
この記事は「断酒一年を超えている人の特徴」です

結論は「当たり前のこと(原因は自分・無力を認める)で一年の壁を突破しよう」です
私は断酒を始めた頃一年が大きな目標でした。
長年飲み続けてきましたから一年も酒をやめれば何かが大きく変わるのではないかと思っていました。
しかし、難しかった。
断酒一年は大変ですよね!!
- 大変なのはもっともで、断酒の成功率(断酒率)は最初は急降下をしますが、断酒一年で2割程度になります。
- そして断酒一年を超えると安定し始め、なだらかな下り坂になります。
- お酒をやめたい人にとって断酒一年を過ぎると安定期に入ったと見ていいと思います。
私自身の経験から言っても、断酒には一週間・一ヶ月・三ヶ月・半年とそれぞれ壁がありますが、断酒一年を超えると安定するのは確かだと思います。
私も断酒後のストレス解消が進み、イライラが減る、倦怠感もなくなるなど心身ともに健康効果を具体的に感じられました。
私はアルコール依存症といわれてから20年。
最初の8年間はスリップばかり繰り返していました。

最後のスリップの後、11年半断酒が継続していますが最初の8年間で断酒1年を超えたことは一度もありません
つまり断酒一年を超えてから精神的にきつい状態にあっても何とか乗り越えられました。
- 断酒継続できなかった時期に、一度だけもうあと少しで一年という機会がありました。
- しかし一年を目前にした時の失敗はとてもひどいものでした。
ですから昔も今も断酒一年には注目しています
最近は自助グループや専門病院に頼らず継続できている人もいます。
- 特に私はブログ・Twitterを始めてから、自助グループに参加しないで断酒している人の気持ちにも触れるようになりました。
- また最近オンラインミーティングが広がりつつあり、今後は「オンラインなら参加しよう!」という人が増えるだろうと思います。
いずれにしても環境に違いはあっても、断酒一年を超える人の心境の変化は同じなのだと強く実感しています
今回の記事は私の体験をもとに書いています
ご自身にとってヒントになることがあれば汲んでいただけると幸いです
断酒一年の効果は継続の安定

断酒一年の最大の効果は断酒継続が安定することです

断酒を始めて一年までの断酒率は急降下しますが、一年後に約20%前後になりそれからは横ばいもしくはなだらかな下り坂になります
断酒の効果についてはこちらをどうぞ

断酒一年を超えている人の特徴

私が断酒一年越えの人に目立っていると思う特徴を二つだけあげました
もちろん断酒一年を超えた人がすべてクリアできているわけではありません。
またスリップを繰り返している人でもできているところはあると思います。

「ゼロ」か「100」ではありません
断酒一年越えの特徴1は酒を飲んだ原因は自分にあるとを認めている

アルコール依存症は○○のせいにしてお酒を飲みます
私自身の体験です。
私は自分に原因があって飲んでいるというのは最初から自覚はしていたつもりでした。
ただ内容が変化していきました。
スリップを繰り返していたころと継続できるようになったころの私自身の変化は
- 自分に原因があることを認める。
- 知らないうちに誰かの(何かの)せいにしていることを認める。
- 根本の原因を探す。
大まかに3つの流れで変化していきました。
多くのアルコール依存症の仲間を見ても、同じような変化をしていると思います。
原因は自分にあることはこちら。

断酒一年越えの特徴2はアルコールに無力であることを認めている
断酒して良いことはたくさんある

お酒を飲まなければいいことはたくさんあります
- まず体調がよくなります。
- 食べ物もおいしくなります。
- 好みも変わります。
お酒を飲まなくなると、ほとんどの人が甘いものを食べたくなります。
お酒を飲んでいる時は、ケーキやおまんじゅうを見ると「酒がまずくなる」と見向きもしません。
ところがお酒をやめたとたん甘いものはとてもおいしく感じます。
脳の報酬系の働きがお酒と甘いものは同じエリアで働くそうです。— Vega0323 (@vega0323) August 30, 2019

早い人は復職します
元の日常生活に戻り体調はとてもいいのです。
参考記事です

酒さえ飲まなければ問題ないという落とし穴

私は体調がよくなると「自分にとっての問題は酒を飲んだことだ。今は飲んでいない。もう問題はすっかりなくなった」という悪魔のささやきが聞こえてきました
私が断酒一年を超える前と後で大きく考えが変わったのは以下のポイントです。
- 依存症になるまで飲み続けるのは「酒が好き」だけでは説明できない。
- 依存症には飲むだけの理由がいつもあった。
- 酒の力を借りなければ心の安定が保てなかった。
- 否認の正体は苦しさを和らげてくれる杖を手放すのが嫌だという感情から来ている。
- 飲み過ぎてアルコール依存症になったのは事実だが、依存症になるまで飲まなければ生きてこられなかったのも事実。

人によって違いますが以上の認識がどの程度あるかによって一年の壁を突破できるかどうかが分かれてくると思います
断酒一年を超える頃に気を付けたい注意・問題点
身体は楽になっても生きづらさは簡単に克服できない
ストレスへの対応

私自身断酒継続に必要だとつくづく感じるのはストレスへの対応です
私がお酒に手が出る原因はストレスでした。特に人間関係でした。
- 酔ってストレスを紛らわせたくなりました。
- ストレスがイライラを呼び気持ちを不安定にさせます
- ストレスは誰しも感じる体験ですが、根本的な生きづらさを抱えているとコントロールしずらくなります
私は飲み友達との付き合いが切れましたが、断酒の仲間ができました。
また酒場に誘ってくる人との付き合いはなくなりましたが、断酒を応援してくれる人との関係は続いています。
どちらが自分にとって大事な関係なのかもわかったという事です。
具体的に気をつけるポイントはこちら。

予期せぬ出来事に対応できるか?

人生には予期せぬ出来事が起こります
- 家族との死別・離別。
- 会社の倒産・失業。
- 事故・火事・地震などの天災。
普段お酒を飲まない人でもつい手が出てしまう場面です。
私は断酒が順調でも思わぬ出来事によって失敗した人を知っています
- 私は断酒10年の少し前に実父と義母を無くしました。
- また最近はウイルスのパニックで大変です。
予期せぬ出来事はいつやってくるかわかりません
私は断酒一年を目前に失敗した時は、何となくノンアルコールビールが気になって、結局スリップしました。
今思えば知らないうちにいろいろなことを我慢して、ストレスを抱えていたようです。
参考記事

自分の生きづらさを手放すために
私は漠然とした不安や生きづらさを持ち続けていた頃は、常にストレスを感じていたと思います。
断酒する人にとって、ストレスを和らげるためには、根本的な生きづらさの克服は大切だと思います。

生きづらさは断酒一年くらいのころ私が抱えていた問題です
- 生きづらさの一番の理由は「原因自分論を自分を責める道具に使ってしまう」ことでした。
- もう一つは「結果主義」でした。
結果を出すことに焦りを感じ「ハードルを高く」していました
単に断酒のためだけではなく、今後の人生の大問題なので、私はこれからも生きづらさを克服していきたいと思います
参考記事です

私の体験からの結論
当たり前のことができているかどうかがカギ
- 自分に原因があることを認めている。
- 酒に無力であることを認めている。

私と断酒仲間の経験から、当たり前のことができているかどうかが一年の壁を突破できるかどうかの原動力だと思います
先ほども書きましたがスリップを繰り返している人が「ゼロ」で、断酒一年の人が「100」ということではありません。
しかし全体としてみるとそういった特徴があるように私には思えます。
断酒は結局シンプル
私は色々な記事を書き、Twitterで発信しています。
一つ一つを見比べれば矛盾があると思います。

しかし断酒は結局シンプルなものではないかというのが、私の考えです
シンプルな考え方はこちら

回復はいろんな言い方ができます。
でも簡単に言えば自分は依存症だと自覚して、病気と一緒に生きていこう。
気長に気楽に、自分の生きがいを見つけていこう。
些細なことに喜びを見出して、家族や友人と仲良くしていこう。
淡々と「今日だけ飲まない」を繰り返していこう。
それで十分と思うのです。— Vega0323 (@vega0323) September 2, 2019
