「底つき体験」から断酒が始まる

この記事は「「底つき体験」から断酒が始まる」です

結論は「『底つき』を早く経験するにはやめている人を知るです

断酒継続ができなくて困っていませんか?

あるいは夫の飲酒問題で振り回されていますか?

まずは「底つき体験」です。

断酒の最初の関門底つきを受け入れることです。

「底つき」なんて知ってるよという方も多くいると思います。

しかし「底つき」は知識として知っているだけでは効果を発揮しません

本当は多くの様々な人の「底つき体験」を知ることが早道ですが、簡単ではありません。

「底つき体験」については、ブログの1記事だけでは説明しきれませんが、ガイドラインになるようなものを書きたいと思いました。

私が断酒ができるようになったのも「底つき体験」と「自助グループ」です。

アディクション(嗜癖)に苦しんでいる方が、回復を目指すのに「底つき体験」は必須です。

依存症者というのは懲りない面々です。

出来るだけ早く「底つき体験が腑に落ちた」と思えれば断酒継続はスムーズになります。

スリップを繰り返し、継続できない方とその家族の方の参考になれば幸いです

底つきとは?

断酒継続は底つき体験が前提

「底つき」は酒をやめるための最初の前提条件です

「底つき」というのはお酒の魔力にギブアップすることです

お酒をやめようと思ってもやめられず、「もうダメだ」「上手く飲もうとか、自分の力で切り上げるなんて無理だ」

  1. お酒を飲みながら人間らしく生きることはできない。
  2. 酒をやめなければ生きていけない。

こういった状態「お酒の誘惑に対しての無力さ」を受け入れるということです。

私自身の「無力」の体験はこちら。

断酒継続は無力であることを認めることから
依存症者が苦しみから逃れる第一歩「無力であることを認める」ことを、私の体験を中心に書きました。依存症が回復へと進むには、自分が悪い習慣に対して無力であること。思い通りに生きていけなくなったことを認めることが第一歩です。
体験談 私が「底つき」から断酒できるまでの変化
この記事は「体験談 私が「底つき」から断酒できるまでの変化」です結論は「他人の失敗体験が底つきを早くする」です依存症者が酒の悪行をやめたいと心の底から決意することを「底つき」と言います。「底つき」...

ほとんど一緒だな

無力はお酒をやめる最重要キーワードです

私の体験も断酒のきっかけは「底つき」だった

底つきという考えが嫌いだった

私も断酒が継続できるようになったきっかけは「底つき」でした

「底つき」は一見自己実現とか、自助努力とは無縁の言葉です。

  • スマートに飲めるのが立派な大人。
  • 酒を上手に飲みながら自分の夢をかなえたい。

「底つき」体験前はそう考えていました

  1. ですから自助グループでは多くの人が酒をやめているのは知っている。
  2. しかし「底つき」がまず必要と言われる。でも、「どうして?」
  3. だから自助グループが嫌いだったのです。

無力ってあきらめることなの?

「敗北」を認めてやっと変われた

ところが「敗北」を認めてどうなったか?

  1. アルコール専門病院の治療も積極的に受診するようになりました。
  2. 嫌いだった自助グループにも参加しました。
  3. 断酒継続し、ステップを学んだり、遠方の例会・ミーティングに参加するようになりました。
  4. そのうち「反省(棚卸し)」ができるようになりました
  5. 見栄もプライドもかなぐり捨てて、初めて自分の愚かさを認めるようになりました。

反省(棚卸し)が進むと変わっていった

積極的に断酒している人の姿から学び、反省(棚卸し)が進むと自分自身が変わっていくのがわかりました。

  • どれだけ色々な人に迷惑をかけたのか。
  • どれだけ多くの人が、救いの手を差し伸べてくれていたのに、気づかなかったのか。
  • 自分がいかに小さい人間か。

こういったことを思い知りました。

そして「やり直したい。もう一度、一から立ち直りたい」と思うようになりました。

酒を飲まないで人生を立て直すことを決意した時が「底つき」「敗北を受け入れた」瞬間でした

お酒をやめなきゃ生きていけないことを認めるんだね

上手に飲む方法はないことを認めるのよ

お酒を飲み始めたばかりのころならできたかもしれないね

お酒は依存性物質なので、飲み続けていけば誰でもコントロールできなくなります

底つきの難しさは主観的な自覚だから

最近「底つき体験は不要」という方が増えつつあります。

しかし大半の場合、「底つき」の意味を誤解しているようです。

「底つき」は客観的事実ではありません。他人が何を言っても無駄なのです。

主観的事実なのです。本人の心の中にしかありません。

離婚したとか、解雇されたとか、犯罪を犯したとかは、きっかけになり得ても「底つき」体験そのものとは違います

離婚をしても断酒できる人もいればできない人もいます。

ですから離婚だけでは「底つき」とは言いません。

離婚・破産をしたから底つきをしたとは限らないんだね

第三者から見ると「底つき前にやめた」「いつまでも底つきしない」と見えます。

客観的な事情はどうであれ、飲酒をしている人が「自力では、お酒をやめられない」ことを受け入れるのが「底つき」です

底つき体験をした人の特徴

では「底つき」体験をした人の特徴は何かです。

自分流の酒のやめ方では、やめられないことを実感していることです。

こういうことを言っているうちは「底つき」じゃないよ

具体的に書きます。まずは失敗経験から。

私や私の仲間が「自分流にやめようとして失敗した方法」です。

  • 今日はビールだけにしよう。
  • 今日は2杯だけにしよう。
  • せめて昼からは飲まない。
  • 一人で飲むと、誰も止めてくれないし、飲みすぎる。誰かと飲もう。
  • 運動をたくさんしよう。

他にもありますが、こういったやり方で量を減らしたり、おとなしく飲もうとしているうちはダメです

そんなことくらいわかってるよ!!

それくらいのことは分かっている」とおっしゃる方は多いのです。

しかしスリップするの時の心境を思い出してください

「ちょっとくらいならいいか」

「○○か月やめたし、飲酒欲求もないし、大丈夫じゃない?」

大なり小なりこういった気持ちがどこかに潜んでいたはずです

底つきを受け入れたあとは「継続」だけが問題です。

あとは継続を軌道に乗せるだけ

以下は「AA ミーティング・ハンドブック 第三章 さらにアルコホリズムについて」より引用。

私たちがやったことをいくつか書いてみよう。ビールだけに限る、飲む杯数を決める、一人では決して飲まない、昼間は飲まない、家でだけ飲む、家に酒を置かない、仕事の時間中は飲まない、パーティでだけ飲む、スコッチからブランディに切り替える、ナチュラルワインしか飲まない、仕事中に酒に手を出したらクビになることを承知する、旅行をしてみる、旅行は控える、(宣誓の儀式をするかしないかは別にして)永遠に飲まないと誓う、運動の量を増やす、心に感動を呼ぶような本を読む、健康施設や療養所に行く、精神病院に入ることを受け入れる──等々、例をあげればきりがない。

なぜ「底つき」は必要か?

なぜそこまで「底つき」が必要なのでしょうか?

「底つき体験」が不十分な人は、真剣に断酒できないからです。

私がアルコール依存症と診断されたのが18年前です。

そこからの8年間は飲んだり止めたりの繰り返しでした。

一時的に体調は良くなりましたが、仕事も家庭もじわじわとダメになっていきました

いつまでたっても出口の見えない苦しみに襲われ続けていました。

その後きっかけとなった3度目の専門病院の入院を機会に、大嫌いだった自助グループにも参加するようになりました。

今まで「アル中の集まりだ」と思っていたのですが「この人たちは自分ができないことをやっている」という現実を受け入れました

それから自分の過去と向き合い、恥ずかしい失敗を人前で語りました。

最低限の素直さと覚悟が持つことで、「自分に酒を飲まさない工夫」を続けられるようになります

継続のために必要なのね

底つきはいつやってくるかわからない

そして本人自身にも、周囲の人にも「底つき」がいつやってくるのかはわかりません。

アルコール依存症とまで行かなくても、酒で問題を起こせば、どこかで必ず

「やめたい」という気持ちがわきます。

依存症者になると、何百回も止めたいと思っているのです。

ところがその何百回かの止めたい気持ちの、どれが本当の「底つき」なのかは、止めてみなければわかりません。

また断酒が一生続くことから考えれば、棺桶の蓋が閉まるまでは分からないと言えると思います。

底つきはきっかけなんだね

上手く活かして継続をしたいね

家族の方から「うちの夫はいつになったらやめたいと思ってくれるのだろう?」という嘆きを聞きます。

私の答えはいつも同じです。

「ご主人さんのアルコール問題は誰の手にも負えません。奥さんや子供さんから、まず幸せになってください」

疲れ果てたアルコール依存症の家族のための相談先
この記事は「疲れ果てたアルコール依存症の家族のための相談先」です結論はアルコール依存症は家族を巻き込みます。知識を得て、家族が元気になるのが先決ですアルコール依存症の家族は大変です。 酔った夫(...

結論|底つき体験を早くするには

底つき体験を早くできれば、多くの物事を失う前に断酒して人生をやり直せます。

どうすればいいのか? ですが

本人の場合

本人の場合はやめている人と接することです。

王道は自助グループです。

無理ならブログやTwitterなどのコミュニティでも構わないと思います。

  • 生身のやめている人の姿を知ること。
  • やめている人と人間関係を持つこと。

私の体験ではこれが王道です。

少しでもお酒をやめたい人へ  
この記事は「少しでもお酒をやめたい人へ 」です結論は「断酒継続ができている人をまねる」です肝臓の数値が高い!体重を減らしたい!離脱症状で困っている!病気で治療中の患者だから飲酒できない!お酒をやめ...

家族の場合

家族が多く陥りがちな間違いは酒をやめさせようとするつもり底つき体験を妨げていることです。

酒飲みの夫にとってしまう無駄な習慣 イネイブラーになっていませんか?
この記事は「酒飲みの夫にとってしまう無駄な習慣 イネイブラーになっていませんか?」です。奥さんが良かれと思って取っている態度が、酒飲みの夫には逆効果なことがよくあります。夫に対して小言・かばう・尻拭い・世話焼きをやめることで事態を好転できます。


アルコール依存症ランキング

タイトルとURLをコピーしました