「ナビゲーションニューロン」が酔って記憶をなくしていても家まで連れて帰ってくれる

この記事は「「ナビゲーションニューロン」が酔って記憶をなくしていても家まで連れて帰ってくれる」です

酒を飲んで記憶をなくした経験は結構多くの人にあるようです。

  • 「財布がない」
  • 「自分が変な顔をしている写真がスマホに入っていた」
  • 「靴とスーツが泥だらけ」
  • 「擦り傷と青あざがある」

ところがそんな状況でも気がつくといつものベッドで目が覚める

あるいは、一軒目は完全に思い出せる。二軒目もまあまあ覚えている。ところが、三件目は誰と行ったか何を話したか思い出せない。

それは脳のナビゲーションニューロンが家まで連れて帰ってくれるからです

記憶の一般的なメカニズムについても説明しています。

「ナビゲーションニューロン」とは?

アルコールを飲んで脳の機能が低下していてもその機能が発揮されることがあります。

まるで脳の中に地図があるようなこれまでの経験から帰宅経路を導き出し酔っぱらっていても帰宅してしまう機能

ナビゲーションニューロンという神経細胞が特定されたという研究報告があります。

これは通い慣れた道の風景つまり視覚情報に対応して「この角を左へ」などと言った指示を出す神経細胞があるのだというものです

この能力のおかげで脳は酔って思い出せない(記憶を充分に作り出せない)状態なのに「いつもの道」であるならば家に帰りつくことができると主張されています

ただし酔った状態では新しい記憶を作り出せないので「どうやって帰ったか」など途中で起こった出来事を思い出すことはできません

酔っぱらうと覚えられない

脳は部位によって役割が異なっています。

脳の中に記憶をつかさどる「海馬」という部分があります。

海馬はアルコールが入ると機能が低下して新しい記憶を十分に作り出せなくなります

つまり覚えられなくなるのです

しかし、酔って脳の機能が低下しても以前に作られた記憶は消えてしまうわけではありませんので風景を見た瞬間に「ナビゲーションニューロン」が働いて無事家路につけるわけです

「ナビゲーションニューロン」は頭頂葉にある

「ナビゲーションニューロン」は頭頂葉にあることがわかっています

頭頂葉は他の脳の部位に比べるとアルコールが入っても機能低下しにくいーつまり酒に強いーと言われています

ですから前頭葉や海馬がアルコールによって麻痺し機能低下して記憶が曖昧になっても家にはきちんとたどり着けるということです

「ナビゲーションニューロン」は限定的にしか働かない

「ナビゲーションニューロン」は手続き記憶とは似ているようでずいぶん違うとされています。

風景を見て目標となる道路や建物があれば「左へ曲がれ」と指示を出します。

視覚情報を解釈して判断をします。

その目的の神経細胞がセットされていると言います。

ただ脳の中に「地図情報」を思い浮かべ道筋を計算して行先を決めているわけではありません。

ナビゲーションなのに地図を思い出してるんじゃないの?

繰り返して同じ道を通ることによって作られた記憶をもとに判断しています。

ですから「いつもの道」でなければうまく働かないのです

「電車で寝過ごしていつもと違う駅で降りる」「タクシーの運転手が違う道を走りその道にあまりなじみがない」と一気に機能低下します。

引越して間もない人が、「ナビゲーションニューロン」機能に導かれて、昔の家に帰ってしまうということはよくあります。

そう言えば昔の家に帰ったことがあったなぁ

地図をイメージして判断するのは高次な脳の機能です

酔った脳では地図をイメージして判断するのはできないんだな

また「見慣れた風景」をどれくらい記憶できているかによっても正確さは違ってきます。

酔って間違った情報を「ナビゲーションニューロン」に伝えた場合も失敗が起こります。

団地のように似た建物がたくさんある場合、間違って同じ棟の同じ階の部屋に入ってしまう恐ろしい経験をした人もいるでしょう。

この場合酔って視覚情報を正しく認識できないとその誤った視覚情報をもとに「ナビゲーションニューロン」が自分の部屋だと認識してしまいます。

違う棟のお宅と間違えたことがあるわ

手続き記憶とは

「手続き記憶」と呼ばれる記憶があります。下記で詳しく説明している長期記憶の種類です。

「自転車に乗れるようになる」「楽器の演奏ができるようになる」というような記憶です

経験や作業の繰り返しによって体で覚える記憶で一度覚えるとそれほど意識しなくても自動的に機能しますし長期間たっても忘れにくい性質があります。

自転車に何年も乗らなかったような人でも、少し練習すれば再び乗れるようになります

しかし、この手続き記憶は技能の種類によって長く残ったり、残りにくかったりすることがわかっています。

例えば自転車の運転では絶えず変化する刺激に対して絶えず変化する反応が求められます。

バランス感覚を必要とする部分記憶が長く残ります

楽器の演奏も同じですが連続的な技能がより長く記憶されることがわかりました

これに対して車の運転のように不連続で個々の技能が独立しているような場合はあまり長持ちしないということです。

短期間中断しただけでも自転車などに比べると著しく技能が後退してしまうということです

記憶の分類法

記憶は感覚器億・短期記憶・長期記憶と分類できます

感覚記憶

感覚記憶は、最も短い記憶です。

五感が情報を感じ取ると、いったん感覚の倉庫に流れ込みます。

それぞれの感覚には対応する脳の領域が決まっています。

脳には結合野という部分があって、各感覚領域を繋げています。

感覚の倉庫には無限の情報が入りますが、ほんの一瞬しか保存されません

すぐに次の情報にとって代わられます。

ほとんどの感覚情報は、すぐに捨てられますが、ある種の基準を満たすごくわずかなものが選び抜かれて短期記憶に送り込まれます

強烈に印象的な映像や、雑踏の中で聞いたことのある声が自分の名前を呼んでいるなどです。

映像や声はすぐ忘れるね

短期記憶

短期記憶はちょっとの間(10秒~20秒)だけ情報を留めておきます。

数字や言葉なら普通は7個程度しか保つことができません。

また別の刺激によって簡単に失われます。例えば単語を7語覚えても、簡単な計算をはさむだけで忘れてしまいます。

7個しか覚えられないのか

途中で違うことをするとそれも忘れるよ

トレーニングすればどんどん増やせます

長期記憶

長期記憶は永くためておく長期記憶で、陳述記憶と手続き記憶に分類されます。

私たちはまず短期記憶として覚え、それから重要なものだけで選び出して、長期記憶に送ります。

この時海馬という器官を使います。

海馬って聞いたことあるな

アルコールが入ると、脳が麻痺して、記憶のシステムが上手く働かなくなります。

最初に働かなくなるのが、短期記憶をためておく前頭前野です。

酔って何度も同じ話を繰り返す人がいます。あれは前頭前野が機能低下して短期記憶のメモリー減るので、自分が少し前に話した内容でも覚えていられなくなります。

酔うと前頭前野から麻痺するのね

やはり飲みすぎは怖いですね。適量を守っていただければ幸いです。

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