初めてAAミーティングを知った私の体験

この記事は「初めてAAミーティングを知った私の体験」です

私は今までこのブログ中でも何度も自助グループについて書いてきましたが「AA」「断酒会」という具体的な団体についてはあまり書きませんでした。

私はブログで自由に自分の考えを書きたいと思っているので「身バレ」して両団体に遠慮したり、ヨイショしたりするのが嫌だからです。

ただTwitterを見ているとまったく参加したことがない人も結構いるようです。

そんな方に私が初めてミーティングに参加した時の体験を書いて具体的リアルな人とのつながりはどんな感じなのかを伝えることができたらいいかなと考えました。

私も団体の内部の人間として発言するときは「自助グループはいいところ」と言います。

実際のところ自助グループには計り知れないメリットがありますが、デメリットもあります。

私の体験は私独自のものなので「自助グループってどんなところ?」と興味を持った方は他の人の意見も併せて参考にしてください。

ネットショッピングのレビュー・口コミの一つのようなものだと思っていただければ幸いです。

初めてのAAミーティング

自助グループが大嫌いだった

「体験談 私が「底つき」から断酒できるまでの変化」という記事で「自助グループが大嫌いだった」と書きました。

体験談 私が「底つき」から断酒できるまでの変化
この記事は「体験談 私が「底つき」から断酒できるまでの変化」です結論は「他人の失敗体験が底つきを早くする」です依存症者が酒の悪行をやめたいと心の底から決意することを「底つき」と言います。「底つき」...

その記事でも書きましたが、初めてアルコール専門病院に入院した時はずっと「院内例会」が大嫌いだったのです。

断酒会の会長は素晴らしい人格者だったが、例会は嫌いだった

アルコール専門病院入院中、私が住んでいる地域の断酒会の会長が、わざわざ訪ねてきてくれました。

とても親切で誠実な人格者でした。私は好感を抱き尊敬できる人だと思いました。

そして「この人が本当にアルコールで苦しんでいたのだろうか」というのが私の心に強いインパクトを与えました。

一番目に入院した病院は「断酒会」とつながりが強く、退院した患者も自助グループに参加する場合は「断酒会」に入会するのが当たり前でした。

全日本断酒連盟

ですから病院の「院内例会」に参加する一般の酒害者(元入院患者が多い)は「断酒会」の会員でした。

そういう経緯で外泊時に断酒会に参加したのが、本格的な自助グループの参加です。

しかしその例会の印象は私にとって最悪に近いものでした。

その時の心境は以下の記事に書きました。

第一の否認は依存症の打消し
この記事は「第一の否認は依存症の打消し」です結論は「第一の否認を乗り越えると断酒1年は近い?」です否認というのは「アルコール依存症であることを認めない」ですよね!!ただここには病名をつけられること...

私は会長の人柄に惹かれましたが「退院後断酒会に行かなければいけないのか?」というプレッシャーに悩んでいました。

AAとの出会い

そんな時私の自助グループへの印象を変える出会いがありました。

もっとも「断酒会」ではなく「AA」です。

病院にメッセージを届けに来てくれたAA」のメンバーとの出会いです。

その病院では「AA」は月一回AAメンバーがやってきて、ミーティングを行っていたのですが、私は退院間際になってやっと初めてのAAミーティングに参加したのです。

なぜ退院間際になったのかは「院内例会」「断酒会」が大嫌いだったので、「どうせ同じようなものだろう」と思っていたからです

退院を間際に迎えた時期にわざわざ「AAミーティング(院内メッセージ)」に参加しようと思ったのかという理由は正確には思い出せません。

暇を持て余していたか、誰かに誘われたのだと思います。

ハンドブック・匿名・メダル・パスできる

病院の小会議室が臨時のミーティング会場でした。

中に入ると初老と思われる男性がただ一人、にこやかに笑って出迎えてくれました。

小冊子を「ハンドブックですと手渡されて、説明を受けました。

  • 「AAは匿名なのでニックネームを使う」
  • 「献金をする」
  • ミーティングはその日のテーマに沿って行われる」
  • 「司会者をチェアマンという」
  • 「メダルがある」

など、「院内例会」「断酒会」にはない、AAのルールを教えてもらいました。

「話したくない時は『パス』してもいいんだ。ここに来る仲間は、皆人見知りでシャイだから」

「喋りたくない時は、パスできるのか! それならいいな!!」私は強制されたり、縛られたりするのが嫌いでしたから安心しました。

Alcoholics Anonymous」と書かれたハンドブックを、ちらちら見ながら、彼の話に聞き入っていました。

「私のニックネームはJです」と初老の男性は、親しみのあるまなざしを向けてくれたのですが、彼の言葉や表情、全体の雰囲気に強く惹かれていきました 

「分かち合い」「メッセージを運ぶ」という言葉も私に親近感を抱かせました。

Alcoholics Anonymous

Anonymousとは匿名という意味ですJはそう言って「私は匿名だから、自分を語ることができた」と言いました。

AAではミーティングに初めて参加した人でも、何十年も参加し続けている人でも同じ一人のアルコホリックです

やがて始まった彼の体験話にも興味をひかれました

自然でフランクで肩の力が抜けていて、しかも時折ユーモラスです

その中にも自分の内面を見つめる時の正直さに感心しました

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感動しているのは自分一人だけ?

すっかり魅了された私が周囲を見渡すと「退屈で仕方がない」といった表情をした入院仲間がいました。

そこで「感動しているのは自分一人だけなのか?」と不思議な感覚を味わったのを今も思い出します。

やがて時間が来て他の入院仲間たちはそそくさと退出したのですが、私は退院したらぜひミーティングに参加したいからと言って会場の場所を教えてもらい時間いっぱいまでJに質問攻めをしたのです。

部屋に戻ると一緒に参加した患者仲間は、つまらないを連発していました。

  • 「かっこつけてる」
  • 「アーメンじゃないか」
  • 「何が、ハーイ太郎(仮名)だ」

彼らの話を聞いて、確かに少し変だが、病院の院内例会よりよほどましだろうと思っていました。

病院で行われる「例会」は、医師からチェックされているようで窮屈でした。

いや、窮屈であったということを、今日のミーティングの自由な雰囲気の中で「初めて気づいた」のかもしれません。

ところが「あれなら院内例会のほうがよほどいい」と言って、皆がうなづきあっているのを見てさらに驚きました。

神がいる

その当時の私は「AAの何が私を引き付けたのか」がわかりませんでした

もらったハンドブックを読んで「自分を依存症だと認めることが第一歩だ」という内容は、病院で繰り返し言われていることと同じでした。

アルコール依存症者に完治はない、回復しかない」というのも同じ。

大きく違うのは「」という言葉。私はミーティングの最後にJと一緒に読んだ「小さな祈り」なども、気に入りかけていました。

AAの祈り
神様 私にお与えください。
自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを!
変えられるものは変えてゆく勇気を!
そして、二つのものを見わける賢さを!

ミーティング・ハンドブックより引用

J神についてはごく控えめの語っただけでしたが、ハンドブックを読むとAAにとっては自分なりに理解した神の存在がとても大きいのではないのかと思ったのです。

私はキリスト教やカトリックの信仰を持っているわけでも、憧れがあったわけではありません。

ただ神でも仏でもアラーでも構いませんが、人間の認識を超えた存在がいるということは当然だという感覚は幼いころから私の中にありました。

その後は紆余曲折

しかし、このままAA」一筋になって断酒できるほど私は素直な人間ではありませんでした。

紆余曲折の中「断酒会」で断酒のきっかけをいただき「ステップミーティング(ステップセミナー)」をきっかけにAA」に戻ることができました。

あまり詳細を書くと生臭い話もあり、仲間たちに迷惑が掛かりますので止めておきますが、今は行きたいところへ気楽に参加させてもらっています。

ただ「断酒会」「AA」も私にとっては両方が必要で、そのおかげで断酒だけでなく多くの学びがあったことに感謝しています。

リアルな人の姿には強い影響力がある

この記事ではAA」をまったく知らない人を念頭に書きました。

断酒会についてはこちらをどうぞ

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「自助グループに参加したほうがいいのかな?」と思っている人にはこの記事は少しマイナスの印象を与えたかもしれません。

私は断酒を始めるには「信じる」ことがとても重要だと思います。

そして人には帰属意識があります。

断酒初期では目移りせず「通い続ければ断酒できるんだ」と強く信じたほうが成功しやすいのは間違いありません。

私もAA」のJや「断酒会」の亡くなった会長の姿をリアルに見て「断酒からの回復」が存在するということを信じることができました。

リアルな人の姿からの影響力は活字と比べるとはるかに大きいのは間違いありません。

私は今振り返ると「断酒会」「AA」のどちらがいいということではなく、出会った人とのめぐりあわせ断酒ができたのかな?と思っています。


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