「打たれ弱さ」を克服するために

この記事は「打たれ弱さを克服するために」です

打たれ弱さに悩んでいますか?

些細なことだと分かっていてもネガティブになってしまう

忘れてしまいたいのにいつまでも引きずってしまう

打たれ弱さに悩んでいる人は共通の特徴があります。

  • リバウンドする力が弱い
  • 自分をダメ人間だと思う
  • 柔軟性がない
  • 完全を目指す不完全な性格

「自分を客観的に見る」「他人と比較しない」ことから自分を受け入れる大切さについて書きました。

打たれ弱さで悩んでいる人が多い

私は依存症者には「打たれ弱さ」で悩んでいる人が多いと思います

リバウンド力に乏しい

私は依存症の「打たれ弱さ」を見て「リバウンド力」「経験を通して、したたかになっていく力強さ」に欠けているように思います

失敗や挫折経験のない人はいません。

しかし依存症の場合

  • 事態を軽く見てうぬぼれ、現実が見えなくなってしまう
  • 失敗したときの、自分の感情にこだわりすぎてしまう

どちらの状態も現実をありのままに受け入れられず、自分を過大評価したり過小評価したりします

自分の感情にとらわれ過ぎて失敗から教訓を学べません

チャレンジし、失敗し、試行錯誤して、その中から少しでもベターな方向に進んでいくのが成功に近づくために必要な心構えではないでしょうか。

そもそも「失敗をしない」というのは「チャレンジしていない」ということです。

私は依存症者の体験談を聞いて「失敗に対する免疫力」がついてくると、断酒・回復が軌道に乗ってくる人が多いというのを実感しました

具体的に言えば「失敗体験を笑いを交えながら語れる余裕が出てくる」という点です

笑わせることではなく、にこやかに、ある種の「軽み」「余裕」で失敗体験を語りだすと、ぐんと回復に向かっていると感じられます

自信がない

劣等感というか「自分はだめな人間だ」という感情は、依存症者に限らず多くの人が持っている感情だと思います。

しかし、依存症者の体験談からは、どうも特有のゆがみ方を感じます

例えば、ある女子大生ですが、彼女は日本で二番目に偏差値の高い大学の医学部の学生でした。

体験談によれば、トップで合格したそうです

本当は日本で一番偏差値の高い大学の医学部に進学したかったそうですが、親に「実家から通える範囲で」と言われたため、泣く泣く二番目の大学に通っていました。

摂食障害からやがてアルコール依存症になったようです

他にもいろいろな事情があるのかもしれません。

何故それが病気になるほどの苦しみを生むのかよくわかりませんでした。

親としては、娘には自分の経営する病院で働かせるつもりだから、一番偏差値の高い大学でも二番目でも関係ない。

それよりも遠い大学で一人勉強させたら、道を踏み誤らせる可能性があると判断したのかもしれません。

彼女にすれば、幼いころから「勉強ができた」ということが、彼女を支えてきたのかもしれません

医者になってから活躍する未来よりも、テストで少しでも良い点を取って勝ち抜いてきた、今までのプライドのほうが大事だったのかなと思いました。

ただ、彼女と同じ状況にいた人は今までもいたでしょうし、今もいると思います。皆彼女のようになるわけではありません。

私は依存症の人には、自分を客観的に見るより、自分の中のこだわりの基準で判断して、現実を受け入れられない人が多いように思います

他人から見れば「どうでもいいこと」「よくある失敗」なのに自分を過小評価して自信を無くしているのではないかと思います

柔軟性がない

彼女以外にも依存症の人の体験談を聞いていると「柔軟性がなさすぎるのではないか」とよく思います

先ほどの彼女も表情はとてもこわばり、言葉も四角四面で、堅苦しい雰囲気が強くありました

今も印象に残っているのが、彼女が語っているとき、物音がしたのですが、しばらくフリーズしてしまったのです。

彼女はメモを見ながら語っていましたが、自分がどこまで話したか一瞬わからなくなってしまったようでした

ちなみに体験談でメモを見ながら話す人もいることはいますが、少数です。

自助グループが嫌いな理由の一つとして「何をしゃべればいいかわからない」というのは多いです。

慣れということもありますが、きちんと完全に話さなければいけないという気持ちが先立ってしまいます

しかし「上手くしゃべれなくてもいい」ということを実践しながら依存症の人は変わっていきます。

完全主義を目指す不完全な人

アルコール依存症者には「完全になりたい不完全な人」がたくさんいます

医大生の彼女なら「テストは満点でないと意味がない。少しでも間違えるのは許されない」ということでしょうか

彼女をその後何度かミーティングや例会で見かけ、体験談を聞くことになりましたが、少しづつ変化していきました。

表情もやわらかくなり、いつの間にかメモを見て話すこともなくなりました。

両親に対する不満を怒りと悲しみの感情を出しながら語る姿を見て、順調に回復に向かっているのだなと思いました

さらに月日が経って、出会った時は、私の断酒仲間と同郷だということで、直接話をするきっかけがありました。

そのころは、かなり自信も出てきたようで、どちらかというと傲岸不遜な印象もあったのです。

これも依存症の人によく見られる傾向で、自分を過小評価する気持ちの底に過大評価しているもう一人の自分がいます

多分彼女はこれからも様々に自分の感情を解放していくのではないでしょうか。

私も語る中で、知らないうちに自分の中にくすぶっていた、マイナスの感情を吐き出していきました

そうやって、マイナスの感情があることをいったん認めないと、反省することはできませんでした。

自分の姿をこだわりなく見て、受け入れられると「打たれ弱さ」は和らいでくる

客観的に見る

自分を客観的に見られるようになるのが最初の一歩だと思います

自分を過大に見ても過小に見ても現実とのギャップは広がります。

どんどん現実を受け入れられなくなります

その感情がアルコールや他の嗜癖へと自分を向けてしまいます

現実を受け入れられず、酔って頭を麻痺させることで偽物の理想像を作り上げます。

そうやって満たされない感情を埋めたくなります。

私の場合は自助グループで人に言えない失敗や恥の数々を語ってきました。

語れば語るほど私の失敗は大勢の人の話の一つにすぎず、他人から見れば大したことのない、すぐ忘れ去られるような体験でしかないことが分かりました

そういったことの繰り返しの中、自分は悩みを大切にし過ぎていたんだと実感できるようになりました。

悩みの大半は他人との比較

結局悩みの大半は他人と比べていることだと思います

他人と比べて自分の値打ちを決めようとすると、医大生の彼女のように客観的に見れば素晴らしい能力なのに、少しも生かせなくなります。

どんなに能力の高い人でもずっと一番を続けることは不可能です。

できない自分、弱い自分、他人に悪い感情を持つ嫌な自分を認められるか、受け入れられるかが大切なことだと思います。

難しいことではなく、できない自分をできないんだと感じる

他人に嫌なことを言って怒らせてもそれが自分なんだと受け止める

自分のありのままの姿を受け入れられるようになると、自分の弱点や欠点を客観的に見られるようになります。

そうすると失敗から教訓をつかむことができ、リバウンド能力が上がります。

自分の中にある多様な面を受け入れるようになると、柔軟性もでき、不完全な自分を許せるようになり少しずつ自信がついてきます

やはり人と比べてばかりの人生では安らぎが得られず幸福感を感じられないと思います

生きているということ、生かされているということ自体に喜びを感じられれば打たれ弱さを和らいでくるのではないかと思います

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