断酒継続できるまでの体験

この記事は「断酒継続できるまでの体験」です

結論は「同じ依存症の人の体験と共感できると断酒のきっかけが早くなる」です

私はアルコール依存症と言われてから断酒が軌道に乗るまで8年かかりました。

飲みはじめてからでは20年以上かかったことになります。

今は断酒10年ですが、断酒は生涯続くのであくまでも「現時点では」となります。

しかし、今思えばですが10年前の最後のスリップまでは、酒をやめたほうがいいというのは頭では分かっていたつもりでしたが、なかなか本気に断酒をする気にはなれませんでした。

断酒のきっかけが少しでも早く訪れるには同じ依存症の人との体験を共有することが大切だと思います。

今回の記事が今の苦しみから脱出できるヒントになればと思い書きました。

アルコール依存症の治療に納得がいかなかった

簡単に節酒・禁酒できる方法を探していた

最小限の労力で、結果を出せれば申し分ないですよね?

今は忙しい人が多いので、最小限の労力で勉強・仕事・家事をこなせればうれしいし、ゲームなども早く攻略できる方が良いのかもしれません。

断酒も同じです。無駄はしたくありません

グーグル先生に「禁酒」で検索すると、色々な答えが返ってきます。

最近は「飲酒はダサい、禁酒がクール」という人も増えています。

個人がブログなどで書いている場合、多いのが「簡単に禁酒できた。禁酒法は○○です」という内容です。

それが世間で求められている「酒をやめる方法」です。

もちろん書いている人には何の問題もありません。

本当に禁酒できた体験を書いているので、多くの人にとっては禁酒法のほうがしっくりときます。

ただしアルコール依存症は違います。

禁酒は過去の私が探し求めていた「酒をやめる方法」です

読者の方もそうかもしれませんが、私もアルコール依存症が簡単に節酒・禁酒できる方法があればぜひ教えてほしいと思っています。

禁酒する方法はずっと探していた

私はアルコール依存症と診断されるよりはるか前から「お酒をやめるための色々な方法」は試していました。

私も人並みに「自己実現」などにも関心がありました

本もいろいろ読みました。そしてやってみました。

  • 「私は酒をやめられる」
  • 「酒は苦い」
  • 「酒のない毎日は素晴らしい」

など、思いつくままに朝や寝る前に唱えたこともありました(アフォメーションなど)

瞑想のまねごともやりました

アルコールを飲むことのメリットやデメリットを書きだし「できること」と「できないこと」に分け優先順位をつけて挑戦したりもしました。

書き出したり、優先順位をつけたりといった方法は、非常に有効で、今でも使い続けています。

しかし、アルコールの魔力の前には、無力でした

いつもきまって躓くのは、量を減らすことです

  1. 何度トライしても、上手くいきません。
  2. たいてい数日で元の木阿弥です。
  3. やがてあきらめるということが続きました。

私は自分がアルコール依存症だという自覚が不十分でした。

人間は習慣の生き物だから…

人間は「習慣の生き物」です。

アルコール飲酒の習慣から脱出するために「酒」を「酒以外の何か」に置き換えようと何度も試みました

  • スポーツジムにも通いましたし、ご飯をお腹いっぱい食べたり、明け方までビデオや本を読んだり、子供とくたくたになるまで遊んだり。
  • 多くの方が試みていることですが、ゆっくり飲もうを試みたり、お酒の種類を変えたりしました。
  • もともとケチなので、高価な酒ならもったいないと思い、加減して飲むかなと思ったりもしました。

すべて失敗しました

スポーツをしてストレスを発散したり、酒がどれほど体に悪いかを知ってやめるのは早いうちに気づいた人には有効なのだろうと思います。

しかし、私のようなアルコール依存症には当てはまらない方法でした

アルコール専門病院で禁酒法を探した

アルコール専門病院に、初めて入院した当初から「酒をやめている人」には強い興味がありました

アルコール専門病院に入院中も誰か良い禁酒・節酒法を身に着けている人はいないかという気持ちはありました

残念なことに、同じく入院している患者の会話の中から酒をやめる方法を見つけ出せませんでした

「院内例会」では断酒を継続できている元入院患者さんたちたくさん参加します

断酒を継続できている元入院患者さんたちは「自助グループのおかげで」「体験談を語ったから」「体験談で学んだから」こんな内容ばかりを語ります。

私の期待している禁酒・節酒法など誰も口にしませんでした

ですから、うんざりしていたのです

アルコールの自助グループが大嫌いだった

今の私は「断酒継続は、アルコールの自助グループのおかげ」だと思っています

しかし、「私は自助グループが嫌で仕方がありませんでした」。

本当に嫌いだったのです。大嫌いでした。

自助グループってなんかあやしい

体験談を語るとお酒をやめられるって本当?

以下の記事でどれだけ自助グループを嫌っていたかを書きました。

404 NOT FOUND | 依存症からの回復 Vega0323

断酒のきっかけは主観的なものから生まれる

問題飲酒者は「酒くらいいつでもやめられる」「自分のやり方でやめてやる」と言い張ります

私自身がそうでした。

私が断酒をしたきっかけは「どう頑張っても自分には断酒ができない」と思った時でした。

もうだめだ。生きていけない」と思いました。

もうだめだ」と万歳をしたときに残された選択は、嫌いだったアルコール専門病院での治療・断酒・自助グループを受け入れる事だけでした。

そしてアルコールの魔力に降参をして、しぶしぶ専門病院自助グループの言うとおりに行動するようになりました。

体験を以下の記事でまとめてあります。

ノンアルコールビールは断酒の味方? 敵?
ノンアルコールビールはお酒をやめたい人の味方なのか敵なのか。ノンアルコールビールを飲んでも肝臓は悪くなりません。私の最後のスリップは10年前でした。その引き金はノンアルコールビールです。その私の失敗体験を書きました

大切なことは断酒のきっかけは自分がもうだめだと観念することです。

離婚しても破産しても犯罪行為を犯しても断酒ができるとは限りません

また逆に大した失敗をしていないように見えても、本人が「これ以上飲んだら俺の人生は終わってしまう」と感じたら断酒のきっかけになります。

ですから断酒のきっかけの基準主観的なもので人によって違います

断酒のきっかけはいつやってくるかわからない

本人自身にも、周囲の人にも断酒のきっかけがいつやってくるのかはわかりません

アルコール依存症とまで行かなくても酒で問題を起こせば、どこかで必ず「やめたい」という気持ちがわきます。

依存症者になると何百回もやめたいと思っています。

ところがその何百回かのやめたい気持ちの、どれが本当のやめたい気持ちなのかは、やめてみなければわかりません

結論は他人の姿を知ると断酒のきっかけは早くなる

今は私が断酒を始めたころと少し状況が変わってきています。

自助グループも力がなくなっているように思えます。

自助グループは人間関係で当たり外れが大きいのは事実です。

そして今はオンラインミーティングもあり、十分効果はあると思います。

私は自助グループを勧めますが無理強いはしません

ただどんな方法をとったとしても「もうだめだ。本当にやめよう。今までの考え方や生活を根本的に変えよう」と思わない限り断酒はできないと思います。

私は以前から少しですが自助グループに参加していました。

そしてもうだめだと思った瞬間プライドを捨てて断酒している人から学ぼうと思いました。

自助グループの存在をまったく知らなければたどり着くことはできませんでした。

私は愚かでしたから自分のことは分かっているつもりでわかっていませんでした。

他人の失敗体験からようやく自分の誤りが少しずつ見えてきました

もし他人の体験談を全く聞く機会がなければ今も酒をやめられなかったと思います。

他人の失敗体験から徐々に自分もひどい飲み方をしてるかも?って思うようになりました

自分の飲みざまがとことん嫌になったらチャンスだね

ですから私が酒がやめられなくて苦しんでいる人や、家族の方にできるのは「自分の体験を語る」ことでしかないと思っています。

自助グループの中でも、個人的に話をしても、ブログの中でも同じです。

「自分の体験を語る」ことの意味は、ほかにもあるでしょうが、これも一つだと思います。

同じ病気を持つ他人の姿が自分の過ちを自覚させ早い断酒のきっかけを迎えられると思っています


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