連続飲酒は典型的なアルコール依存症の症状

この記事は「連続飲酒は典型的なアルコール依存症の症状」です

「連続飲酒」という言葉を聞かれたことはあるでしょうか?

24時間アルコールを手放せなくなる状態です。

簡単に言えばずーっと二日酔い、もしくは酔っぱらっています

その間は食べないことが多いです。

実はこの状態は休日の昼に飲酒することがきっかけになります。

それがやがて連続飲酒になります。アルコール依存症者に多い飲み方です。

緊急的な対処法としての通院予防策についても書きました。

もし思い当たる節があれば、早い目に専門医療機関を受診することをお勧めします。

連続飲酒って何?

連続飲酒は抑制喪失飲酒

厚生労働省は「連続飲酒は抑制喪失飲酒の典型例」と説明しています。

連続飲酒
抑制喪失飲酒の典型で、酒を数時間おきに飲み続け、絶えず体にアルコールのある状態が数日から数ヶ月も続く。その間、食事を摂ることはほとんどない。

とにかくお酒が止まらない

  • 朝となく昼となく夜となく一日中何度も繰り返し飲酒します。
  • 常に一定濃度のアルコールが体の中にあります。
  • 数時間おきにアルコールを飲み続ける状態です。

いつも飲みすぎ、いつもひどい二日酔い

食事はほとんど摂りません

胃がアルコールを受け付けなくなっても、何かに取り憑かれたように飲み続けます

嘔吐と下痢を繰り返します

強い脱力感に襲われます

酒が抜けかかってくると、耐えられない脱力感、不快感、吐き気ー離脱症状ーに襲われます。

離脱症状とは?

こんな症状はアルコール依存症 離脱症状」という記事を書きました。

よろしければどうぞ。

離脱症状があればアルコール依存症
この記事は「離脱症状があればアルコール依存症」です。結論は「寝汗」「手の震え」「不安感やイライラ」「不眠」「幻覚・幻聴」「意識障害」などの症状があれば、アルコール専門病院で診察を受けましょう。

離脱症状から連続飲酒は負のループ

  1. 離脱症状が表れると手が震えたり、幻覚・幻聴が現れます。
  2. 辛い状態を癒そうと酒を飲みます。
  3. 一杯飲むと少し楽になります。
  4. しかしお酒が抜けてくるとまた離脱症状が現れます。

この繰り返し・悪循環の中飲酒止まりません

どれほど精神力の強い人でも自力でアルコールを止めることは極めて難しくなります。

依存症になっていく脳とドーパミンのメカニズム
この記事では脳の報酬系や悪循環の仕組み・一度依存症になるとなぜ元通りにならないのか?についてまとめました.こういった知識があると理性の力だけで依存をコントロールできないと納得しやすくなります。無駄な抵抗はやめようと思えるのでその意味ではお勧めの内容です

アルコール依存症とは飲酒をコントロールできなくなること

ICD-10の「アルコール依存症の診断」ではアルコール依存症の診断基準として「飲酒行動のコントロール」を挙げています。

「飲酒行動(開始、終了、量の調節)を制御することが困難」と説明しています。

新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドライン に基づいたアルコール依存症の診断治療の手引き

飲み始めたら止まらない・いつも泥酔するまで飲んでしまう

飲む前は「今日こそ2杯でやめておこう」と思うのです。

しかし、2杯飲むと「4杯まで。4杯飲んだらきっぱりやめる

気が付くとブラックアウト(記憶をなくす)になるまで飲んでしまいます。

休肝日と決めても飲んでしまう

健康診断などで数値が悪く、医師に休肝日を作るように言われても飲んでしまいます。

病院では「休肝日を守っています」とをつきます。

入院して強制的に飲めないことはあります。

しかしたいていの体の痛みは我慢するよりアルコールで麻痺させて飲むことを優先させようとします。

前もって決めていた量以上に飲んでしまう

  • 飲む前に「今日は9時には切り上げよう」と思っていたのにいつも終電に間に合わない
  • 夜まで我慢できなくて、昼食時に飲んでしまう
  • 酒の席で何度も失態を犯した。まずいなと思うのにやっぱり飲みすぎてしまう

まとめ「連続飲酒は典型的なアルコール依存症の症状」

連続飲酒はICDが説明する診断基準の「飲酒行動のコントロール」「離脱症状」を中心に他の基準もすべて満たしている典型的なアルコール依存症の症状です。

連続飲酒になる原因

こういった状態が改善されないまま続いてしまうとやがてどうしようもなくなります

  • ふと気が付くと何日も経っていた。
  • 連絡もせずに欠勤したので、会社の上司が心配して家に来ると、飲んだくれてつぶれていた。

酔うことのみが目的で飲みます。 泥酔が人生の全てです

休日の飲酒が引き金!

連続飲酒は、休日の飲酒がきっかけになることは多いです。

「二日酔いの迎え酒でアルコール依存症になった私の体験」という記事で休日のこの習慣が、連続飲酒の引き金になることを説明しました。

二日酔いの迎え酒でアルコール依存症になった私の体験
「二日酔いの迎え酒はずっと酔っぱらっているだけ」です。完全な迷信で、アルコール依存症へまっしぐらです。迎え酒はなぜ危険なのか? について私の体験を交えて紹介させていただきます。

私の連続飲酒実体験

私はアルコール度数の高い酒を一気に飲み干していました

香りなどを楽しむ余裕はありません。

食べると酔いにくくなるので、空腹のままで吐き気を我慢しながら飲みました。

体重が20kg激減しました。

飲むことに疲れると離脱症状がやってきます。

痙攣を起こしたり意識をなくして運よく(?)病院に運び込まれたこともあります。

専門病院に入院する患者さんは経験していることが多い状態です。

連続飲酒を放置するとどんなふうになる?

羞恥心倫理観が著しく欠如してしまいます。

本人の頭の中は「酒を飲みたい」ばかりが占めています。

この飲みたい感情邪魔する他人の言葉行動に反発して「暴言」「暴力」が出ます。

「うるさい」「死ね」といった吐き捨てるような言葉と同時に言い訳を述べます。

言い訳の内容は「○○(他人)が悪い」「会社が悪い」「社会が悪い」「運が悪い」他にもありますが、「自分以外の○○が悪い」という理由をつけて「だから俺は酒を飲む」と一応自分の飲酒を合理化しようとします。

飲めない環境ー例えば「金がない」-があれば、「犯罪行為」を犯してでも飲もうとします。

アルコール依存症の心の特徴が強調された形で現れます。

酒飲みは言い訳を続けてアルコール依存症になる
「酒は百薬の長」酒飲みはさまざまな理由をこじつけて言い訳しますが、アルコールには依存性があります。飲み続ける限りアルコール依存症に向かって一歩ずつ進んでいます。「飲みすぎなければいい」というのは明らかな言い訳です。逆に言えば断酒は言い訳を減らしていくことがキーポイントになります

対策|連続飲酒になってしまってからでは遅すぎます

連続飲酒になったらアルコール専門病院へ

自力でアルコールを止めるのはもはや不可能です。

病院に行くしかありません

アルコール専門病院へ行きたがらない人でも納得する5つの理由
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一般の病院ならば肝臓胃腸膵臓やその他具合の悪いところを治療してくれます。

離脱症状の場合点滴を打ってもらい数日入院します。

治療にめどが立ったら「飲みすぎないように」と注意され退院になることが多いです。

しかしアルコール依存症の治療は本来精神科です。

内科治療だけではなくアルコール依存症という病識を身に着けるにはアルコール専門病院がおすすめです。

回復プログラムもあり、退院後自助グループと連携する治療を期待できます。

アルコール依存症からの回復を目指さなければ連続飲酒は繰り返される

アルコール依存症の治療の基本は断酒です。

断酒
自らの意思で、ずっと一切の酒を断つこと。
断酒
お酒をやめられなくて苦しんでいる最中ではまず「断酒」ですよね。 私も「断酒」という結果を求めてきました。 目次 断酒断酒の効果断酒の方法お酒を飲むと嫌われます断酒と禁酒の違いですスリップ防止断酒に底つきは必要です否認...

残念なのですが長く断酒していても再びアルコールに手を付けると、短期間でまたこの連続飲酒に戻ってしまうのが依存症の特徴です。

断酒 スリップ
スリップの原因を明らかにし、防止に役立つものを集めました。自分の実体験(苦闘の8年間と断酒の9年半)や数多くの仲間の姿をもとにして書いています。

アルコール依存症の治療目標は生涯断酒です。断酒しながら回復を目指します。

HALTの法則で依存症は回復する
HALTの法則とは依存症の人がアルコールの再飲酒、薬物の再利用を防ぐポイントです。今回はアルコール依存症の事例で説明しましたが、薬物依存症など他の依存症・精神の病気を引き金とする障害・症状からの治療・回復に応用できます。病院・自助グループでも使われます。


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