アルコール依存症は否認の病気

この記事は「アルコール依存症は否認の病気」です

結論は「断酒し続けながら生き方を変え続ける」です

断酒したいのにやめられないのはつらいですよね

またせっかく断酒しているのに生きづらさを感じていませんか?

高額なセミナーや自己啓発本を読んで「酒なんか飲んでいられない、やめるぞ」と思うのですが何故かうまくいきません。

私は断酒できない依存症の悩みは否認から来ていることが多いと思います

都合の悪いことを認めたくない感情は誰の心にもあります

自分が不利な時、心の安定を守るための防衛機能です

特に依存症の人は誰でも多かれ少なかれ否認があります

否認ってアルコール依存症だと認めていないことだろう? 俺は認めているよ

私自身も自分はアルコール依存症だと認めていたつもりでしたが、今振り返れば自分にとって都合よく解釈していただけでした。

もう一度否認を見直してもらうと断酒継続や生きづらさを減らせるかもしれません。

今回の記事では依存症にとっての否認について色々な角度から見てもらえるように書いてみました。

否認とは

アルコール依存症は否認の病といわれます。否認とは、自分が依存症になっていると認めないことを言います。eヘルスネットより引用

否認
自分が依存症であると認めないことであり、依存症の人は誰もが持っている心理。

私の体験から否認の3つのパターンを書いてみたいと思います

性質1は俺はアル中じゃない

簡単に言えば「自分がアルコール依存症であることを認めない」

私は最初はアルコール依存症とレッテルを貼られるのが嫌だという気持ちがありました

またアルコール依存症は、お酒を上手に飲めない(節酒)。断酒しかないということを認めたくありませんでした

私はアルコール依存症の知識を得たのちは、病名をつけられたところまでは、渋々受け入れました

しかしアルコール依存症の治療は断酒しかないというのはずっと疑い続けていました

俺はアル中じゃないという否認についてはこちら

404 NOT FOUND | 依存症からの回復 Vega0323
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他にも以下の状態なら依存症なのは間違いないと思います

  • 酒瓶を手に、真っ赤な顔・酒臭い息をしていながら「飲んでいない」と言い張る。
  • 嘘をついてでも酒を飲みたい。
  • 少し飲み過ぎて肝臓を悪くしただけ。
  • 嫁とちょっと喧嘩して病院に連れてこられた。
  • 俺は少ししか飲んでいない。もともと酒なんか嫌いだ。俺がアル中なら世の中アル中だらけだ。

アルコール依存症って駅とか公園のベンチで酒瓶持って寝ている人だろう?

飲んではいけない時・場所で飲む人。お酒を飲まないと落ち着かない人も依存症だよ

性質2は問題を軽く考えたい

「自分はアルコール依存症ではない」「自分には酒の問題はない」と飲酒の問題を全く認めないことだけではなく、「確かに酒の問題はあるが、やめようと思えばいつでもやめられる」「アルコール依存症だと思うが、それほど重症ではない」などと考えるのも、問題を実際よりも軽く考えているという点で、否認であるといえます。eヘルスネットより引用

自分が依存症であることは認めるが、事態を実際より軽く見たいという否認です

私は事態を実際より軽く見たい気持ちがとても強くありました

特に自助グループに参加した時、参加しているメンバーを見て「俺はあんなにひどくない」とずっと思っていました

今思えば実際の私はかなりたちの悪いアル中ですが…。

  • アルコール依存症かもしれないが、自助グループの体験談ほど重症ではない。
  • 酒の問題はあるのは認めるが、やめようと思えばいつでもやめられる。
  • 仕事だから仕方なく飲んでいる。仕事が無くなったらどうするんだ。
  • 問題があるなら自分で病院に行く。
  • 眠れないから飲むだけだ。昼間は休日しか飲まない。

依存症の人は朝から飲むって聞いたぜ

あなたも休みの日は朝から飲むし、二日酔いの迎え酒もするじゃない

ほかにも「仕事上必要だから仕方なく飲んでいる」「眠れないから飲むだけだ」などと、自分が飲酒をコントロールできないことをほかの原因に求めたり、「酒を飲んで死ぬなら本望だ」「どうせ止めてもいいことはない」などと、最初からあきらめてしまって結果的には飲み続けてしまうのもよく見られる否認です。eヘルスネットより引用

私たちは無意識のうちに問題をすり替えようとします

私のようにアルコール依存症の病気の性質の一部認めるが、根本的なところは認めたくないというのは、やはりすり替えだと思います

全く話の筋が通っていませんが「酒を飲んで死ぬなら本望だ!」といった悪あがきを私自身よく口にしました

お酒なんか無くても毎日の生活を楽しめます

色々屁理屈を言いましたが、今思えばお酒を手放したくなかっただけでした

問題を軽く考えたい否認についてはこちら

アルコール依存症が嘘をつく理由は
アルコール依存症の悪質な嘘は飲みたい欲望からきています。アルコール依存症は飲酒のコントロールができない病気です。今回の記事ではアルコール依存症の人が付く嘘は病気が原因であることを知る。そして専門医療機関で治療をして、断酒すれば不必要な嘘をつかなくなるという内容をまとめました。
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性質3は断酒しているから問題はない

「断酒しているから問題はない」というのは、過去に酒で問題を起こしたのは「酒が悪かったからだ」と酒のせいにする否認です

すべての不始末は酒から始まった!諸悪の根元は酒だ!飲まなきゃ問題はないだろ?

自助グループでも多く見られる否認です断酒しているから余計に認めません

私は最後のスリップの前に一年近く飲んでいませんでしたが「飲んでいないから大丈夫だ」と思っていました

私の断酒仲間にも自分が原因の種をまいていることを認めなくて、家族問題がずっと続いていたり、他の嗜癖(依存)へ乗り換える人が多くいます

  1. 酒が問題を起こした。
  2. 今は飲んでいない。
  3. だからもう問題なはい。

言うことやること飲んでた時と同じ。家族は疲れるわ

  • なぜ酒無しの人生を送れなかったのか?
  • 自分を酒で狂わせた根本の原因は何か?

私は自分が蒔いた種が原因かもしれないとは考えませんでした

始まりはアルコール専門病院の入院中から見られる

アルコール専門病院の入院期間は3か月弱です。

その間アルコールと無縁の生活を送ります。

私は専門病院に入院中、飲めない環境では飲酒欲求がわかず、退院した途端スリップする患者をたくさん見てきました

私自身も入院中はお酒のことを忘れる瞬間がありました。

そもそも病院の中でじっとしていれば、アルコールの誘惑はありません

退院後普通の生活に戻りますが、色々なことが毎日起こります

しかし、飲んでいた時考え方行動変わっていませんでした

ですからやがて大きなストレスが襲い掛かってきたときに再飲酒しました

入院中は飲酒欲求はゼロだったんだけどな…退院したら飲んじゃった

  • 根本の生きづらさを和らげていかない限り、再飲酒する確率は高くなります。
  • またお酒から他の嗜癖に変わる人もいます。

私は「断酒しているから問題はない」は、完全に克服するのが難しい否認だと思います

詳しくはこちら

第二の否認は断酒さえすれば問題ないという責任転嫁
この記事は断酒のポイント「アルコール依存症の第二の否認、酒さえ飲まなければ問題ないだろう」です。第二の否認は「原因が自分から発生していることを受け入れる」ことで乗り越えられます。長く継続させるにはキーポイントになります。

否認を認めるのに必要なのは素直さ

3つの否認のパターンを書きました。

断酒会ではもっと簡単に第一の否認・第二の否認といっています

いずれにしてもアルコール依存症が否認をしているときは、人の言うことを頭から否定してかかります。

私は振り返ってみて「素直さ」がなかったと思います。本当は現実をしっかりと見ていませんでした

自分のエゴとプライドを守りたくなり、独断と独善に走りました

また不安、傷つきたくない、面倒くさいという感情を守りたい場合もありました。

本当に素直じゃないのよ

以下の記事で詳しく書きました。よろしければどうぞ。

酒にハマる理由
お酒が好きな人は肝臓の治療は受けても依存症の治療・断酒は拒みます。アルコール依存症はコントロール障害です。お酒を上手に飲めません。治療にはアルコール専門病院がお勧めです。依存症になったら仲間と共に回復を目指すことが必要です。

否認を認めない限り断酒・回復は難しい

孤独の悪循環が素直に認めることを妨げる

アルコール依存症になると、周囲の人々は大変な迷惑です。

をついたり、約束を守らなかったりで、周りの人は嫌気がさしてきます。

周囲の人々の信用を失い、やがて誰も私を相手にしなくなりました

誰にも相手にされなくなれば、いよいよ一人淋しく孤独になります

もっともっと酒をあおるようになりました

悪循環は尽きることなく続いてしまいます

孤独から悪循環になるのはこちら

寂しくて酒を飲むと人は余計に孤独になる
寂しい時に酒を飲む人はたくさんいます。それがずっと続くといつの間にか依存になっていきます。寂しい酒に逃げるのが依存症の特徴の一つで、特に一人暮らしの女性に増えているようです。依存症になると周囲との壁がさらにでき悪循環に陥ります。同じ悩み・病気の人との共感が酒の代わりに寂しさを癒すことについて書きました。
不安障害を克服するために依存症の私がしたこと
不安障害にはいろいろな症状があります。パニック障害、急に涙が出る。特に夜一人になると不安・孤独の感情に突然襲われて自分が可哀そうという自己憐憫になりお酒や自傷行為に走ることがよくあります。私の体験でアルコール依存症の不安障害に効果があると思った「同じ病気を持った他人を認める方法」についてまとめました。

底つき体験が現実を認めさせるきっかけになる

否認の克服は自分が認めていないことを認めることから始まりました

そして、否認の事実を認めたなら変わっていく決意が必要でした

現実を認めるには「底つき体験」が必要です

以下の記事で「底つき体験」についてまとめました。よろしければどうぞ。

断酒のきっかけは底つき
断酒継続に必要なのはまずは「底つき体験」です。「底つき」は知識として知っているだけでは効果を発揮しません。本当は多くの様々な人の「底つき体験」を知ることが早道ですが、簡単ではありません。「底つき体験」については、ブログの1記事だけでは説明しきれませんが、ガイドラインになるようなものを書きました。

結論はアルコール依存症者は否認を認めて断酒・回復しよう

否認を克服していくことが断酒のカギ・依存症の回復

私は否認を克服していくことが断酒のカギ・依存症の回復だと思います

自分や同じ断酒仲間の経験から断酒し続けるだけではなく、生き方を変え続けることだと思うようになりました

「気楽にやろう」「今日一日だけ」で断酒と回復を

生き方を変え続けると聞くとほとんどの依存症者は尻込みします

そんな気の遠くなるようなことを続けなければいけないのか?

ですから「気楽にやろうよ」「今日一日だけ」

私はアルコール依存症の人は、見かけによらず完全主義者だと思っています

  • 不完全な自分を許し、不完全な他人を許し、自分の些細な進歩を喜ぶ
  • 自分の思い通りに他人を変えられないことを認める。
  • 自分の思い通りの環境でなくても感謝し、自分にできることを淡々とやっていく。

私は取りあえずそれだけを頭において一日を過ごしています

否認はやっかいです。「アルコール依存症は否認の病であることを認めて断酒・回復を目指したいと思います」

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