
この記事は「否定から入る癖は嫌われる」です

結論は「聞く力と褒める力で否定から離れることができる」
私はストレスからくるイライラ・不安・焦燥感を治そうと思ってもどこから手をつけたらいいかよくわかりませんでした。
しかし「否定から入る癖」は自覚しやすかったです
「いや、○○ではなくて」「でも、▽▽だよ」
- 普段は自覚していなくても、他人とのトラブルで後から指摘されて気づくことがよくありました。
- 自分の否定(自己否定)、相手の否定(他人の否定)は心理的には同根のものが違った現れ方をしたと思います。
「否定から入る癖」は、人間関係を悪くする原因になり、自分自身もストレスがたまります。
もし「自分を否定する」「他人を否定する」という自覚があるならば、意外と解決は近いかもしれません。
私も自分の欠点を自覚できるようになって対処法が見つかりやすくなりました。

否定から入る癖は感情・態度の癖でした
その裏に不安や自信のなさ・現実逃避という特徴がありました。
今回の記事では私自身が「聞く力」「褒める力」による調律で自己肯定感を高めようとした体験をまとめました。
自分を否定して鬱状態になった

自己否定というのは自分の心を守る防衛本能だと思います

自分を否定して「俺はダメだから」と納得すると、目の前の現実に具体的な行動を起こさなくてもすむからです
- つまり自己否定は「現実逃避」につながりやすいというのが最初の気づきでした。
- 今思えば私は「現実逃避」を肴にお酒を飲み続け、アルコール依存症になりました
アルコールは最初は気分をよくする力があっても、習慣的に飲み続けると気分を落ち込ませます。
同じように「自己否定」も最初は「防衛本能」として働いても心の習慣になってしまうとどんどん自分をダメにしていきます。
- 具体的には自分に否定的な言葉を頻繁に使うと自信を無くしていきます
- 現実逃避して物事が自分の思い通りに進まなくなるので、余計に自信を無くしまた自己否定的な言葉が出ます
- さらに物事を単純に「成功か不成功か」「勝つか負けるか」という「白か黒か」という反応をして気分は揺れ続けます
ですから自分をダメ人間と否定し続ける悪循環に陥りました。

自己否定で頭がいっぱいになり、鬱状態になりました
気がつくと相手を否定して嫌われた

他人に対して否定から入る時は、相手の現実の姿を見ずに、自分の思い込みで決めつけをしていました
そして他人の言い分や状況を確認せずに頭ごなしに「他者否定」をしました
- 相手を否定したくなる心の底には劣等感や自信喪失がありました。
- 私は劣等感が強くなると、埋め合わせをしたいという心の補償作用から自惚れや尊大な態度になりました。
- また自信喪失から攻撃されたくない気持ちが強くなり自分を守りたくなりました。
自分を守りたい気持ちが強いので、相手を攻撃して反論させないように封じ込めようとしました
他人を否定する人についてはこちら

否定から入るのが習慣になった
自分にとって都合の悪い現実を受け入れたくない気持ちがあった

「自己否定」「他者否定」の裏には「現実逃避」がありました
- 酒を飲みながら「俺はダメだ」と自己否定をする
- 酒を飲みながら「あいつが悪い」と愚痴りながら他者否定をする
そして自己否定と他者否定を長年繰り返した結果、心の習慣になっていきました

否定ではなく、健全な自己主張は大切だと思います
- 本来討論や議論で自己主張するのは健全です。
- 日常生活でも自分の考え・意思をはっきり表すのは大事です。
- 高額の買い物をするときには、値段の交渉をして納得の上購入したいです。
- 変な勧誘には断固「NO」の意思表示をしなければ、餌食にされてしまいます。

しかし、私は否定することが癖になっていました
- 気が付くと人の話を否定していました
- 当然皆から煙たがられて孤立しました
- そして自分では「誰も俺の話を聞かない」という不満を持っていました
現実を受け入れるためには

現実をありのままに受け入れることで否定マインドは和らぎました
否定への対処法はまずは聞く力から
私が依存症の自助グループに参加して得たものは色々あります。

とても大きいなと思うのは「聞く力」だと思います

ミーティング・例会は「言いっぱなし、聞きっぱなし」です
一回の参加で自分は5分間ぐらい喋り、残りの1時間・2時間は他人の話を聞き続けます。
- 自助グループの人間関係が嫌で足が遠のく人は多くいます。
- 喋るのが嫌でやめる人もいます。
- しかし聞き続けることが退屈で、堪えられなくてやめる人もいます。
断酒会は2時間の例会が多いので、特に長いから嫌と言う人は多くいます。
聞き続けると想像力と共感力が増す

人の話を聞き続けるうちに共感力が身につきます
他人の話を聞き続けるということは相手の考え、感情を受け入れる第一歩でした
人の話に興味を持ち続けると「否定する」気持ちから離れて、心に余裕が出てきました
共感は自分と相手を肯定する

相手に関心を持つにつれ、共感できる部分が増えました

そして、少しでも自分が共感できる部分があると相手と自分を「同じだ!」「わかる!」と肯定するようになりました
私は人の話を否定している自分に気づいたら、意識して聞くことに徹することにしました。
- 人の話を聞けているかどうかは、自分の心が乱れていないかどうかのチェックポイントにもなると感じています。
- 「誰も自分の言うことを聞かない」と不満を感じている時は、自分は「否定から入る人」になっていないかと振り返っています。

そして少しでも人の話を聞こうとすることが、自分を救うかもしれないと感じています
褒める力で否定を克服

自己否定癖のある私に「おめでとうから始めるんだよ」と教えてくれたのは仲間でした
バースディや断酒表彰に参加するほど意味が分かるようになり、自分を元気にするのは思っていたほど難しくないと実感しました。
- 「おめでとう」は「きれいごとではない魔法の言葉」です。自分が元気を貰えます
- そして自分と他人は合わせ鏡のようなものです
「自己否定」と「他者否定」が同じ仕組みで働くように、他人を認められるほどに自分を認められるようになりました。
- 「自分をほめる」というのは、やってみると結構難しかったです
- 「自己否定」の強い時にはどこか嘘っぽさが残るので真剣に取り組めませんでした

無理に自分をほめるよりは「他人を認める」「他人の考えを受け入れる」ほうが楽に取り組めました
話を聞いてくれたり、ほめてくれる人は好かれます。
そういう意味で人間関係もプラスになります。
否定から入る癖は人間関係がよくなれば自然に克服されます。

徐々に自分のありのままの姿を受け入れることができ、現実逃避から酒に逃げたくなる気分が遠ざかっていきました
参考記事

