断酒の敵は言いたいことを我慢するストレス

この記事は「断酒の敵は言いたいことを我慢するストレス」です

結論は「安全な場所を作る・完璧を求めない」です

自分の言いたいことを我慢するとストレスがたまりますよね!!

依存症の人は言いたい事・自分の気持ちを相手にうまく表現できなくて孤独を感じがちです。

アルコール依存症の治療・回復は断酒が前提です。

そういった孤独や我慢でストレスがたまると断酒継続の敵になります。

依存症には機能不全家族で育った人が多く、そのことから知らないうちに言いたいことを我慢する自我が作られていくようです。

一般の人向けの方法ではなく依存症・AC向けに私の経験からお勧めの対策を書きました。

言いたいことを我慢する原因|親から押さえつけられる家庭環境だったから

言いたいことを我慢してしまう原因として子供のころ家庭環境が良く上げられます。

アルコールだけでなく依存症には機能不全家族で育った人がとても多くいます

もちろん生まれたときからの性格があります。

同じ機能不全家族で育っても兄弟によって反応は違います。

ただ言いたいことを慢性的に我慢し、嫌われたくない不安から人間関係にストレスを強く感じるのはアダルトチルドレン型の依存症によくある特徴です。

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暗黙のルール|問題飲酒者を合理化する

夫の酒が原因で家庭が無茶苦茶になってくると妻はなぜか問題飲酒を合理化します

困っている事実言葉にするのを避けようとします。

  • 「お父さんは仕事で忙しいのよ」「お父さんは最近疲れているのよ」と子供に言い訳する。
  • 「夫は職場の人間関係で疲れています。だからつい酒量が増えてしまって」と知人・親戚などに言い訳する。

このように依存症の初期の段階では合理化する発言をよくしているように思うのです。

それは子供にも、第三者にも、妻自分自身にも「何も問題はない」と信じ込ませようとするかのように見えます

そこには希望を失って現実を受け止められなくなるほど追い込まれた妻の姿が見えます。

暗黙のルールの具体例|私の体験1

私の家でもを飲んでは暴力・暴言・威圧を繰り返していました。

しかし母は父をかばっていました

  • お父さんの家系はお酒が強いのよ。
  • お父さんは仕事が大変なのよ。
  • お父さんはお酒しか楽しみがないの。
  • お父さんは本当は偉い人なの(単なる貧乏なアル中ですが…)。

今思えばのそういった言葉を繰り返し聞き続けることがにとってある種の「洗脳」だったと思います。

いつの間にか私は事実はどうあれそういった家族のルールを受け入れざるを得なくなっていました

たまには私だっておかしいだろうと思いました。

しかし、そんな時母は悲しそうにします。

私は愛する母を、父から暴力を共に受ける同士悲しませてはいけないと子供ながらに感じていました。

アルコール依存症の家族は問題を話さない|私の体験2

両親は、私が中学生になる少し前まで自宅の一階を作業所にして下請けをやっていました。

子供のころ父は毎日昼食時ビールを飲んでいました。

休日からつまみを食べながらも飲んでいました。

ですから大人の男性にとって昼食にビールは当たり前だと思っていたのです。

変だなと思うこともあったけど、変って思っちゃいけないと感じてました

私が子供のころは酒は酒屋さんが配達していました。

今の若い方にはサザエさんに登場する三河屋さんをイメージしてもらえればよいかと思います。

その酒屋のご主人さんが我が家酒代町内で断トツだとよく話していました。

私は酒屋さんからお年玉までもらっていました。

ただ、そういった話を友人の親近所の人に話すとこっぴどく叱られました

「なぜ叱るの?」と訴えても沈黙でした

その話題を出そうとすると母から無言の圧力がかかり、やがて私は母には聞かなくなりました。

年齢とともに、私は「父の飲酒は異常なのではないか。母は父は正しいというが、父は人間としてもおかしいのではないか」ということに気づき始めました。

父は酒が進むと、口汚くののしり、粗暴になり、どんどん高圧的になっていきました。

自然と父を避けるようになりました。

言いたいことが言えなくなる理由|嫌われるのが怖い

嫌われたくない、できればみんなに好かれていたいという感情は、多くの人が持っています。

ただ依存症・ACの人の特徴はその時自分を責めすぎる・自己肯定感が低すぎることだと思います

それは思い込みなのですが子供のころからの習慣で作り上げた自己像です

私は依存症・ACにありがちなのは客観的な事実を正しく見て自己肯定ができないのではない。

むしろ当たり前の出来事・普通の対応であっても「やっぱり自分はダメだ」と思い込みたがる思考経路に問題があると思っています。

しかしこれは簡単に克服できません

私はとても苦しみました

  1. 子供の頃「父が酒を飲むのが悪い」という事実を語ろうとすると母が悲しむ
  2. 母を悲しませると、私には「同士」がいなくなる
  3. 家族の中で心のよりどころだった悲しませたくはないが、独りになるのは怖いという感情があったからです。

嫌われるのが怖いという感情には、

  • これ以上厳しい現実には気持ちが持たないかも…という不安の感情。
  • 家族の中のわずかに残っている心のよりどころを失いたくないという孤独への恐怖。

これらが入り混じっていたと思います。

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言いたいことが言えなくなる理由|自然な感情を表せない

自然感情を表せない|私の体験3

私はいつの間にか自分の感情に蓋をすることを学んでいきました。

波風を立てないほうが、物事はずっとうまくいく」というな日常の過ごし方を身につけていきました。

やがて私はアルコール依存症になってしまいました。

さんざん問題を起こしたのち、やっと断酒を決意しました

長い時間がかかりました

素直な自分の感情を探すのに苦労しましたし、正直なところ今も苦労しています

やはりある特定のシチュエーションでは「自分は今嬉しいのか、悲しいのかどっちだろうと考えなければわからない時があります。

そういう時は他人からは「無表情」に見えるそうです

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依存症・ACが言いたいことを我慢するストレスへの対策

安全な場所を作る

依存症・ACが日常生活で誰かに本音を言おうと思っても理解されないから言えません

依存症には偏見もあります。「意志が弱い。だらしない

ACも同じです。「いつまでも大人になれない

どこまで説明しても平行線の部分は残ります。

時々耐え難い寂しさに襲われて、誰かに甘えたいなと思っても「今さら甘えるなんて」としり込みします。

だからこそ依存症・ACの人には仲間が必要だと思います。

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仲間は友達とは違います

同じ悩み・同じ体験のある人が仲間です。

仲良くなって、友達になれればもっといいでしょう。

しかし、直接話をしなくても仲間の言葉を聞きその存在を確認するだけで私たちの孤独は癒されます

むしろ実際の人間関係に疲れてしまう依存症・ACにとっては聞いているだけ眺めているだけ存在を確認しているだけのほうが楽に思えることがあります。

友人たちと仲良くしているはずなのに、ふと孤独を感じるの依存症・ACの特徴です。

自助グループでもTwitterでも少しでもいいから言いたいことを言う

我慢しないのはリアルな人間関係でストレスを感じる依存症・ACにとってはいい方法だと思います。

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完璧を求めない

私が少しだけ楽になったのは変な自分でも構わないと思うようになったころからです

しなければいけないからと言われても出来ない自分を責めすぎない

他の人が悲しんだり、怒ったりしていても無理に付き合う必要はない

感情は自然に出てくるものです。自分はまだまだ未熟なのだから、うまく感情を表せないことがあっても、それが今の自分なのだと受け入れようとしています

  • 人に嫌われても構わない。
  • 自分の自然な感情が分からなくても構わない。
  • 不完全でも自分の言いたいことを少しは表現する。

それが人間関係ストレス緩和していきます。

アルコール依存症は人間関係が原因の病気です。

私の経験でも人間関係のストレス・我慢が減っていけば断酒継続は楽になっていきました

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