アルコール依存症の私がやった脳萎縮からの回復法|読書

この記事は「アルコール依存症の私がやった脳萎縮からの回復法|読書」です

この記事では少しだけ速い無理のない読書法を紹介します。

本を早く読めたらいいのですが、速読法って難しそうですね。

400~500ページの本を30分で読めるなどと聞いて本当かな? と思われる方は多いと思います。

実際のところ不可能とは言いませんが、難しいのは事実です。

超高速で読み・理解し・記憶するのはできませんでした

それよりも誰でも今日から実践できる簡単な方法があります。

それは読書に集中すること・戻り読みをしないことです。

読書に集中して、戻り読みをしないだけで、読書時間は激減しますよ

 速読法は色々ある

記憶力の世界選手権で8回も優勝したドミニク・オブライエンという人がいます。

彼の著作「試験にパスする画期的テクニック」という著書に「速読力をつけるポイント」という章があります。

その中に「百聞は一見に如かず」というエッセイがあり、ユージニア・アレクセイエンコという女性について書いています。

彼女はロシアにいて、トルストイの「戦争と平和」を10分ほどで読んでしまうと報道されたと。

もしその話が本当なら、当時の世界チャンピオンードミニク・オブライエンーの手ごわいライバルになるかもしれないと書いています。

「戦争と平和」は文庫版で全4巻です。

高校生のころ読みましたが、登場人物がとんでもなく多くて、しかもなじみのない名前だったので、何度も挫折した記憶があります。

ナポレオン戦争当時のロシアのある貴族の物語ですが、時代背景もさっぱりわからず、最後は人物相関図や主要な事件をメモしながらやっと読めたという小説です。

当然10分で読めるような代物ではありません。

彼女は毎分41万6250語のスピードで読むそうで、手が頁を繰るのが間に合わないそうです。

しかもこれを発表しているのは、モスクワ科学アカデミーで、キエフ脳開発センターが調査を行ったということです。

つまり怪しげな速読教室が「速く読めます」と宣伝しているのとは違います。

彼女が入手できない出版物、例えば早朝出たばかりの政治や文芸の雑誌、出版されたばかりのドイツ語の書籍で、まだロシア語に翻訳されていないものが、実験材料として使用されたそうです。

その結果は、速いだけでなく、内容も理解していて、普通の若者なら知らないだろうと思われる専門的な情報まで答えることができたそうです。

速度と正確さには反比例の関係がある

速読教室や速読を勧める教材には、「速く読んだ方が理解できる」とうたわれています。

ただ私の経験から言えば無理があるように思います。

一定のレベルまでは、理解力を維持して速度を上げることも可能かもしれませんが、基本的には速く読んだら理解力は落ちます

当然です。飛ばし読みをして、ポイントだけを探してそこに集中するならわかります。これは多くの人がやっています。

読書に完璧主義を持ち込まず、読書の目的を明確に限定するわけです。

新聞は新書一冊分の活字量が入っているそうですが、あれを毎朝隅から隅まで読んでいては仕事に行けません。

しかし私たちは「自分に必要な情報は何か?」と考え、ぱらぱらめくって読むべき記事を見つける。

そしてその部分だけ熟読しています。

この方法をさらに応用・進化させれば「絵を見るような読書」も可能だろうと思います。

速読プログラムを販売しているような広告では、「右脳が活性化するから」などと書かれていますが、まともな専門家で「その通り」という人を私は知りません。

アメリカにオールド・ドミニオン大学心理学部の教授ダニエル・マクナマラ博士という人がいます。

彼はNASAより調査委託を受け、2000年にフォトリーディングに関する調査結果を発表しています。

報告内容は「熟練したフォトリーダーでさえ、1分間で読める文字数は1873字」「理解力は20%下がった」「読み間違いがおこりやすい」。

NASA

ユージニア・アレクセイエンコのような人は、特殊な例だから研究対象になっています。

将来的には、普通の人にも使える可能性はあるかもしれませんが、現時点では簡単に身につく能力ではないと思います。

もちろんできる方は素晴らしいと思いますし、否定するつもりは全くありません。

やはり結論としては「速度と正確さには反比例の関係がある」と言えると思います。

私の読書法|読書に完全主義を求めない

読書目的によって読み方を変える

大雑把に言えば「じっくりと味わいたい本」と「ざっくり読む本」を分けるようにしました。

何かについて知りたい時に、そのテーマにふさわしい本をまとめて読みます。

読むというより、熟読する本を選ぶというつもりでリサーチをかける感じです。

アルコール依存症は「完全主義」です。私もそうです。

木を見て森を見ずになりがちです。

私も最初は難しかったので「自分にとっての一冊」を探すつもりで飛ばし読みをしました。

数十冊のうちから熟読する本を一冊見つけるつもりで読み飛ばしました。

「自分にとっての一冊」を探す|目次と解説を先に読む

「自分にとっての一冊」を探す方法として目次と解説などを先に読みます

先に少し情報を入れて、内容を予想しながら飛ばし読みをします。

そして予想に反してつまらなければ、目次で最も面白そうだと思えたところまでスキップして読み、それでも面白くない場合は読むのをやめます。

繰り返しているうちに、共通している部分が分かります。

また自分の知りたいことも徐々に明らかになってきます。

具体的には大きい図書館・大型書店で片っ端から目を通し、最後に「自分にとっての一冊」を購入しました。

やがて「知りたいテーマ」が自分にとって「どれくらい必要か」「どの部分が必要か」がつかめてきたので、amazonなどで検討をつけて買うことが多くなりました。

完全に熟読する本はとりあえず一冊。一冊読んでもっと知りたければさらに次。

「取りあえずもういい」と思ったら止めるようにしました。

その結果「完全主義の読書をあきらめる」ことができるようになりました。

「じっくりと味わいたい本」も一度に全部理解するのではなく「今はここまででいい」と思えるようになりました。

ですからリサーチ目的の本だけでなく、熟読目的の本も読んだ量が増えました。

熟読で早く読む方法|誰にでもできることから始める

さて熟読目的の「自分にとっての一冊」の読み方です。

速読法はいろいろありますし、いくつか試しました。

結局熟読する本を読むときに身についたのはシンプルな方法でした

それは「読書に集中すること・戻り読みをしないこと」この二点を守ることでした。

熟読で早く読む方法1|目に道案内をつける

まずやったのは「指でなぞる」でした。

指でなくてもペンでもよいし、定規や栞・メモを読みたい行の下に添えるのでも構いません。

ディスプレイでも工夫すればできると思います。ただ画面が小さすぎると難しくなります。

目的は「目に道案内をつける」ことです。

この方法は、「速読力をつけるポイント」の20pに参考になる説明があります。

またトニー・ブザンという人の本で詳しく知りました。

トニー・ブザンは「マインドマップ」という思考ツールで有名なので、ビジネスマンならご存知の方は多いだろうと思います。

普通日本語では、1分間に読む速度の平均は400~600文字の人が多いとされています。

実際のところ読書での最大のタイムロスは、「集中力の低下」です。持続できないということです。

次のタイムロスは、「立ち止まる」「後戻りする」です。

このポイントを克服していけば、特別な眼球トレーニングなどしなくても、読書時間は短縮できます。

そのために最初に、誰でも簡単に取り組めるのが「目に道案内をつける」方法です。

熟読で早く読む方法2|最初のうちは時間を計った

最初は時間を計りました。自分の自然な読書速度より少し速く設定しました。

慣れてきたら、時間を計ることも、指を使うことも止めました。そして「少し遅くなってきたかな」と思うようになったら、再び繰り返しました

私が熟読したい本は、リラックスして内容を味わいたい本です。

無理せず内容に没頭し、トータルで無駄を省けたら良いと思っています。

 意識して読めば結果として読書量は増える

 知っている内容は早く読める

当然ですが、一回目よりも二回目、三回目のほうが速く読めます

また自分がよく知っているジャンルの本は速く読めます

「自分にとっての一冊」を探すまでの「飛ばし読み」の過程で、浅い知識が頭に蓄積されています。

その知識が熟読する本の理解を深め、集中力を高めました。

前述した「戦争と平和」ですが、ロシアの小説なので登場人物はロシア人です。○○スカヤ、○○ストフ、○○ソフと言った名前ばかりなので、登場人物は誰が誰なのか、さっぱりわかりませんでした。

司馬遼太郎なども長い小説が多いのですが、坂本龍馬や秋山真之のほうがなじみが深く、格段に内容が頭に入ってきます。

つるったぐり読書法

その意味でも速く、たくさんの本を読むために私が心がけているのは、つるったぐり読書法です。

これは自分が面白いと思った作家の本をどんどん読んでいく。そしてその作家が好きな作者の本を読んでいくというやり方です。

芋のつるを手繰るように読んでいきます。

作家でなくてジャンルでも同様です。同じジャンルでも、内容が全く同じということはありません。

例えば「節約」や「料理」の本でも、色々な要素でできています。共通して面白いと思う部分の本を読んでいきます。

映画やドラマにも原作はあります。舞台・背景・状況から興味を広げていけます。

自分が関心のあるパーツから広げていくわけです。

つるったぐり読書法が進んでいくと、最初に書いたリサーチする読書の精度が上がり、手間が省けるようになりました。

読書は脳を活性化する

私はもともと読書好きでした。ただ残念ながら大酒飲みでしたので、成人して以降読書にブレーキがかかっていました。

私の経験上ですが、飲みながらまともな読書するのは不可能だと思います。

週刊誌などの軽い物をぱらぱらめくることはできても、そこそこ内容のある本は、アルコールが入っていれば読み進められません。

飲酒を習慣化していると、やがて脳が委縮します。

以下は参考記事です。よろしければどうぞ。

アルコールが原因の脳萎縮を知ると、お酒をやめるたくなる
アルコールが原因の脳委縮の症状を画像を載せ、実際に診断された自分自身の体験も含めて書きました。なぜ委縮するのか、飲酒量との関係、反対意見、自分自身が回復するためにやった方法を書いています。
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脳にダメージを与えるアルコールの飲み方とは?
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読書は脳を働かせる

言うまでもなく読書は、脳を働かせます。

「言語は左脳」などと言いますが、読書をすると、左右の前頭連合野、側頭葉、後頭葉、頭頂葉など多くの領域が活性化します

声に出して読めば、より多くの領域を使いますし、さらに読みながら書けばもっと多くの領域を使います。

アルコールが原因で脳が委縮した私は楽しく回復をしたかったのです。

読書はもともと大好きなので、これによって脳のネットワークの張り直しができるなら私にとって一石二鳥でした。

結論|自分に合った方法を見つけて読書を楽しむのが脳萎縮からの回復につながる

「知識は力なり」と言います。フランシス・ベーコンの言葉ですが、私も知っている者には勝てないというのは、昔から実感していました。

頭の良し悪しで言えば「IQ」という物差しが有名です。

しかしどれほどIQテストで高得点を取れても、元手となる知識がなければ何もすることはできません。

高性能のPCでも、データがなければ仕事ができないのと同じです。

知識の量が同じなら、頭の回転が速い方が有利なことは多いかもしれません。

ただ頭の回転が速いことが、直接結果につながるほど人生は甘くないと思います。

今のところ最後の入院は9年前なのですが、その頃断酒のため自助グループに熱心に通うようになりました。

電車を利用する方が便利なことが多いので、読書時間がうんと増えることになりました。

要するにもともと読書好きだったけど、酒ばかり飲んでいましたから、眠っていた本への気持ちが蘇ってきたということです。

そして脳の委縮も克服できるかもしれないと思ったのです。

どうせならたくさんの本を読みたい。けれども時間は限られている

そこで以前からやってみたいと思っていた速読にチャレンジしてみました。

私は脳のためと言っても、好きではない方法でやろうとは思っていません。理由は続かないからです。

楽しみながら継続でき、ボケ防止になればうれしいなと思っています。


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