
この記事は「二日酔いの迎え酒でアルコール依存症になった私の体験」です

結論は「二日酔いの迎え酒はリスクが高すぎる」です
二日酔いの時に迎え酒で解消していませんか?
軽くビールなどを飲むと若干気分が良くなってきますよね♪
しかし迎え酒とは最悪の飲み方です。
アルコール依存症へまっしぐらです。
お酒についての知恵・迷信は色々あります。
「二日酔いの迎え酒は良い」というのは完全な迷信です。
迎え酒はなぜ危険なのか? について私の体験を交えて紹介させていただきます。
さらに関連した依存症になりやすい定年後・単身赴任の飲酒について書きました。
二日酔いの時に迎え酒が悪い理由を知れば飲酒に歯止めがかかります。
酒好きの人から依存症の人にまでお酒をやめられるヒントになれば幸いです。
迎え酒とは本当に効果がある?
迎え酒は効果がないばかりか間違った飲み方
二日酔いの翌朝はつらいですよね。

私は飲み始めて間もないころ二日酔いの朝に迎え酒を良く勧められました
迎え酒が本当に効果があるのかというと…。

今では、「効果がある」というのは単なる思い込みであるというのが医学的な見解です

迎え酒が良くないのは苦痛の先送りだから

迎え酒は「苦痛の先送り」です
迎え酒をすると再び酔います。
酔い直しによって中枢神経がもういちど麻痺します。

たちが悪いのは「迎え酒で二日酔いが楽になった」と錯覚することです
アセトアルデヒド・二日酔いの仕組み
二日酔いとは飲みすぎにより翌日まで頭痛・めまい・吐き気などの気分の悪い状態が続くことです。

つまり二日酔いの原因は飲みすぎです
アルコールを代謝する過程でアセトアルデヒドという有害物質が出ます。
これが血液中に残留していることが原因で起こります。

その人の肝臓が、分解できる能力以上に飲んでしまうから、二日酔いになるんだね
また頭痛に関してはアルコールを代謝する時に大量の水分が消費されます。
そして脳を保護する髄液が減少する低髄液圧症候群となり頭痛を感じることもあります。

つまり二日酔いは身体からのSOSです
その状態で迎え酒をすると脳は麻痺しますが、身体のダメージはとても大きくなります。
二日酔いのメカニズムはこちら。

迎え酒が依存症を加速させた私の経験
迎え酒はアルコール依存症のシグナル

私は二日酔いには迎え酒という習慣で依存症になりました

最初は二日酔いの時の迎え酒だったのが昼酒となり、そのうち一日中飲み続けるようになりました

後にこの飲み方はアルコール依存症の代表的なシグナルだと知りました
迎え酒をすると体からアルコールが抜けなくなります。
- 週末酒席が相次いでだんだん量も増加し翌朝「月曜までは休みだから家で飲むなら大丈夫」とついつい。
- やがて習慣になり月曜の朝も酒が抜けずに欠勤。
- 気分の悪いまま無理に出勤すると赤い顔・酒臭い息・のろのろとした動きで周囲から反感を買います。
- 少し気分が楽になると、今度は酒を飲みすぎてしまったことと周囲の反応がわかってきて、倍加した罪の意識や不安に襲われます。

お酒が抜けてくると苦しいから飲んでしまいました

身体からお酒は抜けないし、精神的にもお酒がないと生きていけなくなるのね
二日酔いからの迎え酒はなぜ悪かったのか?

普通なら二日酔いで苦しくても、やがて昼頃か遅くても夕方には体調は戻ってきます
前夜の酒が原因で、今日一日の少なくとも日中の活動は、不十分なまま終わってしまいます。

それで「飲みすぎは体に良くない、しばらく酒を控えよう」というのが普通の感覚だよね

ところが迎え酒をすると飲んだ瞬間の不快感から解放されたような錯覚を起こします

これが継続されると「飲まないと普通でいられない」と感じるようになってきます
- ただでさえ深酒で体にアルコールが残っているのに、さらにアルコールが入るのでその日の夕方になってもまだ酔っぱらった状態です。
- 大抵は夜になるとまた飲みますから結局「体が代謝できる量以上のアルコールがずっと体内に残っている状態」になります。

体は相当なダメージを受けます。二日酔いなら半日で済むところが2日、3日とダメージが続きます
やがて依存症へ

この状態が繰り返し続くと苦しさから逃れるためにさらに飲み続けるのが習慣になりました
「一日中の飲酒」⇒「いつも酔っぱらっている」となります。
食べ物を受け付けなくなるくらい消化器系等をはじめ内臓が痛んでいるのに、アルコールを無理やり流し込むのでダメージは加速度的に進んでしまいます。

私も最初は迎え酒で誤魔化していましたが、最後は飲むと胃がギュッと収縮するのを感じるようになりました

そして噴水のように飲んだ酒を吐き出していました
離脱症状
離脱症状とは依存性のある薬物(酒も含まれる)などの反復使用を中止することから起こる病的な症状です。

手が震えたり・幻覚・幻聴などです

離脱症状の時に体内にアルコールが入れると、離脱の不快な症状ー不安・恐怖・焦燥ーからは一時的に逃れられます

ほんのわずかの時間ですが、楽になったような気がします

しかし、のどが渇いたときに塩水を飲むようなもので、あとからもっと手痛いしっぺ返しを食らいました
離脱症状についてはこちら。

こんな飲み方も迎え酒からの依存症
定年後の朝酒
定年後の朝酒も深刻です。
最近はスーパーでもコンビニでもイートインのコーナーがあります。

ワンカップやビールを飲んでいる高齢者をよく見かけます
勤めていたころは付き合いで飲む程度だった人でも、定年してやることがなくなってつい朝から飲み始めてしまうようです。

私の経験上「朝酒はすぐに回ります」つまり簡単に酔っ払えるのです
「最初は少しだけ」一合だけ、缶ビール一本だけと決めていても、だんだんと増えていきます。

常にアルコールが入っている状態なのは迎え酒と同じ

やがて1升酒になっていったりします
定年後は自制できなくなる
定年になってしばらくは自由を満喫し旅行にゴルフにあるいは家でのんびりという人が多いのは当然だと思います。

半年か一年かは人それぞれでしょうがそういう生活にもだんだん飽きてきます
- 何をしていいかわからず、家でボーッとする時間がだんだん長くなる。
- 現役時代に仕事に熱中していた人ほどこれといって趣味もなくつい手持ちぶたさになる。
- 昼食でちょっとビールを飲むあたりがきっかけでやがて止まらなくなる。
- 家族も「夫(父)は長年一生懸命まじめに働いてくれたから」と大目に見てしまう。
- そのうち量も増え一日中飲み続けるのですが、それでも「仕事をやめてさびしいのかもしれない」などと家族自身が自分に言い聞かせる。
- 飲んでいるとき無表情で目がうつろになりかなりのスピードで飲んでいる姿を見てやっと病院に行かなければいけないのではないかと不安に襲われ始める。

確かに何でもできる自由な時間があると、えてして自制がきかなくなる恐れはあります
ギャンブル依存症との併発
アルコール依存症とパチンコなどのギャンブル依存症を併発している人も結構いますが定年後のアルコール依存症はその割合が多いそうです。

パチンコ屋には、定年退職者のように思われる方々が昼間から興じています

そして逆にギャンブル依存症からアルコール依存症を誘発する人も多いそうです
単身赴任・失業
同様に単身赴任の場合も自由な時間ができ決まった時間に起床・食事・入浴などをしていたのがつい不規則になってしまいます。
同時に当たり前に思っていた家族がいなくなると孤独感を感じます。

外食やコンビニ弁当と一緒に飲むのがくせになってしまう

当然咎める人は誰もいません

失業はさらにつらいです
時間が自由になるのに加え、生活への不安が一層加速度を増して依存症への時間を短縮します。
二日酔い対策の迎え酒は最悪

私の経験上とにかく二日酔いの迎え酒はリスクが高すぎます

お酒の悪い飲み方は一度身につくと元へ引き返すのは至難の業です
依存症になってしまうともう二度とお酒を飲むことはできません。

依存症の人は断酒をするのが当然ですが、依存症ではない方も迎え酒はやめるべきだと思います

出来れば二日酔いも避けるべきです
お酒の怖さに関する記事です。よろしければどうぞ。

