、無責任だったりすると説得力がありません

依存症の人が酒に狂ってどういう行為をしたかを知ってもらうことは病気の恐ろしさを認知してもらえるので意味のあることです。

私は依存症から回復することは「お酒を飲んでいないということ以上の値打ちがあると思っています。

依存症からの回復を目指す人が一人でも増えることが望ましいと思っています。


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