断酒が続かないのは自己否定と他人の否定

この記事は「断酒が続かないのは自己否定と他人の否定」です

結論は聞く力と褒める力で否定から離れることができます」

断酒が続かない、スリップを繰り返すというのは苦しいですよね。

アルコール依存症の症状と言うと、身体の疾患を指すことが多いと思います。

断酒をしてしばらくたつと依存物質としてのアルコールの誘惑薄らぎます

断酒が続かない、スリップするという原因は酒の依存性というよりもストレスからアルコールに手が出ることが多いのです

ただ依存症の本人がストレスからくるイライラ・不安・焦燥感を治そうと思ってもどこから手をつけたらいいかわかりにくいと思います。

まず自覚しやすいものとして「否定」があると思います

自己否定、他人の否定です

もし自分が「自分を否定する」「他人を否定する」という自覚があるならば、ゴールは目に見えています

自分の欠点を自覚できている人は強いのです。

否定から入るというのは感情・態度の癖になっていること。

その裏に不安自信のなさ現実逃避がある。

「聞く力」「褒める力」による調律で解決するヒントを書きました。

自己否定すると鬱状態になる

自己否定というのは自分の心を守る防衛本能です

自分を否定して「私はダメだから」と納得させると、目の前の現実に具体的な行動を起こさなくてもすみます

つまり自己否定は「現実逃避」につながりやすいのです。

アルコール依存症は「現実逃避」を肴にお酒を飲み続けます

アルコールには最初は気分をよくする力があっても、習慣的に飲み続けると飲酒すること自体で気分を落ち込ませます。

同じように「自己否定」も最初は「防衛本能」として働いても心の習慣になってしまうとどんどん自分をダメにしていきます。

具体的には自分に否定的な言葉を頻繁に使うと自信を無くしていきます

現実逃避して物事が自分の思い通りに進まなくなるので、余計に自信を無くしまた自己否定的な言葉が出ます

アルコール依存症者は「完全主義幻想を持った、不完全な行動をする人」がとても多いので、些細なことでも自分を否定しがちです

さらに物事を単純に「成功か不成功か」「勝つか負けるか」という「白か黒か」という反応をして気分は揺れ続けます

ですから自分をダメ人間と否定し続ける悪循環に陥ります。

この時自己否定で頭がいっぱいになると鬱状態になります

他人を否定ばかりすると嫌われる

タイプ的に負けず嫌いの人は、他人に対して「否定から入る人」になりがちです

頭の回転が速く、特定の考えに凝り固まっている人が「必ず否定から入る」と周囲の人はたまりません

しかし「自己否定」も「他者否定」もメカニズムは同じです。

自分のありのままの姿を受け入れられない人は他人のありのままの姿を見ようとしません。

「人間はどうせこんなものだ」という気持ちで他人を見ます

すると本当は相手をしっかり見て、状況に合った対応をするべき場面でもふさわしい行動がとれません。

相手の現実の姿を見ずに、自分の思い込みで決めつけをします

そして他人の言い分や状況を確認せずに頭ごなしに「他者否定」をします

自分を守りたい気持ちが強いので他人を攻撃して反論させないように封じ込めようとします

否定から入るのが習慣になる

「自己否定」「他者否定」の裏には「現実逃避」があります

ですから依存症と親和性が高くなります

を飲みながら「俺はダメだ」と自己否定をする

酒を飲みながら「あいつが悪い」と愚痴りながら他者否定をする

そしてそれらを長年繰り返していると、学習されて心の習慣になっていきます

本来は

  • 討論議論自己主張するのは健全です。
  • 日常生活でも自分の考え・意思をはっきり表すのは大事です。
  • 高額の買い物をするときには、値段の交渉をして納得の上購入したいです。
  • 変な勧誘には断固「NO」の意思表示をしなければ、餌食にされてしまいます。

そうではなく否定することが癖になっている」場合

  • いつも人の話を否定する。
  • 会話をするとき、必ず人の話に対して否定から入る。
  • 当然皆から煙たがられて孤立する。
  • そして本人は「誰も俺の話を聞かない」という不満を持つ。

私もこういうタイプの人は苦手なので距離を置きたいといつも思っています

現実を受け入れるためには

現実をありのままに受け入れることで否定マインドは和らぎます

まずは聞く力

私が自助グループに参加して得たものは色々あります。

とても大きいなと思うのは「聞く力」だと思います

ミーティング・例会は「言いっぱなし、聞きっぱなし」です

一回の参加で自分は5分間ぐらい喋り、残りの1時間・2時間は他人の話を聞き続けます

  • 自助グループの人間関係が嫌で足が遠のく人は多くいます。
  • 喋るのが嫌でやめる人もいます。
  • しかし聞き続けることが退屈で、堪えられなくてやめる人もいます。

断酒会は2時間の例会が多いので、特に長いから嫌と言う人は多くいます。

聞き続けると想像力と共感力が増す

人の話を聞き続けるうちに共感力が身につきます

他人の話を聞き続けるということは相手の考え、感情を受け入れる第一歩です

人の話に興味を持ち続けると「否定する」気持ちから離れて、心に余裕が出てきます

共感は自分と相手を肯定する

相手に関心を持つにつれ、共感できる部分が増えます

そして、少しでも自分が共感できる部分があると相手と自分を「同じだ!」「わかる!」と肯定していることになります

人の話を否定している自分に気づいたら、意識して聞くことに徹するのも一つの方法だと思います。

人の話を聞けているかどうかは、自分の心が乱れていないかどうかのチェックポイントにもなると感じています。

誰も自分の言うことを聞かない」と不満を感じている人は、自分は「否定から入る人」になっていないかと振り返ってみるといいかもしれません。

そして少しでも人の話を聞こうとすることが、自分を救うかもしれないと考えていただければいいなと思います

褒める力

自己否定癖のある私に「おめでとうから始めるんだよ」と教えてくれたのは仲間でした

バースディ断酒表彰に参加するほど意味が分かるようになり、自分を元気にするのは思っていたほど難しくないと実感しました。

「おめでとう」は「きれいごとではない魔法の言葉」です。自分が元気を貰えます

そして自分と他人は合わせ鏡のようなものです

「自己否定」と「他者否定」が同じ仕組みで働くように、他人を認められるほどに自分を認められるようになります。

「自分をほめる」というのは、やってみると結構難しいと思います

「自己否定」の強い人にはどこか嘘っぽさが残るので真剣に取り組めません

それよりは「他人を認める」「他人の考えを受け入れる」ほうが楽に取り組めます。

話を聞いてくれたり、ほめてくれる人を嫌う人はほとんどいません。

そういう意味で人間関係もプラスになります。

徐々に自分のありのままの姿を受け入れることができ、現実逃避から酒に逃げたくなる気分が遠ざかっていきます


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