体験談 私が「底つき」から断酒できるまでの変化

この記事は「体験談 私が「底つき」から断酒できるまでの変化」です

結論は「他人の失敗体験が底つきを早くする」です

依存症者が酒の悪行をやめたいと心の底から決意することを「底つき」と言います。

「底つき」が訪れたあとは、断酒・回復へと向かい始めます。

やっかいなのは「底つき」がいつやってくるかわからないことです。

底つきが早ければ断酒も早くできるの?

私はアルコール依存症と言われてから断酒が軌道に乗るまで8年かかりました。

飲みはじめてから底つきを迎えるまでは20年以上かかりました。

酒をやめたほうがいいというのは頭では分かっていたつもりでしたが、なかなか本気になれませんでした。

この底つきが少しでも早く訪れるには、自助グループへの参加がもっとも一般的です。

しかし、それ以外にも体験を共有することが可能ならば、ほかの手段も有効かもしれません。

この記事が今の苦しみから脱出できるヒントになればと思い書きました。

アルコールの自助グループが大嫌いだった

今の私は「断酒が軌道に乗ったのは、アルコールの自助グループのおかげ」だと思っています。

私は酒が原因で仕事をなくしましたが、断酒したのち、運よく再就職できました。

ありがたいことに40歳代後半で働き始めたのに、仕事はだんだん忙しくなりました。

仕事が忙しくなるにつれ、自助グループでの具体的な活動は、少ししかできなくなりました。

今でも、そんな私にでも、夫のアルコール問題で苦しんでいる家族の方から、話を聞かせていただくことがあります。

うちの主人もVegaさんみたいに、たまにでもいいから自助グループに顔を出してくれたらいいのに

うちの夫はお酒をやめる気がないんです。病院にもいかないし、自助グループなんて全く聞く耳を持たない

しかし、そのようなとき家族の方には「私は自助グループが嫌で仕方がありませんでした」と答えます。

そう言うと奥さんたちから驚かれますが、本当に嫌いだったのです。大嫌いでした。

以下の記事でどれだけ自助グループを嫌っていたかを書きました。

第一の否認は依存症の打消し
この記事は「第一の否認は依存症の打消し」です結論は「第一の否認を乗り越えると断酒1年は近い?」です否認というのは「アルコール依存症であることを認めない」ですよね!!ただここには病名をつけられること...

最小限の努力で結果を出したい

最小限の労力で、結果を出せれば申し分ないですよね?

今は忙しい人が多いので、最小限の労力で勉強・仕事・家事をこなせればうれしいし、ゲームなども早く攻略できる方が良いのかもしれません。

酒を止めるのも同じです。無駄はしたくありません

楽してお酒をやめたいよ

グーグル先生に「酒をやめる方法」で尋ねると、色々な答えが返ってきます。

個人がブログなどで書いている場合、多いのが「簡単にお酒はやめられる。それは○○です」という内容です。

それが世間で求められている「酒をやめる方法」です。

もちろんそういった内容のものが読まれる理由は、よくわかります。

それは過去の私が探し求めていた「酒をやめる方法」だからです。

読者の方もそうかもしれませんが、私も簡単に酒をやめる方法があればぜひ教えてほしいと思っています。

自分の意志ではやめられなかったんだ

意志が弱いからやめられないって悩んじゃうわね

じゃあどうしたの?

酒をやめる方法はずっと探していた

私はアルコール依存症と診断されるよりはるか前から「お酒をやめるための色々な方法」は試していました。

私も人並みに「自己実現」などにも関心がありました。

希望は叶えたいですよね?

本もいろいろ読みました。そしてやってみました。

  • 「私は酒をやめられる」
  • 「酒は苦い」
  • 「酒のない毎日は素晴らしい」

など、思いつくままに朝や寝る前に唱えたこともありました(アフォメーションなど)

瞑想のまねごともやりました。

アルコールを飲むことのメリットやデメリットを書きだし、「できること」と「できないこと」に分け、優先順位をつけて挑戦したりもしました。

これらの方法は、非常に有効で、今でも使い続けています。

しかし、アルコールの魔力の前には、無力でした

自己実現のノウハウは役に立つよ

それだけではやめられなかったのね

いつもきまって躓くのは、量を減らすことです。

  1. 何度トライしても、上手くいきません。
  2. 大抵数日で元の木阿弥です。
  3. やがてあきらめるということが続きました。

どうしてうまく行かないんだろう

人間は習慣の生き物だから…

人間は「習慣の生き物」です。

アルコール飲酒の習慣から脱出するために「酒」を「酒以外の何か」に置き換えようと何度も試みました

  • スポーツジムにも通いましたし、ご飯をお腹いっぱい食べたり、明け方までビデオや本を読んだり、子供とくたくたになるまで遊んだり。
  • 多くの方が試みていることですが、ゆっくり飲もうを試みたり、お酒の種類を変えたりしました。
  • もともとケチなので、高価な酒ならもったいないと思い、加減して飲むかなと思ったりもしました。

すべて失敗しました

スポーツをしてストレスを発散したり、酒がどれほど体に悪いかを知ってやめるのは早いうちに気づいた人には有効なのだろうと思います。

しかし、私のような大酒飲みには当てはまらない方法でした。

最近飲みすぎだからお酒をやめよう

それでやめられる人はそもそも悩まないんじゃない?

アルコール専門病院で酒をやめる方法を探した

アルコール専門病院に、初めて入院した当初から「断酒に成功している人」には強い興味がありました

アルコール専門病院に入院中も誰か良い方法を身に着けている人はいないかという気持ちはありました。

上手にやめている人はいないかと思い探したよ

残念なことに、同じく入院している患者の会話の中から酒をやめる方法を見つけ出せませんでした

入院患者さんで知っている人は見つからなかったよ

「院内例会」では断酒を継続できている元入院患者さんたちたくさん参加します

私も退院してからは参加しました

断酒を継続できている元入院患者さんたちは「自助グループのおかげで」「体験談を語ったから」「体験談で学んだから」こんな内容ばかりを語ります。

自助グループってなんかあやしい

体験談を語るとお酒をやめられるって本当?

私の期待している方法など誰も口にしませんでした

ですから、うんざりしていたのです

底つき体験は主観的なもの

問題飲酒者は「酒くらいいつでもやめられる」「自分のやり方でやめてやる」と言い張ります。

私自身がそうでした。

「もうだめだ」と万歳をしたときに、初めて嫌いだったことを受け入れざるを得なくなりました。

アルコールの魔力に降参をして、専門病院と自助グループの言うとおりに行動するようになりました。

降参しました

その体験を以下の記事でまとめてあります。

多少は参考になるかもしれませんが、大切なことは「底つき」はあくまで自分がもうだめだと観念することです。

離婚しても破産しても犯罪行為を犯しても底をつくとは限りません

また逆に大した失敗をしていないように見えても本人が「これ以上飲んだら俺の人生終わってしまう」と感じたら「底つき」になります。

ですから底つきの基準主観的なもので人によって違います

底つきの基準はその人次第です

ノンアルコールビールは断酒の味方? 敵?
ノンアルコールビールはお酒をやめたい人の味方なのか敵なのか。ノンアルコールビールを飲んでも肝臓は悪くなりません。私の最後のスリップは10年前でした。その引き金はノンアルコールビールです。その私の失敗体験を書きました

以下も参考記事です。

アルコール依存症は否認の病気
この記事は「アルコール依存症は否認の病気」です結論は「断酒し続けながら生き方を変え続ける」です断酒したいのにやめられないのはつらいですよね。またせっかく断酒しているのに生きづらさを感じていませんか...
断酒継続は無力であることを認めることから
依存症者が苦しみから逃れる第一歩「無力であることを認める」ことを、私の体験を中心に書きました。依存症が回復へと進むには、自分が悪い習慣に対して無力であること。思い通りに生きていけなくなったことを認めることが第一歩です。

底つきはいつやってくるかわからない

そして本人自身にも、周囲の人にも「底つき」がいつやってくるのかはわかりません。

アルコール依存症とまで行かなくても、酒で問題を起こせば、どこかで必ず

「やめたい」という気持ちがわきます。

依存症者になると、何百回も止めたいと思っているのです。

ところがその何百回かの止めたい気持ちの、どれが本当の「底つき」なのかは、止めてみなければわかりません。

結論|他人の姿を知ると底つき体験は早くなる

今は私が断酒を始めたころと少し状況が変わってきています。

自助グループも力がなくなっているように思えます。

私は自助グループを勧めますが、無理強いはしません。

ただどんな方法をとったとしても、

もうだめだ。本当にやめよう。今までの考え方や生活を根本的に変えよう」と思わない限り断酒はできないと思います。

方法はともかく酒の魔力に降参するんだね

アルコール依存症者が「底つき」をして、酒をやめたくなるのは、いつになるのか誰にもわかりません

ただ私は「底つき体験」をする前から少しですが、自助グループに参加していました。

そしてもうだめだと思った瞬間、プライドを捨てて断酒している人から学ぼうと思いました。

私は愚かでしたから自分のことは分かっているつもりでわかっていませんでした。

他人の失敗体験からようやく自分の誤りが少しずつ見えてきました

もし他人の体験談を全く聞く機会がなければ今も酒をやめられなかったと思います。

他人の失敗体験から徐々に自分もひどい飲み方をしてるかもって思うようになりました

自分の飲みざまがとことん嫌になったらチャンスだね

ですから私が酒がやめられなくて苦しんでいる人や、家族の方にできるのは、「自分の体験を語る」ことでしかないと思っています。

自助グループの中でも、個人的に話をしても、ブログの中でも同じです。

「自分の体験を語る」ことの意味は、ほかにもあるでしょうが、これも一つだと思います。

同じ病気を持つ他人の姿自分の過ちを自覚させ「早い底つき」を可能にすると思っています。

一つの考えとしてヒントにしていただければ幸いです。


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