依存症夫の家庭内暴力対策と相談窓口

この記事は「依存症夫の家庭内暴力対策と相談窓口」です

酒乱・アルコール依存症の家族の皆さん、家庭内暴力に困っていませんか?

暴力は殴る・蹴るだけではありません。

  • 無視する・人前で馬鹿にするのも暴力です。
  • 生活費を渡さないのも暴力です。

今夫の暴力で悩んでいる場合は、まず配偶者暴力相談支援センターなどに相談することをお勧めします。

安全の確保や一時保護について具体的な相談に乗ってもらえます。

暴力の対策として(リンクをクリックすると見たい部分へ飛びます)

  1. 対策1|暴力の予兆を知る・危険信号を見つける
  2. 対策2|逃げる
  3. 対策3|夫をあなたに近づけさせない
  4. 対策4|離婚する

について記事をまとめました。

また相談窓口として(リンクをクリックすると見たい部分へ飛びます)

  1. 警察に被害届を出す
  2. 民間
  3. 被害の相談先など

今回の記事の最後に妻や子供は暴力の被害者で、悪いのは暴力を振るう加害者だと書きました。

DVは悪ですが、飲酒が原因の家庭内暴力で家族に負担を与えるのはさらに許されません。

厄介なのはアルコールに依存した人は問題が自分にあると認めたがらないことです。

依存症夫に家庭内暴力を受けていることを認める

暴力の定義では殴るだけが暴力ではない

「暴力の定義」を知ることが必要です

  • 殴る・蹴るは、誰しも暴力だと認めますが、リモコン投げる・押しのける・テーブルたたくのも暴力です。
  • 殴るふり・蹴るふり・リモコンを投げるふり暴力です。
  • 怒鳴る・高圧的に命令する・無視する・人前で馬鹿にするのも暴力です。
  • 実家の親兄弟との付き合い友人との付き合い妨害するのも暴力です。
  • 生活費を渡さないのも暴力です。
  • 携帯やメール・SNSを盗み見するのも暴力です。

アルコールを飲んで酔っている間だけでなく素面の状態であってもこれらの行為は暴力だと言われると酒乱・アルコール依存症の人たちは皆絶句します

恐らくアルコール好きで該当がゼロの人は、ほぼいないと推定します。

家族はアルコール依存症の夫から家庭内暴力を受けているという事実を認めることから始まります

依存症夫の家庭内暴力への対策

依存症夫から逃げる

肝心なのは依存症の夫から家庭内暴力を受けない対策です

「逃げる準備」について書きたいと思います

旅行や防災のために必要なグッズを参考にしてそろえるといいと思います。

  • 現金
  • キャッシュカード
  • クレジットカード
  • 運転免許書
  • 健康保険証
  • 携帯電話と充電器
  • 下着
  • 靴下
  • 洋服
  • パジャマ
  • ハンカチ
  • ティッシュ
  • ウェットティッシュ
  • 衣類圧縮袋
  • ビニール/スーパー袋
  • 洗面道具

まだあると思いますが子供の分と合わせて見つからない場所へ隠しておきます

友人や身内に預けるのも一つの方法です。

「母子生活支援施設」「民間の避難シェルター」などあらかじめチェックしておくとよいと思います

別居方法について弁護士の動画があります。交渉は弁護士が代行してくれます。

依存症夫をあなたに近づけさせない対策

家庭内暴力の対策で、優先すべきことは安全の確保です。

夫を近づけさせない工夫です

また探し出されて暴力をふるわれる

夫から逃げても恐怖感に襲われます。

裁判所から依存症夫に接近禁止命令をだしてもらう

裁判所から接近禁止命令をだしてもらう方法があります

  1. 裁判所に訴える。
  2. 裁判所が夫に接近禁止命令を出す。
  3. 夫は半年間、あなたの自宅や勤め先などに近くことを禁止される。

もし発覚したら

  • 100万円以下の罰金。
  • 1年以内の懲役。

これは非常に効力のある命令です

禁止されるのは

  • 物理的な接触。
  • 無言電話。
  • メールで連絡。

「依存症の夫から連絡がくるのではないか」という恐怖が軽減します

依存症の夫と離婚する

家庭内暴力の最後の対策は依存症の夫との離婚です

  • 「暴力をふるってくる夫からは離婚したい」
  • 「離婚を切り出したら暴力を振るわれる」

なかなか離婚を言い出せません。

離婚については以下の記事でまとめました。

酒を理由に離婚できるか?
この記事は「離婚の理由が酒」について無料相談ができるサイトや今の悩みに相談に乗ってくれる機関の紹介、弁護士のサイトや動画のリンクを張りながら簡単に、大雑把にまとめています。結論を言えば「離婚できるか」は個々の事情により違います

一人で悩むのをやめて専門家に相談するのがベストです。

特に暴力をふるわれている場合、弁護士などの第三者を入れましょう。

裁判では「婚姻を継続しがたい重大な自由」としてアルコール依存症・DV被害を訴えます

裁判を起こす前にDV被害の証拠を揃えます

できるだけ多く集めておくほうが有利になる可能性が高くなります。

  • 録音・録画・メールも残しておきましょう。
  • また、暴力が原因で病院に行った場合は診断書を書いてもらいましょう。
  • 医師に夫のDVによって治療にきたことをと伝えておきましょう。

詳しくはこちらをどうぞ

役に立つメモや日記の書き方はこちら

家庭内暴力の相談窓口

警察に被害届を出す

緊急は「110」

やっかいなのは警察が来ると急におとなしくなり帰ると再び暴れだす依存症の夫は多いです。

「被害届を出す」「上記の施設へ行きたい」と具体的に訴える必要があります。

  • 警察署の生活安全課にはDV専門の職員がいます。
  • 避難シェルターなどを紹介してもらえる可能性もあります。

また被害届を出しておきましょう。

  • 被害届を出せば必ず警察が捜査をしてくれるわけではありません。
  • しかし後で刑事責任を追及することも可能になります。

警察署の生活安全課の具体的活動についてはこちら

民間

被害の相談先など

配偶者暴力相談支援センター | 内閣府男女共同参画局
内閣府男女共同参画局では、配偶者からの暴力の被害者支援に役立つ情報の提供を行っています。配偶者からの暴力全般に関する相談窓口
DV相談について | 内閣府男女共同参画局
内閣府男女共同参画局のホームページです。このホームページでは、内閣府男女共同参画局に関する、様々な政策、活動等の情報を掲載しています。
DV|法テラス
裁判所の管轄区域 | 裁判所
裁判所のホームページです。裁判例情報、司法統計、裁判手続などに関する情報を掲載しています。
DVから身の安全を確保するためにできること
配偶者などからの暴力(DV)に苦しんでいるなら、まずは警察や公的機関に相談し、配偶者から離れて身の安全を確保しましょう。この記事では、DV被害の相談先や、裁判所に保護命令を申し立てる方法について詳しく...

結論は依存症夫との家庭内暴力の対策をしよう

それでも何もしないあなたへ

妻や子供は暴力の被害者で、悪いのは暴力をふるう夫です

アルコール依存症家庭への暴力原因」という記事で以下の内容をまとめました。

  • 「アルコール依存症家庭内暴力原因家族に対する甘え」
  • 「家族への依存と言い換えてもいい」
  • 「飲酒での怒りほぼ間違いなく「悪」」

参考記事

酒乱 夫
このページは「酒乱の夫」です。夫のアルコール問題で悩んでいる妻に役立つ記事をまとめました。酒癖の悪い夫、肝臓を治療中の夫、アルコール依存症の夫を持つ家族が対象です


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