
この記事は「共依存をやめたい時の対策」です

結論は「共依存を認めて自分自身の生きづらさを解消する」です
共依存と言われた。やめたいけど、どうしていいかわからない!!

結婚したら自分のことより夫の世話

夫は大きな子供。それを上手にあやし、言うことを聞かせるのが賢い妻
今もこういった価値観は根強くあるので、共依存をやめたいと思っても克服は難しいですね。
大切なポイントですが、私の経験では共依存関係がより強固になる場合、自分自身が機能不全家族で育っている特徴を持っていることが多いと思います
ところで共依存って?
共依存は人との関係に依存する病気です。
- 夫婦間だけではなく恋愛中のカップルでも起こりますし、男女間だけではなく職場の人間関係や親子、友人間など様々な状況で共依存の問題は起こります。
- ついつい相手の行動をチェックしたり、相手との関係を直接克服したくなります
私は自分自身のメンタル面・ストレスの感情を和らげるのが先決だと思います
自分自身に原因がある問題ととらえなければ、職場で厳しい人間関係にあって転職しても、また似たような状況を招きやすい特徴があります。

具体的な事例とともに、そのための相談先・支援先もまとめました
知らない方には盲点になることばかりです。
- 彼氏と上手くいかない原因が、子供時代の親子関係にある場合が多くあります。
- そして知っている方にももう一度違った角度から見ることによって気づきがあるかもしれません。
自分自身のメンタルヘルスのケアを優先してください。
対策の一番目は共依存のチェックから
共依存という人間関係の病気になっているという自覚から始まる

依存症の治療の場合最も大切なのは、自分が病気であるという自覚です
- 自覚が大切なのは共依存の場合も同じです
- 依存症の人は否認をします
- 同じように共依存の人も病気ではないと否認をします
AAの12のステップでは一番最初が次のように始まります
私達はアルコールに対して無力であり、生きていくことがどうにもならなくなったことを認めた。AAの12のステップより引用
これがそのまま以下のように当てはまります
私達はアルコール(依存症者)に対して無力であり、生きていくことがどうにもならなくなったことを認めた。
さらにこういうことです
私達は共依存という人間関係の病に対して無力であり、生きていくことがどうにもならなくなったことを認めた。
共依存の妻自身が機能不全家族で育っている

私の経験上ですが、アルコール依存症の奥さんに機能不全家族で育った人はとても多くいます
- 親にアルコールやその他の依存症の問題がある。
- 親が厳格すぎる。世間体ばかりを気にする。
- 離婚・死別で片親だった。また仕事ばかりの親で家にいなかった。
こういう場合依存症の夫と結婚しやすくなります
- 親の姿を見て「自分は理想の家庭を作りたい」「親のようになりたくない」と思います
- ところが何かのタイミングで「トラブルメーカー」「ダメ男」に守りの壁を突破されてしまうことがあります。
- そうなると第三者から見ると「どうしてあんな相手と?」という人と離れがたい関係を結んでしまいます。
共依存関係によって惹かれ合い、結び付きます。

最も厄介なのは本人が知らないうちに共依存関係を結べそうな相手を選んでいるということです
- 子供の頃の心の傷をどこかで、誰かを相手に満たしたいと思っています
- そして自分の心の傷についての自覚がありません
- ですから自分には「心の穴」があり、人間関係で癒したいという気持ちがあることを自覚するのが第一歩です
私は「家族会」で「天使のようにアルコール依存症者に対してけなげに尽くす奥さん」を数多く見ました
- 「アルコール」に問題がなくても「ギャンブル」「薬物」「暴力」「暴言」「無言の圧力」であったり「仕事での自分の成果しか眼中にない男」であったりします
- そういった「嗜癖のある男」は「嗜癖」が最優先なので、目的達成のため詐欺やその他の犯罪行為に手を染めることも多々あります。
共依存・アダルトチルドレンは、その犠牲者であると同時に共犯者になってしまいます。
機能不全家族に育つと共依存関係を結びやすくなる

親に十分に愛されなかった傷を癒していない間は「親に甘えたかった感情」に封印しています
でも「十分愛されていないのではないか?」それは「私が悪い子だからではないか?」という心の底に眠っている感情を認めることが、第一歩ではないかと思います
そのくすぶったもやもやを自覚しないACは「共依存」になりやすい傾向があります。

天使のような妻は「私が見捨ててしまったらこの人は…」「子供のために私が我慢すれば…」と第三者から見ると、非の打ち所がないかのような言い訳をします
- しかし「私が見捨てたら」というのは明らかに変な言い訳です。
- 共依存の妻は変な言い訳を自作して、引き受けてしまうのです。
引き受けることによって「依存症者」がアディクション(嗜癖・依存状態)から立ち直るきっかけを奪ってしまいます
また子供にとって迷惑な「共依存」関係を無意識のうちに押し付けてしまいます。
世代間連鎖と呼ばれます。
- 個性の強い子供は「引きこもり」「親の思い通りにならない」という形で反抗します
- 母と似たタイプの子は「素直で良い子」のまま自分とよく似た家族関係を作ります
機能不全家族からの克服はこちらです




アルコール問題の場合の共依存対策

アルコール問題の場合の具体的共依存対処法です
アルコール専門病院
以下の記事でアルコールに問題のある人は専門の医療機関にかかるべきという内容をまとめました。

家族教室・家族会・アラノン
アルコールの自助グループで「アラノン」「家族会」があります。

「家族だけのミーティング」と「家族だけではない、オープンな例会」という違いがあります(家族会にも家族だけの例会はあります)
またアルコール専門病院には家族教室を開催しているところはたくさんあります。

実際に悩みを解決した人を知ることで、独りで悩んでいた日々からさようならすることができます
以下に相談先をまとめました。

共依存をやめるために知っておきたい基礎知識

ここまで読んで納得できない方にもう一度基本的な考えを整理します

共依存の定義は以下の通りです
「依存症者に必要とされることに存在価値を見いだし、ともに依存を維持している周囲の人間の在り様」eヘルスネットより引用
具体的に共依存とは何か? ですが。
- 依存症者がお酒を飲むことばかりにとらわれる
- 家族は依存症者にばかりとらわれる

この関係を一般的に「共依存」と言います
共依存は相手(カップル・親子・夫婦・家族)に必要とされることで自分の存在価値を見いだす精神的な症状
「相手(カップル・親子・夫婦・家族)を世話をすることに依存する」人間関係の依存症です
妻が手を貸す(イネイブリング)と共依存を進行させる

奥さんは被害者であると同時に夫の飲酒に手を貸している共犯者の面があります

これをイネイブリングと言います
厚生労働省は以下のように説明しています。
相手(依存症者)に必要とされることで自分の存在価値を見いだすためにそのような相手が必要であるという、自己喪失の病気であるといえます。eヘルスネットより引用
具体的に厄介な問題は
- 家族が依存症者の失敗の尻拭いをする。
- 夫の分まで家族を守ってがんばる。
イネイブリングの状態が続くかぎり、結果として依存症者はお酒を飲み続けることが出来ます。
具体的なイネイブリングの対処法はこちら

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