酒飲みは言い訳を続けてアルコール依存症になる

この記事は「酒飲みは言い訳を続けてアルコール依存症になる」です

「酒は百薬の長」

「酒はやめられない。ストレスで早死にするから」

酒飲みはさまざまな理由をこじつけて言い訳します

アルコール飲料業界主要企業は、一応飲みすぎ注意をうたっています。

Jカーブ効果」のデータを検討した調査の例を挙げて「飲みすぎなければ健康にいい」と記事サイトを配信しています。

しかし、アルコールには依存性があります。

飲み続ける限りアルコール依存症に向かって一歩ずつ進んでいます

多くの人はアルコール飲料のCMなどを見て「飲みすぎなければ健康にいいんだ!!」と、疑問もなく酒を飲みます

そして、飲酒が原因で健康を害し、家庭内・職場で問題を起こすようになっても「飲みすぎなければいいんだ」を繰り返し、飲み続けます。

飲んで問題を起こしているのに、事実を認めず「飲みすぎなければいい」と相変わらず飲み続けるのは言い訳です

アルコールは違法薬物と同じ、依存性物質です

アルコール依存が進んでくると、現実を無視して飲み続けるようになります

もう一度酒に関わり始めたころからの言い訳ぶりを振り返ることに意味があるのではと思い記事にまとめました。

酒飲みの言い訳はアルコールに依存性があり簡単にやめられないから

アルコールは依存性物質です

アルコールは依存性のある薬物の一種です。

厚生労働省eヘルスネットより引用

アルコールに依存性があるのは、本当は飲んでいる本人も感じています

酒を習慣的に飲むようになると、だんだん二日酔いや、飲酒が原因の体調不良・トラブルが増えてきます

不具合が出たときに、きっぱりやめてしまえばいいのですが、アルコールには依存性があるので簡単にはやめられません

そこで酒飲みの言い訳が始まります

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アルコールと依存
アルコールは依存性のある薬物の一種です。飲酒を続け、耐性・精神依存・身体依存が形成され、飲酒のコントロールができなくなる状態がアルコール依存症です。アルコール依存症になると、身体・仕事・家族関係などの様々な問題が起きます。アルコール依存症は酔って問題を起こすこととは異なります。

少しだけなら飲んでもいいという言い訳

アルコール飲料は健康上デメリットのほうが多い

最初の頃の言い訳は「少しだけなら飲んでも構わない」です

日本ではアルコールは合法です。私は日本酒をはじめ日本のアルコールメーカー・企業の技術は素晴らしいと思います。

しかし、どの企業も「飲み過ぎないように」と発信をしています。

「少しだけならいい」「飲みすぎなければいい」という言葉の裏には、飲み過ぎは体の毒だという意味が含まれています

医者もアルコール専門医でない場合、ほとんど「Jカーブ」という昔の調査を信じていて、少しの飲酒は体に良いと言ったりします。

しかし、今は脳の中をfMRIやPETで見ることができるようになりました

それにつれて「Jカーブ」の根拠は揺らぎ、お酒の適量はどんどん下がっています

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お酒の適量
お酒の適量は20gと言われることが多いのですが、最近は適量の数値がどんどん下がっています。脳にとって、癌にとっては少量でも悪影響を及ぼします。アルコールをほんの少し飲むだけで、身体に悪影響を及ぼす実験結果が出ています。

昔のように暖房が不十分だったころ、お酒を飲んで血行を良くするというのは合理性がありました。

そして娯楽が少ないころは、酒を楽しみにするのも仕方がなかったかもしれません。

酒を飲んだら手軽にストレスを解消できると考えられていました。

しかし、今は娯楽も多様化し、多くの人が健康に気を遣うようになっています。

わざわざリスクの高いアルコール飲料でストレスを解消する必然性は下がっています。

メリットとデメリットを考えれば、アルコール飲料にはデメリットが大きく、実際に飲酒人口は減っています

ただし、アルコール飲料は合法なので、医師もむやみに「飲んではいけない」とは言えません。

一般の医師から見て「肝臓が悪いから飲まないほうがいいよ」と忠告しているのに、無視して飲み続ける患者は「治る気がない、救いがたい患者」です。

医師としてはきちんと病気の説明をし治療を勧めているのに、それでも飲み続ける患者には何もできません。

一方酒飲みは、飲み過ぎて何度も失敗を繰り返すようになります

失敗するたび色々な人から「飲み過ぎないでね」と言われるので、上手に飲む方法を探すようになります

「飲む前に乳製品」「つまみを取りながら飲む」「適量を守る」「休肝日を作る」色々試しますが、最終的には飲み過ぎてしまいます

「だって、お酒は合法だし、少しなら飲んでもいいんだろう」と言い訳をしながらアルコール依存症が進行していきます

少しだけなら飲んでもいいと考えることについてはこちら

断酒に失敗していた頃は「少しだけなら飲んでも」と考えていた
断酒を継続の基本は「少しだけなら飲んでも構わない」の克服。スリップの悪魔は「そろそろ飲んでも大丈夫じゃない?」と巧妙に囁く。対策は「アルコールに対して無力」。わかっているつもりでもストレスなどが原因でいつの間にか脇が甘くなりがちです。

Jカーブについてはこちら

ビール酒造組合
ビール酒造組合は、ビール会社5社で昭和28年に設立された特別認可法人です。適正飲酒の推進、20歳未満の飲酒防止、ビール酒税の適正化、環境美化・省資源の推進、国内外のビール醸造組織との協働を目的に活動しています。
「お酒は少量なら健康に良い」はウソだった? | 健康
2018年8月23日に世界的権威のある医学雑誌『ランセット』誌に掲載された1本の論文が世界に衝撃を与えた。それまでは少量であれば健康に良いが過量になると悪影響があると考えられていたアルコールが、たとえ少量で…
Effects of Moderate Alcohol Consumption on Cognitive Function in Women | NEJM
Original Article from The New England Journal of Medicine — Effects of Moderate Alcohol Consumption on Cognitive Function in Women

少量でも脳に悪影響があることはこちら

アルコールが原因の脳萎縮を知ると、お酒をやめるたくなる
アルコールが原因の脳委縮の症状を画像を載せ、実際に診断された自分自身の体験も含めて書きました。なぜ委縮するのか、飲酒量との関係、反対意見、自分自身が回復するためにやった方法を書いています。
適量のアルコールでも脳には悪影響が 海馬の萎縮リスクが3倍以上に | ニュース | 保健指導リソースガイド
 1日の終わりにアルコールを1杯飲み、心と体の疲れをリセットする。そんな人は多いだろう。ところが、英国のオックスフォード大学とロンドン大学の研究チームが、飲酒に関して気になる研究結果を発表した。  アルコールは適量であっても、
酒は百薬の長のはずでは? 少量でもNGの最新事情|ヘルスUP|NIKKEI STYLE
「お酒は適量飲む分には体にいい」――。かつてこう言われてきたが、最近では「少量でも体に悪い」という話も耳にするようになった。

自分よりひどい酒飲みを見つけて安心する

飲み過ぎて体調が悪くなったり、トラブルを起こしたり、酒場でのトラブルに巻き込まれたり、酒代が増えすぎて家庭の経済状態が悪化したりすると「酒をやめたほうがいいかな」と何度も頭をよぎるようになります

しかし、アルコールの依存性にどんどんハマるので、やめられません

そこで出てくる言い訳は「俺はあいつたちほどひどくない」です

確かに俺は酒で不始末を犯した。しかし俺くらいの飲酒は許されるべきで、責められるのはもっとひどい奴らだ

自分の飲酒を情けなく思い、自分を責め始める

アルコールに依存するようになると、嫌なことがあったり、眠れなかったりしたとき特に酒量が増えていきます

上手くいかない日常生活をアルコールの酔いの力を使って麻痺させようとします

すると、ますます日常生活はトラブルだらけになってきます。

「二日酔いの朝。どうやって家に帰ってきたか思い出せない」

あるいは家の中が散乱していたり、壁に穴が開いていたりすると「俺は何をしたんだろう」とブラックアウトで戻らない記憶をたどりながら自分の惨めさを痛感するようになります。

そして自分で自分が嫌になり「もうどうにでもなれ」と迎え酒・昼酒をするようになります

ここまでくれば間違いなくアルコール依存症の初期だと思います

罪悪感の虜になることについてはこちら

アルコール依存症の否認は罪悪感から生まれる
依存症者にとって「否認」は回復のカギです。否認を打ち砕くことは断酒・スリップ防止・回復に役立ちます。罪悪感という観点から否認を見ると新しい発見があります。「否認」を生み出す根源の罪悪感をチェックすると断酒継続の役に立つと思います

アルコール依存症の初期についてはこちら

アルコール依存症の初期症状は? 
アルコール依存症になりやすい人の特徴。習慣飲酒での危険なシグナル。そして精神依存から身体依存へ。飲酒を始めてからアルコール依存症と診断されるまでの過程を私自身と私の断酒仲間たちの経験からまとめました。

酒を飲み続けると孤独になる

自分でも「お酒をやめたい」「今の状態を何とか変えたい」と思いますが、具体的にどうすれば解決できるのかわかりません。

グーグル先生に「俺はアルコール依存症でしょうか?」「解決法は?」と尋ねたりします

そしてアルコール依存症のチェックサイトなどで診断して一喜一憂します

また「禁酒する方法」などのブログランキングの記事を読んだり、youtube動画などを見て、自分でも試してみたりします。

そういった記事や動画を作っている人のほとんどが自分が断酒するためのモチベーションアップ断酒記録を残したいという目的で書かれています。

共感できる部分があり、きっかけの一つにはなるかもしれませんが、アルコール依存症の人の治療・断酒は記事や動画だけで解決できるほど甘いものではありません

結局うまくいかず、どうしていいかわからなくなり孤独感に襲われます

また家族をはじめ周囲の人は「酒くらいやめようと思えばやめられるはず」と考えがちです

アルコール依存症が病気であることは本人も理解しにくいのですが、家族や周囲の人も簡単には納得しません

お酒を飲むと孤独になるのはこちら

寂しくて酒を飲むと人は余計に孤独になる
寂しい時に酒を飲む人はたくさんいます。それがずっと続くといつの間にか依存になっていきます。寂しい酒に逃げるのが依存症の特徴の一つで、特に一人暮らしの女性に増えているようです。依存症になると周囲との壁がさらにでき悪循環に陥ります。同じ悩み・病気の人との共感が酒の代わりに寂しさを癒すことについて書きました。

アルコール依存症のチェックサイトについてはこちら

酒好きと依存症の違いをチェック
「アルコール依存症? まさか!」と思いながらも誰に聞けばいいかわからないのが普通です。この記事ではアルコール依存症の代表的なチェックリストである「AUDIT」「新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト」「CAGE」のそれぞれの特徴をまとめました。

どこからがアルコール依存症なのかについてはこちら

どこからがアルコール依存症?
「どこからがアルコール依存症なのか」は判断が難しいです。アルコールの専門医でなければ正確な判定は難しいといえます。この記事ではアルコール依存症の定義や状態。アルコール依存症と酒乱の違い。代表的なチェックツールについてまとめました。

酒飲みは言い訳を正当化しながらアルコール依存症になる

結局酒飲みは自分を正当化しながらアルコール依存症になっていきます

政治的な発言はあまり気乗りがしませんが「アルコールが合法なのに大麻が違法なのはおかしい」という主張はよく聞かれます。

アルコール飲料が合法なのは、違法薬物ほど依存性が低いからではなく、慣習的・政治的な原因からです。

合法であっても、飲酒は健康生活に悪い影響を及ぼします

アルコールに耐性があるということは、習慣的に飲酒を始めた段階で依存症へ一歩ずつ進んでいるということになります。

酒飲みは1月だから2月だから3月だからと言って年中飲む理由を探します

何でもいいから理由をつけて飲酒を正当化しようとします

またあいつが悪い、環境のせいで、と言いながら飲酒します

最終的に飲酒が人生のすべてになります。

本当の原因は自分の身体的依存・精神的依存です

飲酒することで現実をありのままに受け入れられない心の傾向は、断酒後も続きます

解決のヒントです

飲んだことに理由をつけて正当化するのはこちら

断酒を継続させるには原因自分論
断酒にスリップはつきものですが、これはアルコールが脳の病気だから当たり前に起こる症状の一つです。断酒を継続させながら原因が自分にあると認める習慣スリップのリスクを減らす方法。その回復過程で気をつけたい対策ポイントの「自分を責める」「結果主義」について書きました。

優先順位が上がるのはこちら

酒ばかり飲む人はアルコール依存症
お酒は薬物などと同じ依存性物質です。お酒ばかり飲む人の脳には「アルコール=快感」という回路が出来上がります。断酒以外に方法がなくなります。「どこからが危険領域?」「専門の医療機関」「断酒」などの対策についてもまとめました。

断酒を続け、回復するための記事はこちら

404 NOT FOUND | 依存症からの回復
断酒
お酒をやめられなくて苦しんでいる最中ではまず「断酒」ですよね。 私も「断酒」という結果を求めてきました。 目次 断酒断酒の効果断酒の方法お酒を飲むと嫌われます断酒と禁酒の違いですスリップ防止断酒に底つきは必要です否認...


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