
この記事は「依存症夫の家庭内暴力対策と相談窓口」です
酒乱・アルコール依存症の家族の皆さん、家庭内暴力に困っていませんか?
暴力は殴る・蹴るだけではありません。
- 無視する・人前で馬鹿にするのも暴力です。
- 生活費を渡さないのも暴力です。
今夫の暴力で悩んでいる場合は、まず配偶者暴力相談支援センターなどに相談することをお勧めします。
安全の確保や一時保護について具体的な相談に乗ってもらえます。
暴力の対策として(リンクをクリックすると見たい部分へ飛びます)
について記事をまとめました。
また相談窓口として(リンクをクリックすると見たい部分へ飛びます)
今回の記事の最後に妻や子供は暴力の被害者で、悪いのは暴力を振るう加害者だと書きました。
DVは悪ですが、飲酒が原因の家庭内暴力で家族に負担を与えるのはさらに許されません。
厄介なのはアルコールに依存した人は問題が自分にあると認めたがらないことです。
依存症夫に家庭内暴力を受けていることを認める
暴力の定義では殴るだけが暴力ではない

「暴力の定義」を知ることが必要です
- 殴る・蹴るは、誰しも暴力だと認めますが、リモコンを投げる・押しのける・テーブルをたたくのも暴力です。
- 殴るふり・蹴るふり・リモコンを投げるふりも暴力です。
- 怒鳴る・高圧的に命令する・無視する・人前で馬鹿にするのも暴力です。
- 実家の親兄弟との付き合いや友人との付き合いを妨害するのも暴力です。
- 生活費を渡さないのも暴力です。
- 携帯やメール・SNSを盗み見するのも暴力です。
アルコールを飲んで酔っている間だけでなく素面の状態であってもこれらの行為は暴力だと言われると酒乱・アルコール依存症の人たちは皆絶句します
恐らくアルコール好きで該当がゼロの人は、ほぼいないと推定します。

家族はアルコール依存症の夫から家庭内暴力を受けているという事実を認めることから始まります
依存症夫の家庭内暴力への対策
依存症夫から逃げる

肝心なのは依存症の夫から家庭内暴力を受けない対策です

「逃げる準備」について書きたいと思います
旅行や防災のために必要なグッズを参考にしてそろえるといいと思います。
- 現金
- キャッシュカード
- クレジットカード
- 運転免許書
- 健康保険証
- 携帯電話と充電器
- 下着
- 靴下
- 洋服
- パジャマ
- ハンカチ
- ティッシュ
- ウェットティッシュ
- 衣類圧縮袋
- ビニール/スーパー袋
- 洗面道具

まだあると思いますが子供の分と合わせて見つからない場所へ隠しておきます
友人や身内に預けるのも一つの方法です。
「母子生活支援施設」「民間の避難シェルター」などあらかじめチェックしておくとよいと思います
別居方法について弁護士の動画があります。交渉は弁護士が代行してくれます。
依存症夫をあなたに近づけさせない対策
家庭内暴力の対策で、優先すべきことは安全の確保です。

夫を近づけさせない工夫です
「また探し出されて暴力をふるわれる」
夫から逃げても恐怖感に襲われます。
裁判所から依存症夫に接近禁止命令をだしてもらう

裁判所から接近禁止命令をだしてもらう方法があります
- 裁判所に訴える。
- 裁判所が夫に接近禁止命令を出す。
- 夫は半年間、あなたの自宅や勤め先などに近くことを禁止される。
もし発覚したら
- 100万円以下の罰金。
- 1年以内の懲役。
これは非常に効力のある命令です。
禁止されるのは
- 物理的な接触。
- 無言電話。
- メールで連絡。
「依存症の夫から連絡がくるのではないか」という恐怖が軽減します
依存症の夫と離婚する

家庭内暴力の最後の対策は依存症の夫との離婚です
- 「暴力をふるってくる夫からは離婚したい」
- 「離婚を切り出したら暴力を振るわれる」
なかなか離婚を言い出せません。
離婚については以下の記事でまとめました。

一人で悩むのをやめて専門家に相談するのがベストです。
特に暴力をふるわれている場合、弁護士などの第三者を入れましょう。

裁判では「婚姻を継続しがたい重大な自由」としてアルコール依存症・DV被害を訴えます
裁判を起こす前にDV被害の証拠を揃えます。
できるだけ多く集めておくほうが有利になる可能性が高くなります。
- 録音・録画・メールも残しておきましょう。
- また、暴力が原因で病院に行った場合は診断書を書いてもらいましょう。
- 医師に夫のDVによって治療にきたことをと伝えておきましょう。

役に立つメモや日記の書き方はこちら
家庭内暴力の相談窓口
警察に被害届を出す

緊急は「110」
やっかいなのは警察が来ると急におとなしくなり帰ると再び暴れだす依存症の夫は多いです。
「被害届を出す」「上記の施設へ行きたい」と具体的に訴える必要があります。
- 警察署の生活安全課にはDV専門の職員がいます。
- 避難シェルターなどを紹介してもらえる可能性もあります。
また被害届を出しておきましょう。
- 被害届を出せば必ず警察が捜査をしてくれるわけではありません。
- しかし後で刑事責任を追及することも可能になります。
警察署の生活安全課の具体的活動についてはこちら
民間
被害の相談先など

結論は依存症夫との家庭内暴力の対策をしよう
それでも何もしないあなたへ

妻や子供は暴力の被害者で、悪いのは暴力をふるう夫です
「アルコール依存症の家庭への暴力と原因」という記事で以下の内容をまとめました。
- 「アルコール依存症の家庭内暴力の原因は家族に対する甘え」
- 「家族への依存と言い換えてもいい」
- 「飲酒での怒りはほぼ間違いなく「悪」」
参考記事
